11


ベレト「…で、ルフレ、君は何故アルフレを殴った?」




【11=言い訳と屁理屈】







職員室に呼び出されたルフレとアルフレにベレトが問う。






ルフレ「…ベレト、君だってファイターならあちらの世界の事も少しは知ってるんだろ?
    コイツ…アルフレが夢子に何をしたか…」
ベレト「ここでは先生と呼べ。」
アルフレ「まあ、あの楽しい事件が起きる前はまだ先生はファイターじゃなかったから。
     知らないんじゃない?…色々教えてもいいけど?夢子と僕の愛を。」
ルフレ「貴様…!」
ベレト「いいか?ここは日本。簡単に殴り合いなんかしちゃいけないんだ。
    殴り合いしたいなら誰にも迷惑をかけずあちらの世界ですることだな。」
ルフレ「くっ…。」
アルフレ「フフ、向こうの世界も居心地良かったけどこっちはこっちで融通が利いて最高だよ。
     ルフレ、覚悟しておくんだね。僕があっという間に夢子を虜にするから。」
ベレト「あー・・・一つ忘れてるようだが。」
ルフレ・アルフレ「「?」」

ベレト「いいか?先生の女(ヒト)を取ると痛い目見るからな?」

ベレトは真顔でとんでもない発言をする。
ルフレは空いた口が塞がらない。
アルフレはニヤニヤしている。

ルフレ「ちょ…!」
アルフレ「夢子は〇キブリホイホイみたいに色んな人引き寄せるね?
     フフ、それはそれで人間の汚いとこ見れて楽しいけど。」
ベレト「彼女は俺が貰う。お前等には渡さん。以上。」
ルフレ「えええ…何この展開…(ドン引き)」
アルフレ「先生結局それを僕らに伝えたかっただけなんでしょ?」
ベレト「まあな。」
ルフレ「まさかここにきて一気に2人もライバル増えるだなんて…。」





職員室での話し合いは終わった。
それどころかなんの解決にもなってない上に問題は増えている。



職員室から青ざめたルフレと相変わらずニヤニヤしているアルフレが出てくる。

夢子「大丈夫だった?」
ルフレ「ああ、夢子…僕は気が狂いそうだよ…。」
ルフレはため息をつく。
アルフレは楽しそうにしている。

夢子「ちょっとアンタ…なんでこの世界に居るのよ?」

夢子はアルフレに問う。

アルフレ「知りたい?まあ君たちのマスターには世話になったから教えてあげてもいいけど。」
リンク「マスター…?勿体ぶらないでくださいよ。さっさと吐け。」
アルフレ「簡単な話だよ。僕はクレイジーの元から脚を洗った。
     それでしばらくの間あっちの世界で善良に暮らしてた。
     その姿をマスターが見て判断してくれたんだ。
     今の僕なら日本という場所に行ってもいいってね。」
マルス「マスターが…そんな事を…!?」
アイク「あの人は何を考えてるんだ…。理解に苦しむ。」
ピット「うーん僕にもわからないよ…」
アルフレ「最初来たばかりの時は今までいた世界とは違う日本の景色に驚いたよ。
     でも僕は対応力早いほうだからすぐ溶け込めたよ。
     それにこの国には楽しそうなオモチャも沢山あるし。
     夢子と使う楽しみ増えて…僕はほんと幸せだよ来て良かったな〜。」

シュルク「突っ込み所が結構ありますが、
     要はマスターの魔法陣でこちらに来たってことですね?」

アルフレ「そうそう。だからこちらの世界ではギムレー様の召喚とかそういうのも
     少しだけ忘れて新生活楽しもうかなって。」
ルフレ「楽しむって、夢子に害を与えるだけの存在だろ?君は。」
アルフレ「害とは失敬な。悦びだよ悦び。」
ルフレ「それが害なんだよ!」
夢子「…そういえば貴方って今何処にどうやって住んでるのよ?」
アルフレ「フフ、知りたい?」
夢子「一々意味深にかまかけるのやめてよ。」
アルフレ「僕は今君たちの住んでる場所より綺麗で広い場所に住んでるよ。
     夜景がきれいで‥‥なんなら今から見に行く?あ、勿論夢子だけ、ね。」
ピット「うー、なんかムカツク!色々腹立つ!」
夢子「まあ、衣食住はどうにかなってるのね。」
アルフレ「心配してくれてるの?あ、食のほうはカップ麺ばっかだよ。
     そうだ、今度料理作りに来てよ。台所貸すからさ。」
夢子「馬鹿じゃないの?」
沙羅「なんか大変な事になってきたわね…」
夢子「ほんとよ…もっと落ち着けると思ったのに。」
ピット「僕らと一緒にいるってこういう事だよー。」
アイク「騒がしいのが通常って感じだもんな。」
夢子「はあ、今日は帰りましょ‥変に疲れちゃった。」
アルフレ「僕の胸はいつでも開いてるから、いつでも飛び込んでおいで?」
ルフレ「絶対させない。僕が阻止する。」
アルフレ「煩い番犬は後で厳しく躾しないとね?じゃあね、夢子。また明日学校で。フフフ。」

アルフレは笑いながら廊下を去って行った。
ルフレが激怒して後ろ姿に声を投げる。

ルフレ「お前なんか永遠に不登校になれ!」
夢子「…あいつ、また変な事してこないかな?」
ルフレ「大丈夫、君は僕が守るから。」
ピット「あー!僕も僕も!護衛隊にならいつでもなる!ってか気持ち的にもうなってるし♪」
夢子「ありがと…!みんなのおかげで少しは安心できるかな?」
沙羅「守ってくれる人がいるって良いわね。じゃ、私はもう帰るわ。」
夢子「うん、じゃあね沙羅。また明日!」




夢子達はそれぞれ学校から家に帰宅した。




【いいね!!】



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