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突然大きな揺れがスマブラ城全体を揺さぶる。
夢子「何ですかこの揺れ…!」
リンク「地震…?いや…そんな揺れじゃない…!」
揺れは激しく止まらない。
急いで城門へと走って外の様子を伺うリンクと夢子。
リンク「…これは…!?」
上を見上げると赤い積乱雲が空を覆っていた。




第27章【赤き空の下】






ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!

揺れは小さくなるどころか激しさを増す。
足元がフラつくき立っているのもやっとな状況。
夢子「きゃっ!」
リンク「夢子さん、俺に捕まって!」
リンクは夢子に手を伸ばす。
その手を掴もうと夢子が手を伸ばした、
その時だった。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!ガガガガガガガガガガ!!!!

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!

バリバリバリバリバリッ!!!!!



夢子「!?」
リンクと夢子の足元の間に突然地割れが起きた。
リンク「夢子さん!!!」
手を伸ばしてみるが届かず、少しづつ遠のいてゆく夢子。
夢子「リンクさ…」

ガシッ!

夢子の手を掴んだのはリンクではない、あの影だった。
ダーク「よう、夢子。元気そうだな。」
夢子「ダーク…!?いや…離して!」
ダークは夢子の手から手袋を無理やり取った。
その腕には青いアザが前よりも侵食していた。
腕を見たダークはニヤニヤと笑いながら言う。
ダーク「ククク、覚醒は順調のようだな。」
リンクと夢子の間の地面がどんどん割れてゆく。
夢子「リンクさん助けてっ…!」
リンク「夢子さん!」
城からは参戦者たちが次々と異変を察しやってきた。
マリオ「一体何事だ!?」
ピーチ「夢子ちゃんがあんな所に…!」
ピット「あ…あいつ…あの時の…!!夢子を返せー!!」
ピカチュウ「あのリンク兄ちゃんにそっくりなのは誰ピカ!?」
ポポ「あれがダークだよ!前に僕たちを拐ったやつ!」
ナナ「今度は夢子お姉ちゃんを連れてくつもり!?」
ダーク「チッ…うるせえ奴らだな。プリム共、ゆけ!!アイツ等全員…殺せ。」

パチンッ

ダークが指を鳴らすと何処からか大量のプリムが湧き出してきた。
プリムたちは一斉に参戦者へと歩き出す。
プリム「削除…削除…オ前達ヲ全員削除スル…。」
滲みよるプリムを見たリュカは震える。
リュカ「またあの日みたいになるの…?そんなの僕嫌だよ!!!!」
ネス「大丈夫だよリュカ。君だって戦える!」
スネーク「この距離だとミサイルが届かないな…。」
カービィ「ペポポ!プペペペ!」
ピカチュウ「カービィが僕が飛んで助けに行くって行ってるピカ!」
カービィは夢子の元へと飛んで行こうとした。
カービィ「ペポぅ!?」
しかし途中で弾き飛ばされた。
飛ばされたカービィをリンクがクローショットで掴む。
リンク「カービィ!!!大丈夫ですか!?」
カービィ「ペポ…ペポポポ!」
ピカチュウ「なにか見えない壁があって弾かれたって言ってるピカ…。」
サムス「多分バリアがはられてるわね。亜空軍の力で。」
マルス「アイツ等また卑怯な手を使ってきたね…。」
ダーク「どうだ?手も足も出ないだろ?そこで我々の新の時代が来るのをを指を咥えて見てるがいい!!!」
夢子「リンクさん…皆さん…!!嫌…助けて…!!!」
ダークに掴まれたまま夢子は闇の歪みへと消えていった。
ダークが消えた後、プリムが更に増えてスマブラ城へと歩きだす。
マリオ「今は自分の命を、そしてこの城を守るんだ!」






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