28

ダーク「どうだ?手も足も出ないだろ?そこで我々の新の時代が来るのをを指を咥えて見てるがいい!!!」
夢子「リンクさん…皆さん…!!嫌…助けて…!!!」
ダークに掴まれたまま夢子は時空の歪みへと消えていった。
ダークが消えた後、プリムが更に増えてスマブラ城へと歩きだす。
マリオ「今は自分の命を、そしてこの城を守るんだ!」



第28章【突然の危機】






マリオ「皆、無事か?!」
参戦者達の安否を確認するマリオ。
ピーチ「なんとか…全員無事みたいよ。」
参戦者達は疲れきり息を上げていた、
今回襲ってきた亜空軍のプリムの数は約1000体。
そんな途方の数の亜空軍を参戦者達はすべて倒しきった。
今回の戦いでは負傷者は誰も出なかった…が…。

リンク「全員じゃない…夢子さんが…夢子さんが奴らに…!」
リンクは地面に膝を付け、歯を食いしばり拳を叩きつけた。
戦いの中、夢子が亜空軍に連れ去られてしまった。
ゼルダ「仕方がないわ。あんなに亜空軍が攻めに来たんだもの…。」
リンク「…!そうだ!ダークは森の祠付近にある時空の歪みで移動していたはず…あそこへ行けば…!」
マルス「でも森の方角はあっちだよ?」
マルスの指指す方角の先には森の祠のある森と、
先ほどの地震でできた地割れが続いていた。
アイク「向こう側まで距離があるな…。」
リンクは弓を取り出すと森の方角へ矢を放った。

シュッ

矢は空高く打ち上げられ何事もなく森の方へと飛んでいった。
リンク「バリアはもう無いみたいです。」
ピット「僕が飛んで向こう側まで行きたいけど体力が持たなさそう…。」
アイク「とりあえず一度陣を立て直さないか?」
マルス「団長の言うとおりだね。そうしよう!」
リンク「夢子さん…無事でいてください…。」
ゼルダ「あの子なら大丈夫よ…きっと。」








夢子は冷たいタイルの上で目を覚ました。
夢子「…此処は…?」
起き上がると辺りを見回す。
暗い部屋の中には薄汚れたベットとボロボロの机しかない。
夢子「そうだ…スマブラ城の外で地震が起きて…。」
夢子は部屋の隅にある小さな窓から外を見渡した。
窓ガラスの外には一点の光の差し込まない、、ただ闇だけが続いていた。
夢子「此処はダークが連れてきたの…?」
腕を見るとあの青いアザが肘まで達していた。
夢子「これもタブーと関係があるの…?」
ダーク「ようやくお目覚めのようだな。」
夢子が振り返るとあの忌まわしいダークが立っていた。
夢子「…!!いつの間に…!?」
ダーク「お前を監視するように命令されてるからな。」
夢子「…貴方達なんでこんなにしつこいの?」
夢子の問に呆れながらダークは答える。
ダーク「おいおい…忘れたのか?お前がタブー様の一部だという事を。」
夢子「一部だからなんだって言うの!?」
ダーク「お前は覚醒が始まっている。その腕のアザを見ろ。それが証拠だ。」
夢子「…やっぱりこのアザは貴方達のせいなの?!」
ダーク「覚醒が終わりタブー様とお前が融合した時、タブー様は再び完全体になる。」
夢子「!?」
ダーク「その時が訪れればこの世界は変わるんだよ!今の生ぬるい平和は終わる…!」
夢子「そんな……!」
ダーク「そうすればあの時の勇者諸共すべてを破壊できる。ククク…素晴らしいだろ?」
夢子「なんて酷いことを…!」
ダーク「あとはお前の覚醒が完全になれば…あとはわかるだろ?」
夢子「嫌…そんなの嫌よ…!」
ダーク「タブー様はこの醜い偽善者だらけの世界を変えてくださる。お前だってアイツ等に騙されてるんだよ。」
夢子「…何を…言ってるの…?」
ダーク「俺は…この世界が憎い。信じた人間に裏切られてきた。…いつだってあの時の勇者と比べられていた。」
夢子「リンクさんと…?」
ダーク「今だってこれから先もきっと変わらない。そんな世界ならばいっそのこと壊してしまったほうがいい。」
夢子「・・・。」
ダーク「おっと、おしゃべりがすぎたな。お前ももう亜空軍の仲間だということを意識しておけ。」
いつもの笑みを無くし、少しうつむいたダークは部屋から出て行った。
夢子「ダーク…貴方は…」




【いいね!!】

[ 28/508 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]