【4章】

夢子とルフレは滞在している城に帰ってきた。
夢子「思ったんだけどこのお城は何?
     どうして私たちを受け入れるの?」
ルフレ「うん、此処はマスターの城だから。
    自由に使って良いって言われてるよ。」
夢子「マスターハンド…何者なのよ…ゲームではただの右手だけど?」
ルフレ「見たら少し驚くかもね。この世界だと彼は人の形してるから。
    今は不在みたいだね、きっとスマブラの世界に居るのだろう。
    そのうち会えるよ。近いうちにね。」
夢子「凄い、私の家賃5万のアパートと全然違うもの。
      なんか、貴族…お姫様の気分!」
ルフレ「気分だけじゃなくて君は本物のお姫様だよ!」
夢子「ん?どういうこと?」
ルフレ「マスターに頼んだんだ、君の位を貴族にしてくれないかって。」
夢子「そんなまた無茶苦茶な…。」
ルフレ「僕らファイターは皆王族だったり上級位だったりするでしょ?
    君だけ普通っていうのもどうかと思ったんだ。」
夢子「私お姫様っていう柄じゃないわよ…」
ルフレ「何言ってるのさ!僕の中では君以外お姫差は居ないよ?」
夢子「またそんなこと…」
ルフレ「そうだ、君にプレゼントがあるんだ。」
夢子「なんだろ?」
ルフレ「君の休んでたうちに体のサイズ測って服作ったんだ。」
夢子「え、ちょ…!何勝手な事してるのよ!///」
ルフレ「あ、安心して。この城のメイドさんにやってもらったから。」
夢子「ふう…良かった。で、服って?」
ルフレ「魔導師のローブとか、色々。日本の格好だと浮いてるでしょ?
    僕は嫌いじゃないけどね。君は何着ても似合うから。」
夢子「ちょっと着てみてから感想いうね?…どんな感じかなぁ…。」




夢子はルフレが言ってた服に着替えてみた。
確かにサイズはピッタリだが…

夢子「ちょっとこれ…露出結構あるんじゃ…下半身なんか際どい。
     って、この国の魔導師ってこんなもんなの?!」
ルフレ「凄く似合ってるよ夢子!やっぱりスタイルいいね〜!
    フフ、食べがいがあるなこれは…
夢子「ん?なんかいま変な発言聞こえたんだけど。」
ルフレ「君スタイル良いから魔導師の服にプラス踊り子の衣装も混ぜたんだ!
    考えたの僕なんだけど、気に入ってくれた?」
夢子「まあ、いっか。一生懸命準備してくれたし。ありがとう!」
ルフレ「お礼は身体で…って言いたいけど今日はやめとく。
    初めての戦いで疲れてるだろうし。
    あ、何なら添い寝してあげようか?何もしないから。」
夢子「それは遠慮します…。」
ルフレ「そう。その気になったらいつでも言ってね〜。」
夢子「はぁ・・・・。」




夢子はルフレと別れ部屋に戻った。
夢子「そういえば今日リンク達には会わなかったなぁ?
      まあ、ずっとルフレとモンスター狩ってたしな…
      うーん、今日は疲れちゃった。もう…限界。」


夢子はベットに倒れるように堕ちた。



夢を見た。
ぼやけてるようではっきりしている夢。
その夢には黒と沙羅がいた。
小さい頃3人で遊んでいた、その時の夢。
3人で森でかくれんぼをした。
鬼は黒。沙羅と夢子は別々に隠れた。
でも、いつまで経っても黒が見つけてくれない。
そのうち陽が暮れ真っ暗になって、怖くて一人で泣いていた。
大きな声をだして黒を呼んだ。
そしたら黒と沙羅は夢子を見つけてくれた。
黒は泣きじゃくる夢子に手を伸ばして何かを言った。
遠い、記憶。
夢子(そんな事もあったな…懐かしい。)

夢子は目を覚ました。
ただ過去の出来事を夢で見ただけなのに
夢子は泣いていた。
顔と枕がぐじゅぐじゅに濡れている。
夢子「私は…ほんとまだまだ弱いのね‥‥でも絶対強くなる…
      再びあの2人にあった時今度は…私が見つける。本物を絶対に。




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