66

夢子「ただいまー!!!」


夢子が帰ってくると玄関にわたあめがお迎えに来てくれる。

わたあめ「ワンワン!!ハッハッハ!!」

夢子「ただいま、わたあめ!」

そしてこの人もー・・・


【66=絶え間ない戦争】








ダダダダダダダ…



マルス「夢子ーーーーーーー!!!vvv」
わたあめ「わんわんわん!!」

物凄い足音を立ててマルスがわたあめと共に走ってきた。
どっちが犬か分からない。

マルス「お帰り、夢子!!君が居ないこの1時間、どれほど寂しくて窮屈な時間だったことやら…!!!」
夢子「ま…マルス…ただいま?」
マルス「やっぱり僕も一緒についていくべきだったと後悔しまくりんく」
ピット「はいはい、おまるすは大人しくしてねー。」
アイク「わたあめより騒がしい迎えをするとは…犬以下だな。」
マルス「僕のこの素晴らしい気配りに嫉妬してるんだろ?ふふ、君たち平民にはわからないだろー!!」
ピット「何言ってんのこの人。」
アイク「放っておこう。入ろう夢子。」
夢子「う、うん?」
マルス「妻が家に帰ってきたら旦那が《お帰りー★ごはん?お風呂?それとも…ムフフフv?》って言わないと?」
アイク「それ、逆じゃね?」
ピット「うんうん、それにおまるすは結婚してないでしょ。」
マルス「うっさいな!!これからするんだよ!!僕もう当に準備できてるから!!
    ね、夢子!!あとは君が例の紙にハンコ押してくれさえすれば…」
アイク「夢子ならもう部屋の奥に行ったぞ。」
マルス「‥‥そんな君も好きだから!!!アイラブユー!!(震え声)」



部屋の中、リビングの大きいソファーの目の前にあるガラステーブルに夢子達はお菓子の入ったマイバッグを置いた。

夢子「ふー、家に帰ると一貫な光景だね?」

シュルク「うわーめちゃくちゃ沢山買ってきましたね…」
夢子「男手2人もいるし、折角だからね!」
ルフレ「…これは…」
リンク「悔しいですけど俺好みの菓子もある…。」
ルフレ「ぼぼぼぼ、僕だってこんなお菓子…手作りでさ、さ、再現できるからね!?(震え声)」
ピット「ほんとー?じゃあ、これとかどう?コアラのマーチ!!」
ルフレ「…。(白目)」
ピット(あー、無理なんだ。)
夢子「確かに、このお菓子の構造気になる…これってどうやって作ってるんだろうね?
        焼いた生地にチョコ流し入れてる…?このコアラの絵はどうしてるのかな?」
ルフレ「僕だって夢子の為ならこんなくそコアラくらい…」
アイク「憎しみ感情溢れ出てるぞ。それと全世界のコアラのマーチファンに謝るんだな。」
リンク「そういえば、俺が夢子さんと出会って初めて食べたお菓子はポッキーでしたね。」
夢子「んーそうだったっけ?」
リンク「あれ、覚えてないんですか?
    俺とのとても熱くて甘い…ポッキーゲームを。」
夢子「なっ!!///」

夢子は思い出した。
リンクと出会って数日後にコンビニに行き運悪く強盗に襲われたとき
強盗を撃退した後リンクがどさくさに紛れてポッキーを購入していて…


そう、この人は出会って数日なのに堂々と夢子にポッキーゲームを仕掛けてきた。


ルフレ「…その話…ほんと?(黒い笑み)」

一気に殺伐とした空気になる。
夢子以外全員リンクを睨んでる。

リンク「やだなー。最初に日本に参戦したご褒美ってやつですよ。
    あの時はこわ〜い強盗に絡まれて大変だったんですから。ね、夢子さん。」
夢子「恥ずかしいから思い出したくない…しかも未遂だし!!///しかも強盗はリンクがボッコボコにしたでしょ!?」




ピット「ねぇー、ポッキーゲームって何ーーー??」



ここにきて天然をぶちかましてくるピット。
学力があってもこういう知識は皆無な天使。
これは伝えにくい…そう思われたが…

ルフレがお菓子の入ったマイバッグを漁りポッキーの赤い箱を取り出す。

ルフレ「無知なお子ちゃまピット君に紳士なお兄さんが丁寧に教えてあげようではないか。」
ピット「ん?」
ルフレ「夢子、ポッキー咥えて?」
夢子「ちょ!!何馬鹿言ってるの!?皆居るんだよ!?///」
ルフレ「皆が居なければいいの?うん、じゃあ二人きりの時にしようねv」
夢子「それピット君に教えられてないからね!?しかも貴方がそれをしたいだけでしょ!?」
ルフレ「ふふふw」
ピット「ねー?結局何なのか全然わからなかったんだけど?」
シュルク「あとでグーグルでググってみればいいですよ。」
ピット「そっか!そうする!」
アイク「やめとけ…」


夢子はマイバッグの中身を全て出すとお菓子を選別し始めた。

夢子「じゃあ夕飯前だから軽く食べようか?
        私久々に食べたくなったお菓子あるんだー!
        これ!きのこの山!!」



剣士男子達「「「きのこの‥‥山‥‥だって…??」」」




夢子が取り出したお菓子を見て黙る剣士男子達。
物凄く気まずい空気が流れ、夢子は察してしまった。
手に持ったきのこの山の箱が震えて中のきのこがガタガタ音を立てる。




夢子「え…も…もしかして…皆…」







そう、剣士男子達は全員たけのこの里派だったのだ。



リンク「これは…」
ルフレ「戦争が起きる奴だね…」
マルス「まさか夢子がきのこ派なんて…」
シュルク「信じられな…いや、信じがたい…」
ピット「まあどっちも美味しいと思うけど。どっちかって日によって変わるよね?」
アイク「俺的には可食部の問題だ。面積が大きい方が得した気分で良い。」
マルス「夢子、今なら間に合うよ…たけのこ派になって?」


夢子「なんでなんでーー!?きのこ美味しいのにーー!?」


ルフレ「夢子…。」
夢子「酷い!なんでそんな目で見るの!?
        …分った、いいよ?

        私がきのこの山の美味しさ、伝えてあげるんだから!!」


そう言うと夢子は徐にマイバッグから買ってきたきのこの山の箱を取り出し蓋を開けた。

そしてきのこの山を一粒摘まむ。


此処から怒涛の夢子からの反撃を剣士組は喰らう事になる。

いや…反撃というより…


まあ、ある意味夢子の反撃開始だ。(?)





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