ボスゴブリン「グオオオオオオオオオオオ!」


【8章】



ボスゴブリン「俺ノ可愛イ子分ヲ殺シタノハオマエタチカ!
       今度ハオマエラヲ殺シテヤル!!」
リンク「俺たちが負ける要素など一ミリもないですよ。死ぬのは貴様だ。」
ボスゴブリン「コロス!コロス!蝿ハコロス!一匹残ラズ!」
ルフレ「夢子、大丈夫?」
夢子は震えていた。
先ほどトドメを刺したゴブリンの死に顔が頭から離れないのだ。」
ルフレ「やはりまだここに連れてくるのは早かったのかな…。」
ピット「夢子…顔真っ青だよ?気分悪いの?」
夢子「…大丈夫。このくらいの試練突破してみせる!
     リンク、私も戦うわ!」
夢子は戦いの最前線に立った。
その姿を見たボスゴブリンは涎を垂らしながら言う。
ボスゴブリン「グヘヘ‥‥オンナ!今夜ハ楽シクナリソウダ!」
夢子「うっ…何コイツ‥」
ルフレ「トロン。」


ドカン!!


ボスゴブリン「ナンダ!?」
ルフレが突然何も指示を出さず自ら攻撃をした。
その顔には笑みが無い。いや、笑みはある。黒い笑みが。
と、いうかリンクもピットも凄い顔をしている。
夢子「ど…どうしたの?!こんな作戦もない攻撃…ルフレ、貴方らしくないわよ?!」
ルフレ「貴様…夢子に対してとてつもなく気持ちの悪い感情抱いたね?…許せない。断じて」
リンク「お前等の妄想に夢子さんが出てくること自体許せない。」
ピット「ゴブリンにも玉2個あるんだよね?ねね、潰していい?潰していいよね?潰そう。」
ルフレ「うん、跡形もなく潰して結構だよ。
    僕はこいつに対して今物凄い殺意あるから…止めないでね?
    夢子は僕の彼女だ。汚らわしい想像をしたその頭事…
    吹っ飛ばしてあげるよ。」
ボスゴブリン「マテ…話ヲ…」
ルフレ「待たない☆彡」






ドカアアアアアアアアン!!!









あれから1時間が経った。
夢子達は城へ帰る途中で森を歩いていた。
ピット「それにしても気持ちの悪いモンスターだったね!僕腹立っちゃったよ。」
リンク「夢子さんで変な妄想するのは俺だけで十分です。」
ルフレ「君、今サラっといやらしいこと言ったね。あとで勝負ね。」
リンク「ええ、構いませんよ。勝つのは俺ですから。
夢子「・・・。」
ピット「夢子、もしかして気にしてるの?元気ないよ?」
夢子「アハハ…誤魔化せないね。ピット君の言う通りよ。
     私、完全にモンスターという存在舐めてた。」
ルフレ「ゴブリンはスライムとは全然違うでしょ?
    スライムはモンスターの中でも意志のない生命体だから言葉も発せないけど
    ゴブリンには意志がある。
    ああやってゲスな事しか考えられない小さい脳みそだけどね。」
リンク「これもモンスターで生まれてきたモノの宿命です。」
夢子「私は戦うことのない世界で生きて来たから、ちょっとテンパったみたい。」
リンク「大丈夫ですよ。一晩寝れば気持ち落ち着きますよ。」
ルフレ「もうすぐ城だよ。帰ろ、僕たちの家に。」
夢子「うん…!」




【いいね!!】

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