26


ー・・・朝が来た。
宿屋の窓から朝日が入る。
一番最初に起きたのは



スリープモードだった白の書だった。



【26】

白の書「うむ…我にしては良い仮眠が取れたな。
    ニーア、夢子、朝だn…

    


    …ん?








    
    ん゙ん゙!?!?」





白は本なのに目が飛び出しそうになった。
反射的に変な声が出る。
何故なら、






ニーアと夢子が裸で抱きあって眠っているから。




白の書はパニクる。

白の書「な、なんだこれは!何があったのだ!?
    我が寝ている間にまさかニーアは…」

ニーア「んー。シロ…?騒がしいな…。」
白の書「ニーア!お主自分の仕出かした事分かっておるのか!?」
ニーア「…何慌ててるんだシロ。朝から元気イイなー。」
ニーアは寝ぼけながら起き上がり手を横にやる。




ぷにゅっ・・・・



ニーア「‥なんだこの感触は…」

寝ぼけていたニーアは完全に忘れていた。






昨晩夢子とセックスしたことをー・・・


そして今触ってるのは夢子の胸…


ニーア「!!!」


びっくりして顔を真っ赤にするニーア。
するとまだ寝ている夢子が寝言を言う。


夢子「あぁっんニーアさん…そこ‥らめぇ…」





ニーア「!!!!!!!///」




白の書はニーアを諭そうとする。
と、いうか…色々察した上で聞く。
もう今のニーアの思いは誰にでも察しがつくだろう。

白の書「おい、ニーア…お主…まさか朝から興奮してないだろうな…?」
ニーア「シロ…俺…




    
    夜這いじゃなくて朝這いしそうなんだけど。ってかやっていい?」





白の書「こら!やめんか!!」







白の書と興奮するニーアが揉めていると夢子が目を覚ました。


夢子「んー…ニーアさん、シロさん…おはようございます…」

白の書「夢子、兎に角服を着るのだ、早く!」

夢子「…?あ、そっか…昨日は色々ありがとでした、ニーアさん!なんかスッキリしちゃった(にっこり)」
ニーア「夢子…。」

夢子「?」








ニーア「今からもう一回シない?(にっこり)」





夢子「…ー!!ダメです!!!もう朝ですよ!?」
ニーア「もう、俺、君しか見えない。」
夢子「よ・・ヨナちゃんだっていますでしょうが!その為に…」
ニーア「俺、割り切る事にしたから。ヨナはヨナ。夢子は夢子って。」
ニーアは朝から再び夢子を襲おうとする。

白の書が思い切りニーアの頭を叩いた。
そしてバサバサページを鳴らしながら白の書は言う。

白の書「こら!いい加減にせんかっ!夢子が嫌がっているであろう!
    このような下品な行動慎まんか!お主も立派な男であろう!恥を知れ!」
ニーア「口うるさいなーシロは。かーちゃんってこんな感じなのかな?」
白の書「わ…我をかーちゃんだと!?」
夢子「…そういう事だから、服着ますね。切り替えって大事ですよ。」
ニーア「ぇー・・・」
白の書「まぁ、服を着た所で夢子の場合あまり変わり映えするわけでもないんだがな…。」
ニーア「そう!そこが夢子の良い所でもある!セクシーで!な、夢子!」





白の書「…お主も下半身丸出しにせんではよ服着らんかい!!!目に余るわ!!」





白の書の怒号が響く。
ニーアはしぶしぶ服を着た。



白の書が人間ならば血圧が最高値まで上がった朝であっただろう。
夢子は割とけろっとしてるが
ニーアはまだ心臓がバクバクしている。
その表情をみた夢子が言う。



夢子「ニーアさん…もしかして女性とは初めてでしたか?」



ニーアは口をもごもごして言う。
ニーア「ああ…恥ずかしながら。これもあれだよな…童貞…
夢子も少し頬を赤らめながら言う。
夢子「でも、うまかったですよ。私あんなに優しくて気持ちよかったの…その…初めてでした…」
ニーア「じゃあもう一度今から・・・」
白の書「だからそれはやめんか!お主どんだけ欲溜まってるのだ!?」
ニーア「でも、なんでだろな、夢子になら髪に触れられても悪寒が来るどころか…寧ろ嬉しかった。」
夢子「…この事カイネさんとエミール君には秘密なんですよね?」

ニーアはその言葉で玉ヒュンした。
カイネの鬼の顔をした恐ろしい言葉が脳裏に過る。



カイネ『夢子に変な事したら…その股間のブラさ上がってるモノ潰すからな…?いいな!?』




ニーアは夢子に土下座して言う。


ニーア「夢子!頼む、エミールは兎も角カイネにだけは…関係の事黙っててくれ‥!」
夢子「…?怒るから。ですか?」
ニーア「俺の股間の生命維持のためだ…」

夢子「…?わかりましたよ、私だって人に言いふらす趣味ありませんし。」
ニーア「あ、でも…」
夢子「?」


ニーア「たまに…またこういう事しような?」
夢子「…!ニーアさんのスケベ!///」







白の書は一人ため息をついていた。

白の書「我が寝てる間に此処まで関係が進展してるとは…人間とは恐ろしいものよ。」



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