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夢子「この停電…もしかして…!」

再び電気が付き部屋は明るく照らされる。
そして今まで騒がしかった、でも楽しい。
そんな彼らが再び…3度目の帰還を果たした。


リンク・ピット・マルス・アイク・シュルクの5人が部屋に立っていた。



リンク「夢子さん、ただいま!」






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夢子「おかえり!5人とも!」
リンク「数日の間こちらでも色々やってきましたが…
    やっぱり夢子さんのいるこの家が俺の実家です。」
ピット「リンク寝てる時もずっと夢子の名前読んでたよねー」
マルス「あと歯ぎしりも凄かった。」
アイク「俺、イビキ凄いらしいが、全く自覚が無いんだよな…」
シュルク「夢子さん元気そうで安心しました!」
ルフレ「あーあ、夢子との新婚生活終わっちゃったじゃんー
    それでなくても隣人がうるさいのに。」
リンク「隣人…?誰か来たんですか?」
夢子「うん、ルキナさんとカムイさんとクロムとロイが来てるよ!
      今隣の部屋に住んでるの。」
ピット「ええええ!?あの4人も来てるの!?」
マルス「そういえば最近あっちの世界で姿見えないなーって思ってたんだよね。」
アイク「まさかこっちの世界にいるとはな。」
シュルク「今までより更に賑やかになりそうですね!」
ルフレ「僕にとっては最悪な環境だけどね。
    で、マスターに例の話したんでしょ?マスター何て言ってたの?」

リンク「クレイジーの事ですが…マスターが言うには
    最近クレイジーの軍の活動が活発になってきてるみたいで。
    こちらが現代の日本に移動できるように
    何らかの形でクレイジーも手下を召喚してるらしいです。」
ルフレ「うわ…最悪な状況だね。で、クレイジーの目的は?」
リンク「俺たちファイターが日本という世界に来たことにより
    弱体化してるのを狙ってるようです。
    ほかにも狙いがあるらしいですが、そこまではまだはっきりとは…。」
ピット「ほんと、めんどくさい事になったよねー。」
リンク「それと、邪竜に関してですが…
    一般の人間には姿が見えず、邪気や瘴気で人を洗脳するらしいです。
    だから裏でひっそり活動をして人間の恨みや妬みの邪悪な念を
    喰いモノにして力を蓄えるらしいですよ。」
夢子「ええ?!私ははっきり邪竜の姿見えたけど…。」
リンク「夢子さんは俺たちと一緒にいた期間が長かったから
    見えるようになったんでしょうね。
    マスターが俺たちにくれた恩恵が夢子さんに移ったんでしょう。」
夢子「うーん、なんかややこしくなって来たね。
      私は皆と平和に暮らしたいのになぁ…。」
シュルク「夢子さんすいません。僕たちのせいで色々巻き込んでしまって。」
夢子「貴方が負い目感じることないわよシュルク。
     よし、私も頑張って戦う!その邪竜とかいうの皆で全滅させましょうよ!
     もう、守られてるだけだなんて嫌だし…私、変わりたいの。」
ルフレ「じゃあ僕の魔導書、貸してあげる。色々教えるね!」
リンク「俺は剣の使い方教えますよ。
    ここでは銃刀法違反にならないように最初は木刀から教えます。」
ピット「あー!僕も夢子に教える!そうだなぁ…あ、空の飛び方とかどう!?」
マルス「君、こっちの世界では羽無いんだから…忘れてた?」
ピット「じゃあさパルテナアローとかは!?これならいいっしょ!」
アイク「あれは神器だからお前以外は操れないだろ。」
ピット「もーーー!僕何にも役にたたないじゃないかー!(プンプン)」
シュルク「僕たちにも出来る事はありますよ。めげずに頑張りましょう。」
夢子「私頑張るね!そうだ、ルキナさん達にも報告しなきゃ!」










夢子は玄関を出て隣の部屋のインターフォンを押す。
するとすぐにルキナが玄関を開けた。
夢子「こんにちわ、ルキナさん!」
ルキナ「やっぱり隣に住んで正解でしたわ!こんなにすぐお話出来て素晴らしいです!」
夢子「ちょっとあがっていいかな?
      あ、それと…お客さんも一緒だけど。」
ルキナ「お客さん…さて、誰でしょうか?」
マルス「ルキナ、僕だよ僕。」
アイク「新手のオレオレ詐欺かよ…。」
ルキナ「わっ、英雄王!!そうですか、貴方様もこちらに戻ってきたのですね…!
    散らかってますがどうぞ上がってください。」

夢子と剣士男子達はルキナとカムイとクロムとロイの住む部屋へあがった。
引っ越ししたときより大分家具が揃っている。
まるで王宮の一室のような…夢子の家と同じ建物とは思えない。
ルキナ「こっち側は私とカムイさんとで、奥の部屋がお父様とロイさんの部屋ですよ。」
夢子「ちゃんと分けて住んでるのね!」
カムイ「クロムさん、ロイさん、お客さんですよ。」
クロム「おお、お前たちも日本に来たのかー!」
ロイ「皆さんお久しぶりです。」
ルフレ「‥‥とまあ、この人たちもすっかりこっちに溶け込んでるのさ。」
リンク「あとでさっきの邪竜の話彼らにもすることにします。」
ピット「ねね、気になったんだけどこの壁の穴どうしたの?」
クロム「あ…。」
ルキナ「これはお父様の馬鹿力の産物です。あとで大家さんに謝ろうと思ってたとこです。」
マルス「君、こっちの世界でも穴開けてたの?懲りないねぇ。」
クロム「すいません、マルス様…ついうっかりと。」
夢子「クロムってマルスには弱いのね。フフ、ちょっと笑っちゃう!」
マルス「僕は慕われてるからね〜!」
ロイ「一部の人だけですけどね。(コソッ)」
カムイ「でもこれだけ王族や勇者などの集まる家って普通早々ないですよね。
    凄い事だと思いますわよ!」
夢子「そうだねカムイさん!今はこの素晴らしい状況楽しまなきゃね!」


リンク達はルキナ達に先ほど説明した話をもう一度話した。
クレイジーの企みや邪竜の事。
ルキナ達もその話は真剣に聞いていた。
一通り話した後部屋を後にした夢子とリンク達。
夢子はスマホをみる。
やはり黒と沙羅からの既読マークは付かない。
夢子「うーんおかしい。やっぱり熱だして寝込んでるとか…
      もしかしたら倒れてるとか!?…そうだとしたらどうしよう。」
ルフレ「明日一緒にお兄さん家行こっか?沙羅の家にも寄ってみようよ。」
夢子「いいの?ルフレ。」
ルフレ「うん。それとあとで魔導書の詠唱教えてあげる!」
夢子「わーいありがとう!」
リンク「なんか…夢子さんとルフレの間に何かがあるような…。
    俺がいない間何か変な事してませんよね?」
ルフレ「そうだね、君が想像出来ないような事いっぱいしたから。」
夢子「こっ…コラッ!」
ルフレ「あ、これは僕と夢子の誰にも言えない秘密の契りだから。
    これ以上は言えない☆フフフ。」
リンク「‥なんかわかんないですが、俺はルフレに殺意を覚えたのは確実です。」
夢子「もーふたりともまた喧嘩してる。」




【いいね!!】


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