【9章】


夢子「はぁ…。」
夢子は城の自分の部屋にいた。
昼間のゴブリンとの戦闘を思い出し震えていた。
あのゴブリンの最後の叫びとあの形相。
脳裏に焼き付いて離れない。

夢子「・・・。」

コンコン。

夢子の部屋のドアにノックの音。
夢子は目を拭って言う。

夢子「ドウゾ。」


ガチャッ。


ルフレ「夢子、大丈夫?」
ルフレが来てくれた。
凄く心配そうな顔をしている。
夢子「ルフレ…。」
ルフレ「少し話そうか。そうだ、バルコニーにいこ。空気が綺麗だから。」


夢子とルフレはバルコニーにでた。
城下町の夜景が光って美しい。
本当にファンタジーな景色だ。

夢子「…ごめんね、ルフレ。また足引っ張っちゃった。」
ルフレ「誰でも最初はそうだよ。君が心配する必要なんてないさ。」
夢子「私ね、強くなろうと必死で…
      でも簡単な事だと思ってた。貴方達みてたら。
      けど戦って分かった…私には迷いがあるって。」
ルフレ「君にも悩みがあるように、僕にも悩みがあるんだ。」
夢子「ルフレの悩み??」
ルフレ「うーん…いつ話そうか悩んだけど…今このタイミングが良いかなって思って。
    君に話すね。僕の…ルフレの秘密を。
    これはFE勢の皆しか知らない話なんだけど。





    

    僕には邪竜の血が流れてるんだ。」




夢子「え…邪竜って…。」
ルフレ「僕の先祖がギムレーっていう邪竜なんだ。」
夢子「そんな…。」
ルフレ「僕が記憶喪失なの前に話したよね?
    過去を全て忘れた訳じゃないんだ。この事はもう思いだしてしまってて。
    FE勢の皆は邪竜に長年苦しんで元の世界で戦ってきたのに
    僕だけこんな形でファイターに参戦して…
    クロムも他の皆も僕の事責めないでくれた。
    人間って不平等だなって自分を呪ったこともある。
    でも、わかったんだ。は強いものだって」
夢子「ルフレにそんな過去があっただなんて…
     もしかしてヒュドラが以前貴方を支配したのって…」
ルフレ「僕に邪竜の血が流れてるせいだったんだろうね。
    この血のせいで入りやすかったのかもね。格好の餌食かな。 
    あと心に隙があった…それは確かかな〜
    だから夢子、僕らの絆は強い。それは忘れないでね。」
夢子「私、もうためらわない。モンスターの小言にも惑わされない。
     貴方も悩み打ち明けてくれた…。
     私それだけ信用されてるのよね?」
ルフレ「当り前さ!僕は今いるメンバーの中で一番君を信用してるよ。」
夢子「ありがとう、ルフレ。なんか元気出てきたよ!」
ルフレ「さあ、冷えて来たからもう中に入ろう!」
夢子とルフレは部屋に戻る。
ルフレは徐にカーテンを閉めドアに鍵をかける。
夢子「…ルフレ、ちょっと何してるの…?」
ルフレ「女の子だし戸締りちゃんとしたほうがいいよ。」
夢子「それはわかるけど、なんで貴方が部屋の中にいる時に内鍵閉めるの?」
ルフレ「さて、何故かなぁ?」
ルフレは夢子をベットへ追い詰める。
夢子「また貴方って人は私の事そうやってからかうの!?
     魔法打つわよ…?この世界ならなんでも有りなんでしょ?」
ルフレ「んー眠い。夢子、一緒に寝よう。」
夢子「ちょっ・・・!」


ドサッ


夢子はルフレに押し倒されてベットへIN。
夢子は顔を真っ赤にしてるが、ルフレの反応が無い。
ルフレは寝ていた。目を瞑って完全に寝ている。

ルフレ「スーッ・・・・スーッ・・・・」
夢子「…なんだ、本当に眠たかっただけか。
      貴方の寝顔見てると私までなんだか‥‥」


夢子も睡魔に襲われ眠りに落ちた。
次の日まで静かな眠りが続く。




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