65

予想外のブラピ参戦とダーズの話を聞いた数日後の話。


夢子「なんか小腹減ったなぁ…」


夢子は時計を見る。
午後三時。
時刻で言えばおやつの時間だ。

夢子「そうだ、お菓子買ってこよっかな?」

この発言に反応したのは…?








【65=甘い派?しょっぱい派?】












ピット「はーい!僕も行くー!夢子ひとりだと危ないし!」
アイク「俺も行きたい。腹減ったから…」
夢子「じゃあピットとアイク、一緒にスーパー行こうか?
        ‥‥他の皆は?」
シュルク「僕は家に残ってます。今週の週刊ジャンプ読みたいので。」
夢子「マルスは?」
マルス「僕は次の戦略作戦(夢子をデートに誘う企画)の計画中だから…」
夢子「ふーん…ルフレとリンクは?」
ルフレ「僕の手作りお菓子以外夢子に食べさせたくないのに…」
リンク「そう、こういう時に限って材料がない…。」
ピット「じゃあ僕らと一緒に行って材料買えば?そしたら丸く収まる話じゃん?」

ルフレ・リンク「「僕《俺》のプライドが…」」

アイク「こういう時ばかり石頭なんだよな、コイツらって。もっとマシな事にプライド持ってほしい。」
夢子「まあ無理に誘ってもあれだし…じゃあ3人で買出し行こうか。」
ピット「うんっ★」
アイク「ああ、行こう。」







夢子とピットとアイクの三人は近所のスーパーに来た。
早速お菓子コーナーへ行く。
途端、ピットが目を輝かせている。


ピット「うわァー!美味しそうなお菓子いっぱーい!!」
夢子「好きなの買って良いよ!」
ピット「やったー!僕やっぱり甘いものが良い!!チョコチョコチョッコレェーィトー♪」
アイク「俺も甘いものは好みだが、最近期間限定の菓子類にハマててな…」
夢子「わかる!!ああいうのってつい手が伸びちゃうよね!!」
アイク「それに日本の菓子はどれも繊細な味付けで美味しい。」
夢子「海外のお菓子は量はあるけど味が大味だったりするもんね…」
ピット「僕はどっちも好きだけどね!甘党万歳!」
アイク「それと変わり種にも手を出したくなるな。塩キャラメルとかチョコレートポテチとか…
    甘じょっぱい菓子も最初は戸惑うが…食えば中々美味い。」
夢子「すっごい分かる!!アイク気が合うね!」
アイク「…。///(ちょっと照れてる)」


買い物かごにどんどんお菓子が追加されていく。



ピット「僕ねー駄菓子も好きだよ!安いし!」
アイク「お前子供舌だな。」
ピット「そんなこと言って…アイクだってこの間僕が買ってきたうまい棒めっちゃ食べてたじゃん!」
アイク「なんだと!?あれは駄菓子なのか…!?」
夢子「そうだよ、確か1本10円とか12円くらいじゃないかな?」
アイク「…!!(驚愕)」
ピット「安いからって侮れないって事だよー。値段が全てじゃないってね!」
夢子「ピット君良いこと言うね!」
ピット「えへへ…///」




アイク「俺はつくづく日本は素晴らしい国だと思ったぞ…。」
ピット「僕もそう思う!夢子が日本に住んでてくれてよかった!」
夢子「スマブラも日本のゲームだしね!二人も一応日本出身みたいなものじゃない?」
ピット「天下の任天堂様…!!」
アイク「ほんと感謝感激だよな…」
夢子「でも、私TVとかで旅番組してたらたまに海外にも行ってみたいなって思うなー。」
アイク「そうなのか?」
夢子「何か風土とかその国の色とかあるじゃない?
        言葉はわからないかもしれないけど旅行で行くくらいなら行ってみたいなって思うの。」
ピット「じゃあ今度皆で行こうよ!!ひこーき…?に乗ってさ!あ、ふねとかも!色んなとこいこー!」
夢子「…そうだね!!いつか行けたら良いな!」
アイク「ああ、いつか…必ず行こう。」


何だかんだ話している内にカートのカゴはお菓子でいっぱいになった。
流石に買い過ぎだろうと思われるが…夢子達は気にしない。
でも夢子は思った。

夢子「…これ、買うのは良いけどルフレ達怒りそうだよね…大丈夫かな。」
アイク「手作りに固執してる上に健康の事に関して煩いからな…アイツ等同じ10代とはとても思えん‥‥。」
ピット「大丈夫だよ、ひとりで食べるわけじゃないし。皆で少しずつ消化していけばおっけい!」
夢子「それもそうだね、前もって告知してからスーパーに来たし。」
アイク「じゃあ会計済ますか。」




3人は会計を終えてスーパーから出た。
手にはお菓子の入ったマイバッグがいっぱい。

ピット「ふふふー!今日は何食べようかな?!色々買っちゃったし迷う!」

ご機嫌なピット。
本当にこの人は無邪気だ。

夢子「あ、一応夕飯前だからあんまり食べ過ぎたらだめだよ?
        お腹いっぱいでご飯残したりしたらそれこそルフレが怒るから…」
アイク「俺は大丈夫だが。」
夢子「まあ、アイクは大食いだからね…ピット君は気を付けてよ?」
ピット「だいじょーぶだいじょーぶ!僕育ち盛りだから!いっぱい食べないと!」
アイク「俺もいっぱい…。」
夢子「…アイク、今いる皆の中で一番背高いのにまだ伸びるつもり!?」
ピット「そうだよ!なんでそんな高いんだよー!!??…僕なんか剣士勢の中で一番身長低くて悩んでるのに…!!」
アイク「まあ、沢山食べる事だな。あと適度に運動。筋トレなんかいいぞ。木刀の素振りも良い。」
ピット「分かってるけど絶対続かない奴じゃんそれ…」
夢子「…大丈夫だよ、私が一番低いから!!」
ピット「夢子は女の子だから低くて良いの!」
アイク「ああ、可愛げあるもんな。」
夢子「あ、私も筋トレしてムキムキになろうかな!?」
アイク「それだけはやめてくれ…(白目)」
夢子「あはは、冗談だってば。」
ピット「あ、もう家についたね!喋ってるとあっという間だなー。」




この後このほのぼのとした平和な空気からある意味殺伐とした空気になるとは
ピットとアイク、それに夢子も誰も予想しなかった。





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