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夢子は泣き崩れた。
恐怖と絶望で一人苦しみ嘆いた。



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夢子「全部…私のせいよ…」
リンク「どうしたんですか夢子さん。様子がおかしいですよ?!」

リンクが夢子に手を伸ばした。
すると夢子はリンクの手を叩いた。

夢子「やめて…触らないで…!」
リンク「…どうしたんですか!?俺‥貴女に何かしましたか?」
夢子は正気に戻る。
一瞬だけでもリンクを黒とだぶらせてしまったことを後悔する。

夢子「リンク…ごめんなさい、貴方が心配してくれたのに私は…!」
ルフレ「何があったか話せるかい?無理しない程度に。」
夢子「うん・・・あのね・・・。」



夢子は先ほど黒と出会った事、
黒と沙羅がクレイジー側に着いてこちらを敵対視してる事、
先ほどの出来事を全て剣士達に話した。

リンク「お兄さん…まさかそこまで堕ちてしまうとは。」
ルフレ「やっぱり僕の言ってた事正しかったんだね。
    なんていうのか男の勘だね。」
リンク「でも何故俺の容姿だったんだろう?他にもファイターいるのに。」
ルフレ「僕は最初から君と黒兄さんは似てるなって思ってたよ。」
ピット「僕もリンクと黒兄さんそっくりだなって思ってた!」
マルス「うん。雰囲気とか性格とかクールな所は全然似てないけどね。」
リンク「む…俺だって十分クールですよ…?」
夢子「でも、沙羅には会えなかった。沙羅…きっと今頃寂しい思いしてるよね‥。」
ルフレ「僕の見解だと今の沙羅に会うのは君は止めた方が良いと思うよ。」
夢子「え、どうして?」
ルフレ「彼女からしてみれば君はライバルだからね。
    負の感情が支配して邪竜の力を得た沙羅は
    きっと君の事狙ってくるよ?あわよくば命も狙うかも…やはり危険だ。」
夢子「そんな…。一体どうすれば…。」
ピット「でも流石の黒兄さんも沙羅も単体でここに責めてくる事無いんじゃない?」
アイク「そうだな、この家は比較的安全だろう。」
シュルク「はい、そんなことしたら袋のネズミ状態ですもんね。」
夢子「ダークにぃ何考えてるんだろう。私には理解できない。
      わたあめもこんなになってしまった…。」
夢子はわたあめをみる。
わたあめは怯え、自分のハウスから出てこようとしない。

夢子「ダークにぃ、確かに昔から犬嫌いなとこあったけど
     まさかこんな酷い事するなんて‥邪竜の力がそうさせてるの?」
リンク「少なくともお兄さんは相当邪竜の瘴気にやられてますね。」
ルフレ「もしかして死骸が無くなったの彼らも関わりあるのかも?」
夢子「そういえば私あの日沙羅に皆でキャンプ行くって話しちゃった。
      もしかして…あの場に二人も居たとか…!?」
アイク「辻褄が合うな。だったら話は全部収まる。」
夢子「例え命が狙われようと私は二人から瘴気を無くしたい。
      だって大切な家族と親友だもの。
      このまま放置するなんて…私は出来ない。」
ルフレ「僕は協力するよ。何れは僕のお兄さんになる人だし。」
リンク「なんか腑に落ちないですが、俺も同じ意見です。」
ピット「うんうん!皆でクレイジーやっつけちゃお☆」
シュルク「そうなるとまずは手下を全滅させませんとね…」
アイク「ああ、邪竜なんて早々作れるものじゃない。
    片っ端から片づければやつも間に合わないだろう。」
マルス「1体の竜を作るのに相当力いるもんね〜生贄もいるし。」
夢子「でもどうしたらいいんだろ?」
ルフレ「大丈夫、きっとそんなに探さなくとも自然と向こうから接触あるかもよ?
    狙いは僕らファイターの命だから。今は…」
夢子「負けないよね?絶対勝てるよね?」
ルフレ「うん、負けない。それに僕には一生君を守る義務があるから。
     簡単には死ねないよ。」
夢子「ルフレ・・!」
リンク「ルフレばかりにカッコつけさせませんよ。
    俺だって夢子さんを守る為にこの世界に来たんだから。」
夢子「リンクもありがとう!」
ピット「あー僕もだよ!夢子の事沢山守るんだ!」
マルス「ふっ・・・ここはかっこよくしないとね。」
アイク「邪竜なんて存在、この日本にはいらないな。…俺たちが片づける。」
シュルク「…!皆さん聞いてください。
     今、未来視が少しだけ見えました。黒さんと沙羅さんの出現する場所…
     森の中の忘れ去られた廃墟‥‥に見えます。
     そこに行けば2人と接触出来るかと。そこで僕らは…
     う…これ以上は行かないとわからない…。」
ルフレ「君マジで有能だね!その辺は尊敬するよ。
     じゃあ早速敵陣に乗り込もうか。
     夢子はどうする…?って聞いても答えはわかるけど。」
夢子「うん、私も行く。皆と一緒に戦う!」
ルフレ「そっか。本当は安全地帯に居てほしいけど君は抵抗するでしょ?」
夢子「私だってそれなりに戦える…
     さっきだってダークにぃ撒いて来れたし。」
ルフレ「ええ、ってことは覚えたての魔導書使ったのかい?」
夢子「だから私だって戦える。魔法教えてくれたの貴方だし脚は引っ張らないから。」
ルフレ「アハハ…君には敵わないな。この事クロム達にも言った方が良いのかな。」
リンク「あの4人ってお兄さんや沙羅に会ったことないですよね?」
夢子「そういえばそうなるかな?うーんどうしたらいいんだろ。」
リンク「とりあえず戦力ならこちらは今でも十分じゃないですかね?」
ルフレ「これから戦うとなると予備戦力も居たほうがいいよね。
    もしもこちらが戦えないメンバーが出てきたら代わりに補充出来るようにしておかなきゃ。」
リンク「そうですね、まずはこの面子で頑張って見ましょう!」


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