夢子達は逃げたゴブリンを追いかけ森を走っていた。


【7章】※戦闘要素有り






夢子「ううん、やたら足の速いゴブリンね…」
ピット「確かに早すぎる…付加魔法でもついてるのかなぁ。」
ルフレ「モンスターでも個体差があるからね。
    ステータス事情でああいうのも珍しくないよ。」
リンク「めんどくさい、俺が足止めしましょうか?」
ルフレ「シッ!皆止まって!」

夢子達は茂みにしゃがみ隠れながら様子を伺う。
リンク「ここは…ゴブリンの巣窟ですね。」
ルフレ「と、なると仲間呼ぶみたいだね。あのゴブリン。」
ピット「どうする?正面突破する?」
ルフレ「いや、僕たちだけならいいけど夢子がいるから無理はせずいこう。
    そうだな…リンク、君おとりになってくれないかい?」
リンク「俺ですか。‥まあ別にいいですよ。ハイラルじゃ何度も一人で敵と打ち合ってますし。」
ルフレ「じゃあ爆弾魔になって正面で暴れてください。」
リンク「はぁ…しょうがないですね。
    夢子さん、帰ってきたらほっぺにチューお願いしますね」
夢子「ええ!?」
リンク「冗談ですよ。貴女の恥ずかしがる顔みてHPの最大値増えた気がします。‥じゃ!」
リンクはゴブリンの巣窟の前で爆弾祭りを始めた。
凄い音で爆弾が爆発していく。
これは巣で寝てるゴブリンの目覚まし時計代わりにもなっただろう。
ルフレ「ピット、君空から巣の様子偵察してくれない?なら飛べるでしょ?」
ピット「うん、わかった!久々の飛翔だけど…大丈夫だと思う。多分。」
ピットは空高く飛びあがった。
ルフレ「さて、ここからは君の力も必要だよ。覚悟は良い?」
夢子「大丈夫、さっきだって戦えた…いけるわ!」
ルフレ「よし、じゃあ僕の指示通り動いてね?単独行動しないよう。
    リンク!そこの水たまりでアイスメーカー作って登ってくれ!」
リンク「言われなくてもそうするつもりでしたよ。」

ピキイイイ・・・

水たまりに氷の柱が現れその上にリンクが乗る。
ゴブリン達は柱のまわりで攻撃したり騒ぎ暴れている
ルフレ「あいつ等は睡眠邪魔されて激おこだからリンクにしか視線行ってない。
    だから君はそこを狙うんだ。あ、ピット君。どうだった?」
ピット「うーん見て来たけど…リンクの周りにいるゴブリンは30体くらいで…
    それはどうってことないと思うけど、巣窟の天井の穴から見えたんだ。
    ボスゴブリンがいるよ。あの中に。」
ルフレ「本当かい?!」
夢子「ねえ、ボスゴブリンって…名前の通り親玉よね?」
ルフレ「うん、あいつを倒さないといつまでもゴブリンが増えるね。」
夢子「大丈夫、私が倒すわ!」
リンク「おーいまだですかー?柱の耐久力そろそろ無くなるんですが。」
ルフレ「夢子、思いっきり魔法ぶちこんじゃって!」
夢子は魔導書を広げ詠唱をする。
ルフレ「未だリンク!そこから離れて!」
夢子「サンダー!」

バリバリバリ!!


ゴブリン「ギャアアアア!!イタイイイイイ!」

夢子「…!?モンスターって人の言葉しゃべるの?!」
ルフレ「モンスターでもしゃべるやつもいるんだ。
    でも慈悲は無しだよ夢子。モンスターは人の敵だ。
    媚び打っても絶対相手の思う通りにならないようにしないとね。
    夢子、トドメを刺すんだ!」
ゴブリン「イタイ・・・イタイ…」
夢子「うっ…。」
ルフレ「これから先強くなるための階段だよ。君なら出来る。さあ!」

夢子「サンダー・・・」

バリバリバリ!!


ゴブリンは消滅した。
しかしまだ親玉・ボスゴブリンが控えていた。
親玉はゆっくり巣窟から出てきた。


ボスゴブリン「グオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


【いいね!!】

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