67

夢子はきのこの山を箱から一粒取り出し、食べ始めた。

誰もが最初は普通に食べるのだろうと思っていた。
否。
夢子もその普通に食べるつもり、で、いた。

でも…


彼女のきのこの山の食べ方が…

《特殊》だった。





【67=きのことたけのこの戦争は永久に終わらない】※下ネタ強め










夢子「私が今から最高に美味しいきのこの山の食べ方教えてあげる!!
        もう後戻りできなくなるんだから!!」

そういうときのこの山を一粒口に運ぶ夢子。





夢子「はむっ…」


夢子はきのこの山を食べ始めてたが、ただ食べている訳じゃない。
それはもう、言葉に表せないような…イヤらしい食べ方だったのだ。
菓子を普通に口に放り込むのではなく、
きのこの笠の部分、要はチョコレートの部分を舐め始めたのだ。

夢子「ペロペロペロ・・・」


因みに夢子は決してワザとやってるわけではない。
何度も言うがワザとではないのだ。
彼女は普段からこの食べ方をしている。そう、小さな時からの癖。
軸のビスケットからチョコだけ溶かして食べるのが好きなのだ。
こんな恐ろしい癖、いつ付いたのだろうか…


夢子「ペロッ…はむっ‥‥ペロッ…ッんはぁっ…美味しv///」



この食べ方を見せつけられた剣士組は…



全員震えながら


股間を抑えていた。




それから全員が思う事は一つ。



任天堂剣士男子達《《《何だこのエロ過ぎる娘はっ!!??俺(僕)たちを殺す気か!?!?》》》》



そう、夢子のきのこの山の食べ方はマイルール。
そういう食べ方をするタイプの人間だった。
今も昔も変わらない。
それ故に彼女がきのこの山を食べる時男性は周りにいてはいけない。
これにはたけのこの里派の人たちも悶絶している。
夢子は更に続ける。

夢子(ペロッ…ジュポッ…チロチロチロ…ツーッ…ペロッ…ンッ///)

舌使いがエロすぎる。
っていうかこの食べ方はどっからどう見てもお菓子の食べ方ではない。
夢子は至って通常運転なのだが。
何度も言うが彼女にとってそれが普通なのだ。
でも、やっぱり異常ではある。



ガタッ・・・

すると突然ルフレがテーブルの椅子から立ち上がった。
片手で股間を抑えて。
そして何も言わずに夢子の隣に移動すると彼女の腕を引っ張った。

ルフレ「・・・。」
夢子「ん?ルフレ?どうしたの?トイレかな?」
ルフレ「《どうしたの?》って…君、自分が何してるか分かるよね…?」
夢子「ん?何が?」


ルフレ「今すぐ僕の部屋のベッドに移動しよう。今日は激しいよ??///」


夢子「は?!何で!?!!?///」


そこでマルスも席を勢いよく立ち上がった。
こちらもやはり股間を片手で押さえている。

マルス「させないよ軍師!!君の策略何かに騙されない!!夢子、ぼぼぼ、僕の部屋に行こう?丁度シーツ綺麗に洗濯したしっ!///」


夢子「ななな!?何でマルスまで…急にどうしたの!?」

此処で言い争いが発生した。
内容は《誰が夢子を自分の部屋に連れ込むか》だ。
おい、きのこの山とたけのこの里の戦いは何処にいった!?

この剣士男子達、もう頭の中がソレの事しかなかった。
まあ、きのこの山で引き金を引いてしまった夢子が大分悪いが。
四方八方から夢子を取りあう剣士男子達。


ピット「何か分かんないけど、夢子見てたら心臓バクバクしてボーッとしてくる…」
シュルク「同じく…何か、今日の夢子さんは確実に下心を擽ってくるような。穏やかじゃないですよ全く。」
リンク「成長したって意味ですよ。まあ俺のキノコもですが。」
アイク「さっきも言ったが結局は可食面積の問題だ。が…今はそれよりも…」


この人たち、やばい。
全員顔が獲物を狙う狼の様な目つきになっていた。
鼻息も荒い。顔も赤くなってる。
それでも夢子には別に疚しい気持ちは無かった。
とどめを刺すように彼女は言った。


夢子「よくわかんないけど、きのこの山の素晴らしさ分かったでしょ??こーんなに美味しいんだよ?
   …わかってくれたよね??」


剣士男子達が自分の意見(きのこの山の素晴らしさ)に気づいてくれたのだと思った。
それで熱くなってるのだと。
でも、そう思ってるのは夢子ただ一人。


ぶっちゃけ…きのことかたけのことかもうどうでも良い剣士男子たち。



今はもう完全に夢子に自分のキノコを食べてもらう考えしか頭にないから。


ここで剣士男子達が妄言を言い始めた。
完全に皆、暴走している。

ルフレ「さあ、夢子、早く僕のキノコを!!勿論毒は無いから!!(?)」
マルス「はぁ!?君なんかエノキでしょ!?僕なんか高級マツタケなんだから!?(?)」
リンク「キノコは美味しいですからね、栄養もあるしハートも回復するし。是非夢子さんに食べて貰わないと…(?)」
ピット「うー!イカロスになっちゃう(?)」
シュルク「夢子さんが僕のキノコを食べるビジョンが見えます(?)」
アイク「夢子、俺の部屋に来たらもっと旨いキノコがあるかもしれないぞ…(?)」


夢子「何何何!?意味わかんないんですけど!?皆急にどうしたの!?大丈夫??暑さで頭やられた?!」



ルフレ「君がいけないんだよ?あんな食べ方されちゃ…僕の理性が…ダメだ、もう我慢できない。」
夢子「ふへ!?ちょ、そんな引っ張らないで!?ねぇってば…!食べてる途中だし!?」
ルフレ「限界。こんなの見せられたら僕はもう君を抱くしかない。」
夢子「はぁ!?昼間から何言って…皆引っ張るの止めて!?」




その日、夢子の取り合いは朝まで続いたそうだ。
誰のキノコを食べたのかは夢子しか知らない…。




でも分かったことは今日一日できのこ派が少し増えた事。
これからもっと増えるだろう。
そして一つ分かったこと、





男性の前で夢子にきのこの山を食べさせてはいけない。





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