12

夢子「はぁ‥‥今日は疲れた‥‥。」




夢子達は家路に着いていた。
運動をしたわけでもないのに全員クタクタ状態だ。



【12=そこに光があるのなら】



ルフレ「まさかアイツまで湧いて出て来るとか…ほんと最悪だね…。」
夢子「マスターの考えが読めないね…?」
ルフレ「でも、大丈夫、安心して?君は僕が守るから。」
夢子「うん…ありがと。」
ピット「ねえねえ、今日も夕飯そうめんなんだよね!?僕そうめん大好きになっちゃったよー!」
リンク「栄養面が心配ですが…まあアレンジして色々入れて見ます。
    ルフレとは違ってそのあたりの調整は完璧ですから。」
ルフレ「今さらっと喧嘩売ったね???」
夢子「ふう…変な汗かいちゃったしシャワー浴びて来るね。」

男子全員「「ガタッ!!!!」」

夢子「…な、何よ…。」
ルフレ「いや…別に…。」
夢子「じゃあ行ってくるね。日本のシャンプーいい匂いするから落ち着くのよね‥!色々買ってきちゃった♪」



夢子はルンルン気分でシャワーを入りに浴室へと向かっていった。
そこで男子全員がボソボソと話を始める。


マルス「幻双国では温泉だったけど男女分かれてて覗くに覗けなかったよね…?
    おまけにルキナとカムイのボディーガード付だったし。」
アイク「…また変な事考えてるだろお前。」
マルス「だって、久々じゃないか!このチャンス!」
ピット「どゆこと?」
マルス「鈍感だなーピット君。男なら察したまえ。」
シュルク「…率直に言えばマルスは夢子さんの入浴を覗きたいんですよね?」
マルス「大正解!!!」
ルフレ「待って、それは許さない。覗いて良いのは僕だけだ。」
リンク「なんか突っ込み所ありすぎなんですけど。」




再び男子全員が薄笑いを浮かべる。



剣士男子「「「俺(僕)が1番だっっっ!!!」」」

我が先と駆けだす6人。
因みに夢子達の住むアパートの階層は1階なので
裏手に周って頑張って高さをかせげばお風呂場の中が覗けなくもないのだ。
以前にも覗いてる常習犯たち。
その時丁度黒が来て未遂に終わったが…
今回は夜。誰も来客など来ない。
男の本質が現れる。これは戦いだ。



ルフレがリンクに引っ張られてその後もずるずると男子達がお互いを引っ張り合っている。
まるで童話のカブを引き抜く人達見たいな図になってる。

ルフレ「ちょっと君!邪魔しないでよ!!!」
リンク「させません!大体貴方夢子さんと色々してるから見てるんでしょう?
    たまには俺らに譲ってください!」
ピット「破廉恥な事しちゃだめだよー!」
アイク「風呂は42度で長風呂派。」
マルス「僕は王子だから君たちより偉いんだぞ!だから僕が一番さ!」
シュルク「皆さんやめてくださいよ!近所迷惑ですって!」







ベレト《‥‥もしもし、警察ですか?今不審者が6人ほどグループで居るのですが…はい、ええ、そうです。》





剣士男子「「「え。」」」





そこにはスマホ片手に警察へ電話をしているベレトがいた。


ルフレ達はテンパる。
ルフレ「ちょ…!ベレト!?なんで君が此処に!?」
ベレト「先生と呼べ。」
リンク「まさか警察に…!?」
ベレト「だって不審者だろう?通報するのは義務だ。教育者としても見過ごせん。」




剣士男子「「「うわあああああああああ!!」」」


騒ぐファイター達。

リンク「貴方が覗くとか言うからですよ!!!」
ルフレ「君だって除く気マンマンだったじゃないか!!!」





6人は悲鳴をあげてお互いをどつく。
暫く騒いでる間に夢子がお風呂から上がって来てしまった。
頭にタオルを乗せてパジャマで騒ぎを聞きつけて駆けつけてきた。

夢子「皆…どうしたの?!」


ルフレ「あ‥‥夢子‥‥。」

キョトンとする夢子。

その姿を見たファイター達は…


剣士男子「「「湯上り夢子、か…かわいい…。」」」


夢子「???」


意味が分かってない夢子は空気を読めずにいる。
そんな夢子の肩にベレトが手を置く。

ベレト「湯冷めすると良くないから家に入るんだ。」
夢子「えええ!?なんで先生が居るの!?」

夢子を肩を押してアパートに入る夢子とベレト。
剣士男子達も後をついて行こうとしたその時、






ベレトは剣士男子達が家の中に入る前に自分が入った後鍵を閉めた。



ガチャ!チャリン!



ルフレ「ちょ・・・・!!!」
リンク「あああ!!あの人家の鍵とチェーンまでかけましたよ!?」



【いいね!!】


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