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一方山に残されたリンク・ピット・マルス・アイク・シュルクの5人。
彼らは一度下山していた。
そしてまた山を登る準備をしていたが、実は悩んでいた。
邪竜の死骸も問題だ。あんなもの人間が目にするものではない。
どうにか処分する必要もある。
それに報告しなければいけない相手もいる。マスターハンドだ。

リンク「しかし、こんな物騒な生き物が山中とはいえ日本に召喚されるなんて。」
ピット「僕びっくりしたよー!あんな怖いのと遭遇するなんて。」
マルス「完全に油断しちゃったな〜もう邪竜なんて僕らの国だけで十分だよ。」
アイク「でもこれは大問題だと思うんだが…この事マスターに報告した方が。」
シュルク「そうですね、でも‥夢子さんの事が心配です。」
リンク「夢子さんの事は頭がハゲそうになるくらい心配ですね。
    衝撃波で怪我していないかも心配ですが
    特にあのキザ男が何かしてそうな気がしてならないんですよね。」
ピット「大丈夫だよきっと。怪我人に色々しないでしょ。此処はルフレに任せよう!」
マルス「彼の指示で邪竜を倒せたしね!」
アイク「やはり、もう一度俺たちの世界に戻るか?」
シュルク「やむを得ないですね。
    クレイジーの手下が日本を蔓延ってるのは危険すぎますからね。」
リンク「一度家に戻って回線繋ぎましょうか。
    そしてまたすぐにこの世界に戻って夢子さんを守りましょう?」
ピット「おー♪」















一方夢子とルフレは山道を歩いていた。
山道、という事は必ず出口がある。
希望に満ちていた。
相変わらずお姫様抱っこされてる夢子。
ルフレは息のひとつも切らしていない。
夢子「ねぇ、重たいでしょ?」
ルフレ「全く重くないよ。君林檎くらいの重さしかないんじゃない?某有名猫キャラみたいに。」
夢子「体重の話はやめっ!それと後者の話も色々やばいから!」
ルフレ「フフフ。やっぱ女子だね〜」
夢子「リンク達、大丈夫かな?」
ルフレ「彼らなら何ともないでしょ。邪竜も無事倒したし
    今頃下山してるんじゃないかな?
    あ、もしかしたら僕らのこと探しに来るかも。」
夢子「そうなるとこのコートに全裸って姿見せたくないなぁ…。」
ルフレ「でもよかった。あっちの世界で使ってたコート着て来て。
    こうして君を守ってる。」
夢子「そういえばそうだね?
      こんなクソ暑いのになんでコート?ってずっと思ってたんだけど。」
ルフレ「うーんなんでかな。なんか本能っていうかコートが着ていけ!って。」
夢子「クスクス…何よそれ!でも貴方の温もりあって…
      私このコート好きよ!」
ルフレ「んー?僕の事が好きって言ってくれない?」
夢子「何度も言ったでしょ…」
ルフレ「もう一度言って?ね。」
夢子「チーズケーキ作ってくれたら言う…かもね。」
ルフレ「ええ、そんなことで良いの?任せて!
    それにもう惚れ薬は入れなくても良さそうだね!」
夢子「貴方変な薬の研究し過ぎよ…?」
ルフレ「僕こっちで薬剤師の免許とろうかな?」
夢子「それは絶対やめてほしいです。」
ルフレ「冗談だよ、じょーだん☆あ、山道の出口だ!
    夢子、良かったね、僕たち下山できたんだ!」
夢子「うわぁほんとだ!出口の看板あるー!」
ルフレ「これで僕たち家に帰れるね!」
夢子「うん!‥ルフレ、ありがとう!」
ルフレ「?」
夢子「私の事いっぱい思ってくれて‥いっぱい愛してくれて…
     そして救ってくれたこと、私ずっと忘れないよ!」
ルフレ「僕も君と愛し合ったこと忘れない。
    っていうかぶっちゃけまだまだ足りないんだけどね。」
夢子「貴方…感動するシーンを遠慮なく壊したね…
     あんまりスケベなことすると嫌いになるからね?」
ルフレ「冗談さ。」
夢子「今日冗談多すぎない?!たまに本音も聞こえてくる感じが余計怖い。」
ルフレ「アハハ!君には勝てないな。さ、おうちに帰ろうか。
    リンク達にどんな土産話しようかな?」
夢子「…私と色々したことは内緒よ!?絶対言わないでね?」
ルフレ「君がそう思うのなら僕は硬く口を閉ざすよ。
    ほんとは自慢してリンク達の泣き顔みたいんだけどね。
    悔しそうな顔想像するだけで僕安い白ご飯おかわりできるよ。」
夢子「貴方って時々優しいのか鬼畜なのかわかんなくなるんだけど。」
ルフレ「僕はいつだってレディーファーストだよ?」
夢子「怪しいわ…実はルフレって超腹黒いでしょ。」
ルフレ「そうかな?クロムには真面目で女っ気無さ過ぎるって言われたけどなー。」
夢子「クロムと仲良いのね!」
ルフレ「うん、一緒に戦場に立ってた仲間だからね。」
夢子「そういえばスマブラSPに参戦してたけど?」
ルフレ「そうだね…僕はシュルクとトレーニング場に居た時に
    ブラックホールに吸い込まれて君の家にたどり着いたんだ。
    クロムも来ようと思えばここに来れるかもね。」
夢子「私の家これ以上入らないわよ…?」
ルフレ「彼は壁に穴開ける癖あるからね。僕も入居はしてほしくないな。
    それにこれ以上ライバル増やしたくないし。」
夢子「ふーん、よくわかんないけど凄いのね。」
ルフレ「ルキナやカムイもこっち来れたらいいけどね。
    彼女ら女子力凄く高いから君と気が合いそう。
    あ、あとロイ君もこっちきたらFE勢揃う事になるね。」
夢子「あと4人来たら…ほんと凄い事になるわね。
      私もう貴方達のせいで感覚マヒしてきて
      ちょっとやそっとじゃ驚かない体質になってきたわ。」
ルフレ「そうなの?」
夢子「昨日の邪竜だって最初はびっくりしたけど…
      今見たら多分そこまで驚かないかも。
      もう遭遇するのは嫌だけど…。」
ルフレ「日本で邪竜に遭遇するなんて僕らも想定外だったよ。
    しかも異世界の生き物なのにあそこまで力があるだなんて…
    僕らも鍛錬しなきゃね。難しいかもだけど。」
夢子「私に出来る事ってある?」
ルフレ「君はずっと僕の隣で笑顔でいてくれたらそれだけで力になるよ?
    きっと他のファイターもそう思ってる。」
夢子「そう?…なるべく笑顔でいるわ。」
ルフレ「君の表情は全てカワイイけどね。
    怒った顔も泣いた顔も僕は大好きさ!」
夢子「ふう、また口説き始めた・・・。」


【いいね!!】


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