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一方夢子が沙羅と戦ってる間に剣士組は黒と対面していた。



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黒【フン、良い歳した男なのに5人がかりで俺の邪魔するのか。
  それだけ警戒してるって事か。そんなに俺が怖いか?弱い存在だな。】
リンク「お兄さん…いや、ダーク。
    こんな形で出会うとは。まさか黒兄さんに憑依までするなんて。」
黒【この身体はとても都合の良い器でな。実に合っている。
  これでやっと自由に動ける…ククク。】
ピット「んー?どういう事なのリンク?」
リンク「彼は…今黒兄さんに憑依してるのは俺の宿敵のダークリンクです。
    きっと邪竜の瘴気が魂を呼び寄せたのでしょう。
    クレイジーの手下になってる事は知ってましたが‥‥
     正直…出来れば会いたくなかったです。」
ルフレ「…嫌な展開になってきたね…
    身体は黒兄さんだから無暗に攻撃出来ない…。」
黒【どうしたファイター共。恐怖に怖気づいたか?
  ならここは先手を取らせてもらう。】
黒は邪気を纏った矢を打ってきた。
剣士組は皆かわそうとするが…

アイク「く、誘導弓か…厄介だな。」
黒【その通り。この矢は相手を追いかけ続ける。
    ククク、お前等の体力も避け続けてる間に消耗する。
    これで、やっと夢子が俺の元に来る…
    お前等なんて…全員…この世界から消滅してしまえ。】
ピット「そんなの1つずつ撃ち落とすもん!」
リンク「貴方は…そこまでして夢子さんを手に入れたいんですか?
    彼女の気持ちはどうなるんです?」
黒【気持ちなんて関係ない。今にすぐ良い未来が待ってるのだから。
    クレイジー様の手に掛かれば記憶の操作も容易い事だ。】
リンク「そんなの黒兄さんの気持ちじゃない…やはりお前は…!」
黒【いや、訂正だ。この男も心の奥底には妬ましい気持ちがあるんだよ!
    彼女を抱きしめたい、自分のモノにしたいって醜い欲望がな!】
ルフレ「そんなの‥」
黒【あぁ?声が小さいな。】


ルフレ「そんなの許さない!
    ここで…僕が君を止めて見せる!
    夢子は僕が守るんだ!もう悲しい結末なんて見させやしない!」
黒【おぉ、威勢がいいもんだな。綺麗事ばかり言いやがって…
    だからお前ら光の民は大嫌いなんだよ!!!】
ルフレ「戦局は‥‥僕等が変える!皆、行くよ!黒兄さんを救うんだ!」

剣士組「「「ああ!」」」

ダークは弓を連発してきた。
その矢の速度と数が凄い。


リンク「3連弓ですか…なかなか卑怯な…
    …ならばこちらも奥の手を使います。
    これはスマブラの技ではありませんが、仕方がない。
    奥の手を使いましょうか。」
黒【どうする気だ?英傑の勇者さんよ!】






リンク「卑怯かもしれませんが奥の手…
   シーカーストーンを使わせてもらいます。」



黒「何…!?この世界には持ち込み禁止なはず…?
    どうしてお前は持ってるんだ!?」
リンク「貴方に言われたくありません。
    ああ、ではこういう時にボコボコにするためとでも言っておきましょう。」
黒【クソ…あのシーカー族の古代兵器は俺にとっては厄介だな…ッチこうなれば‥
    沙羅!夢子を連れてこっちへ戻れ!去るぞ!】
ダークは沙羅を呼ぶ。
しかし沙羅は夢子と戦ってる最中。苦戦していた。
沙羅【黒さん、この子しぶといのよ…いつの間にこんなに戦えるように‥!?
   生身の人間のはずがここまで動けるだなんて‥!!】
ルフレ「やはり、勝利の女神は僕たちに輝いたようだね。」
リンク「降参してください。そして黒兄さんと沙羅の身体から出てください。」
黒【ち…今日は撤退するぞ。】
沙羅【そうね、分が悪すぎる‥ここまで手ごたえあるなんて、
   完全に侮ってたわ。】
その瞬間、リンクはシーカーストーンを起動させる。
すると黒と沙羅の動きが止まった。
黒【クソ…!ビタロックか…卑怯な…!】
沙羅【体が動かない!?何よこれ…!】
リンク「誰に向かって言ってるんですか、俺は一部で鬼畜の勇者とも言われてるんですよ?(ニコッ)
黒【フン、しかし永遠にこの状態は維持出来まい。さあ、どうするつもりだ?
    このロックが解除されたらその瞬間俺はお前等の首を落とす。
    どちらにせよこの身体には傷一つ付けられないだろ?
    時間は止めても再び動き出す、俺はその度にお前等に斬りかかる。】
ルフレ「考えろ考えろ…僕の頭で…何かいい方法を…」
3・・・2・・・1・・・
黒【終わりだ。】
ビタロックで止まっていたダークと沙羅の時間が再び動き出し
近くにいたルフレに剣を下す黒。
ダーク【まずはお前からだ。…お前からは微かに邪竜のニオイがするが、
    もうそんな事どうでもいい。一人でも首を落とせれば良い土産だ!」

夢子「ルフレ!」
ルフレは攻撃を喰らうはずだった。
しかしー・・
ルフレは覚悟していたが…
痛みが無い。血も出ない。
身体がなんともない…。


それはそのはず。


夢子はルフレを庇い黒の剣技を受けていたから。
口から血が吐き出る。




ルフレ「夢子ーーーーー!!!!」



【いいね!!】


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