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夢子達は泉に着いた。
【11章】
その空間は他の場所とは違う何かが感じられる。
見晴らしは良く、様々な生き物が足を休めていた。
泉の奥には花畑が辺り一面に広がっていた。
夢子「わぁ…綺麗!」
ルフレ「君の方g…」
リンク「させません。」
ルフレ「何で邪魔するんだい?!この一言僕にとっての快感なんだから!」
リンク「貴方いつもそんな感じですが、そんな何回も言ってたら飽きられますよ?」
ピット「リンクも似てるような事普段からしてるよ?人に言えな…」
リンク(ニコッ)
ピット「む…無言の圧力…コワイ。」
ルフレ「そういうの脅しっていうんだよ。
君日本のヤクザにでもなったら?」
リンク「案外貴方みたいな人が組長なんですよ。爽やかそうだけど腹黒で。」
夢子「また何かわけのわからない事を言い争って‥
それにしてもここの水凄く透き通って綺麗!
泉の底が見える程透き通ってるわね!」
ルフレ「ここは聖なる泉でもあるらしいよ。
ここで身を清めるとご利益あるみたい…って…ハッ!」
夢子「な…何よ…私の顔じっと見て。」
ルフレ「夢子、ここで水浴びしたら?」
夢子「なっ…!」
リンク「ルフレにしては良い考えですね、うん。
ゼルダ姫も身を清めるという事してましたし。うん。」
ピット「でもそうなると浴びてる間のお召し物どうするのさー?」
ルフレ「そりゃもう生まれたままの姿で‥。」
リンク「ああ、想像ですら鼻血が出そうです。」
夢子「絶対嫌よ!貴方達覗く気満々でしょ!?
こんな飢えた野獣の居る前でなんて‥‥。」
ルフレ「大丈夫、僕らあっち向いてるから。」
夢子「絶対振り向くパターンだこの人。」
リンク「そうだ、夢子さん今日の晩御飯、ケモノ肉でもどうですか?
こちらの世界にもいるんですよ、鹿みたいな生物。
この辺一帯が生息地みたいで…俺たちそれ狩っておきますから
その間水浴びしたらいいですよ。」
夢子「ほんと?」
リンク「…後ろ姿だけ見させてください。」
夢子「相変わらずの下心…ピット君、この二人しっかり見張ってて?
そしたらあとでお城のメイドさんから貰ったマカロンあげるから!」
ピット「ええ、ほんと?!わーい、僕見張り頑張る♪」
ルフレ「なっ…!まさかこんな形で邪魔されるなんて…。
まあ僕も紳士だから頑張って我慢しようかな。
今日も夜が来るし。フフフ。」
リンク「貴方また夢子さんの部屋に行く気ですね、阻止します。」
ピット「じゃあ夢子、行ってくるねー!チョー美味しいの捕ってくるから!」
夢子「うん!」
夢子はルフレとリンクとピットが森の奥へ消えたのを確認すると
服を脱ぎ泉に入った。
透き通って冷たくて気持ちがいい。
夢子(確かに、この湖に入るとHPとMPだっけ…それが回復していく気がする!)
湖にしばらく使っている間、夢子は様々な事を考えていた。
今後の自分と黒と沙羅のことも
ファイター達の事も色々。
夢子(なんだか私の人生ここ数年でガラっと変わったなぁ。
そういえばわたあめどうなったかな。
きっとルキナさんたちが面倒見てると思うけど…
…あれ、ルキナさんたちもどうなるんだろ?
こっちに来れるのかな…その時わたあめも連れて来てもらおう。
それにしてもほんと気持ちのいい水…夏にはぴったりね。)
するとその時!
地響きが鳴り渡り、泉に居た生き物たちが驚き森の中へと逃げていく。
ズシン・・ズシン・・
夢子「…!?何!?」
夢子が音のする方へと目を向けると
そこには巨大なオークが1匹こちらへ進んでくるのが見えた。
夢子「も…モンスター!?…大きいわね…。」
オーク「クンクン…人間ノ女ノニオイ!グヘヘ…」
夢子「こっちのモンスターって皆下品なやつばかりね…
でもどうしよう、ローブと魔導書向こうの木の根元に置いてるんだった…。」
オーク「オンナ!オンナ!」
夢子「どうしよう…これじゃあ戦えない…!」
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