【2章】


不安になった夢子を見て
ルフレは微笑んで言った。

ルフレ「彼、黒兄さんを救う手はあるよ。この世界ならね。」
夢子「ええ、ほんと!?」
ルフレ「この世界は君の居た日本ではない、別の国ってさっき言ったよね?
    此処はマスターハンドの作り出した光の領域なんだ。
    スマブラの世界とはちょっと違っててね…
    あちらの世界で君を召喚するとなると色々大変で。」
ピット「歴史が変わっちゃうんだよねー。」
ルフレ「そう、ピット君の言う通り。
    それでマスターが仮に作り出した世界に今僕らは居るんだ。
    国の名前は【幻双国】。
    剣も魔法もある…簡単に言うとファンタジーの国!」
夢子「つまり【異世界】なのね、ここは。」
リンク「まあ日本でも最近アニメとか異世界ブームだし、ここは便乗しちゃいましょう。」
マルス「そういえば日本で流行ってたね。そっち系の漫画も面白かったよね!」
アイク「しばらく向こうのクレープ食べれないのが辛いな。」
リンク「あのくらい俺が作りますよ。夢子さんにあげるついでに。」
シュルク「性格良いのか悪いのか…。」
ルフレ「だから、この世界には邪竜の瘴気を吸い取る魔石があるんだ。
    それを使えば彼からダークの魂と邪竜の瘴気が無くなるはず。」
夢子「ほんと!?それは今どこに?!」
ルフレ「残念ながら今捜索中なんだ。皆でその魔石を探してる所。
    私的だけど僕もずっとここに来てからは
    ずっと探してるんだよね…1週間経つけど情報もなくてね。」
夢子「そう…ダークにぃと沙羅、今何してるかな?」
リンク「きっと今頃はクレイジーの闇の領域にいるでしょう。
    そして、わかったことがひとつ有ります。」
夢子「?」
リンク「クレイジーは間違いなく夢子さんを手に入れようとしてる。
夢子「ええ!?…なんで私を…?何にも取り柄ないのに?」
ピット「詳しい事はまだわかんないみたいだよ。マスターも全力で探ってる最中って!」
リンク「でもこちらの世界では何でも有り。俺たちには十分な火力があります。
    あいつ等が再び襲ってきても戦力は有りますから安心してください。」
夢子「でもそれって・・・」
シュルク「ええ、相手も同じって事ですよ。良い意味も悪い意味も。」
アイク「あいつ等も力を蓄えて再度こちらを挑発するだろう。」
マルス「どいつもこいつも気品ないよね〜ほんと笑っちゃうよ。」
ピット「みーんな夢子のこと好きなんだね〜
    あっちもこっちも右も左も夢子。ま、ぼくも夢子の事好きだけどネ!」
リンク「そういえば夢子さん、こちらの世界に来てから自分の容姿が変わった事に気づきましたか?」
夢子「え…容姿?」
ピット「はい、鏡!」


夢子は手鏡を手にして恐る恐る自分の顔を覗いた。
すると気づいた。

夢子「・・・!!!髪が【紅く】なってる…!」
ルフレ「これもこの国へ来た際の恩恵だろうね。
    でも夢子、紅い髪凄く似合ってるよ!」
リンク「美貌もまたワンランク上がりましたよね。
    これは悪い虫が付かないようにしなければ…。」
ルフレ「君自体が悪い虫だけどね。」
リンク「はぁ?人の事言える立場ですか?」
夢子「ねえ…ダークにぃと沙羅が元に戻れば…
     また日本に帰れるよね?
     と、いうか私が居ない間の時間ってどうなるのかな?学校とか…」
ルフレ「ああ、それなら日本の時間の流れは止まってるよ。
    君が居ない間はずっと。だから日本の歴史は変わらない。」
夢子「そっか…良かった…。」
ルフレ「大丈夫、無事目標を達成できたら戻って僕と結婚しよう。」
夢子「私はまだ結婚はしません!」
リンク「いいえ、夢子さんは俺と結婚するんです。」
夢子「いや、そういう問題じゃないから。」

【いいね!!】

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