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【69】


夢子達はショッピングを終え家に帰ってきた。
いつも通りに夕飯の支度をするルフレ。
それをそわそわしてクロムとロイが見ている。

夢子「クロム達どうしたの?そんな挙動不審にして。」
クロム「いや、なんだ…ルフレが料理作るって聞いてちょっとな。」
ロイ「彼に任せて大丈夫なんですか?かなり危険だと思うんですけど。」
夢子「…?いつも夕飯はルフレが作ってるのよ?
      朝はリンクが作って…学校の日は弁当だし。」
ガタッ!

クロム「なんだと!?」
夢子「わっびっくりした…どうしたの?そんな血の気の引いた顔して。」
ルキナ「軍師はそれこそ軍の支持の才能は凄いですが料理の才能は全く無いはずなんです。」
カムイ「ええ、あの日食べさせられそうになった料理は
    まるで…そう、魔界の生物みたいでしたわね…。」
ロイ「と、いうわけで。ルフレは料理の才能は全く無いんです。
   まあ人種によって評価分かれますが、少なくとも人間の味覚だと色々問題が。」
夢子「えええ、こっちであんなに美味しいごはん作るのに!?」
クロム「思えば一瞬帰ってきた時あっちの世界で厨房でこそこそしてたな。
     隠れて何してるのか不思議だったが。」
ロイ「あの時訓練でもしてたんでしょうかね?」
夢子「大丈夫、食べてみたらきっと納得出来ると思う!」



ルフレ「ねぇ、さっきから何?僕の料理上手い不味いって…君たち失礼じゃない?」
クロム「すまない、本当の事言ってしまった。」
ルフレ「本当って…まあ、いいよ。僕がどれだけ成長したかこの料理で決めてよ?」

ルフレは鍋を持ってきた。
そしてカセットコンロに火をつける。
クロム「なんだこの機械は…危なくないか?」
ルフレ「だいじょーぶ。これからすき焼き作るよー♪」
夢子「すき焼き!私ルフレのすき焼き大好き!」
クロム「SUKIYAKI?」
ロイ「どんな感じかお手並み拝見ですね。」


ルフレは鍋に牛脂を溶かした。
程よく溶けてきたらそこにすき焼き用のA5ランクの霜降りロースを炙る。
夢子「ルフレ、このお肉絶対高いやつでしょ…?いつの間に…。」
ルフレ「まあまあ、TV見てたら通販やってて買っちゃった☆」
夢子「まさか通販にまで手だしてるとは…。」
牛肉をさっと焼いて砂糖と出汁醤油を絡める。
そして第2形態の完成!

ルフレ「さ、出来たよ。これを生卵に付けて食べるんだ。」
クロム「た…卵を生で食べるのか!?」
ルフレ「うん、美味しいよ。」
クロム「お前が言うなら…よし、信じて食ってみるか。」

FE勢4人は同時にすき焼きを口に入れた。



モグモグ・・・・・


ルフレ「どう?」
夢子「4人ともお口に合ったかなぁ?」


FE勢4人「・・・・。」
















FE勢4人「「「美味しい!!!」」」

ルフレ「フフフ、でしょー?」
クロム「お前、よくこんなにうまいモノ作れるように…!
    これなら十分嫁に出せるな!」
ルフレ「それ言うなら嫁じゃなくて婿だけどね。」
ロイ「まさかあのルフレがここまで料理の腕上がってるとは…」
ルキナ「この濃厚な味わいにまろやかな卵…絶妙!」
カムイ「昔食べさせられた料理と同じ人類が作ってるとは思えないですわね。」
夢子「ふふー美味しいでしょ?!ルフレこっちでも頑張ってるんだよ!
      料理の苦手な私に代わっていつも美味しいモノ作ってくれるの!」
ルフレ「君の為に作ってるんだよ。他はついでだから。
    さて、お肉食べたら第2形態だよー!」

その後ルフレはすき焼きの本来の姿を作り5人に振舞った。
夢子は以前にも食べたことがあったが
5人はあまりにも美味しいすき焼きの味にただ魅了されていた。



そして1時間後ー・・
食事を終えたFE勢と話を始めた。
クロム「ふう…まさかあのルフレがここまで上手い食い物作れるとはな。」
ロイ「天地がひっくり返りましたね。人間頑張ればここまで変わるのかと驚きです。」
ルキナ「軍師…貴方色々と変わりましたね。料理の腕と言い性格と言い…」
カムイ「夢子さんの影響が強いのかしら?フフフ。」
ルフレ「うん、そうだよカムイ。よく分かってるじゃないか!
    僕はもう夢子と結婚するって決めてるからね。
    夢子も賛成でしょ?」
夢子「ばか!また何さらっと変なこと言ってるのよ!
      私はまだ結婚はしません!学校だってあるし…。」
ルフレ「じゃあさ卒業したら一緒になろうよ?ね?」
クロム「学校…まさかルフレも通ってるのか!?」
ルフレ「まあね〜僕ら校内では結構知名度あるんだよ?」
ロイ「なんだか楽しそうですね…どんな教育指導があるのか興味あります!」
ルキナ「そのうち見学に行こうかしら?」
カムイ「そうですね!夢子さんがガッコウでどんな生活してるか気になります!」
夢子「4人とも顔が整い過ぎてるから、色々騒ぎになりそうね…
     それでなくとも騒がしいのに…。
     でも私、ルキナさんとカムイさんとスクールライフ送ってみたい!
     絶対華やかになるに間違い無しだもん!」
ルキナ「そう言って貰えると嬉しいです!」
カムイ「ええ、でも見た限り校内1のマドンナは夢子さんですね!
     私たちなんて足元にも及ばないですわ。」
ルフレ「そうそう。ルキナはまな板オブ絶壁だもんね。」




ルキナ「今…何て?」
ルフレ「だからまな…」




ドカッ!!!


ルキナの華麗な足蹴りによってルフレの大事な場所は
鈍い音を立てて蹴り上げられた。



全員が凍り付いた。特にクロムとロイは自身の股間を抑えてルフレを見守った。


【いいね!!】

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