63

【63】
※ここから先は少しだけエロ要素があります。
エロ要素苦手な人は閲覧するのをやめて次の章へ飛んでください。
それと我を取り戻したホワイトなルフレが相手です。










夢子はヒュドラに乗っ取られたルフレに問いかけ泣いた。


ルフレ【ふーんまだ諦めてないんだ?
    じゃあ第二ラウンドでもしようか?】
再びイヤらしい事をしようとしたヒュドラだったが
突然呻き始めた。
ルフレ【・・・クッ!?なんだ、お前は…まだ心が残って…抵抗しているだと…?】
夢子は気づいた。ヒュドラに乗り移られたルフレが
心の中で必死に抵抗していると。
夢子は思い切り叫んだ。彼に思いが通じるよう大きな声で。


夢子「ルフレ!聞こえるでしょ?貴方は皆が誇る軍師!
     戦場での支持なら誰にでも負けない…
     そしていつも美味しい料理を作って私を笑顔にさせてくれる…
     貴方は戻れる、帰ってきて!
     強い心を持ってるって、誰よりも私が知ってる!!」

ルフレ【グアアア…ヤメロ、お前はもう用済み…ク…暴れるな!】
ルフレ「夢子…僕はここに…!」
ルフレとヒュドラが再び心の中で戦い始めた。
ルフレ本人の意志が戻りつつある。
夢子「あなたならできる!」
ルフレ【グオオ…クソ…まだそんな力が‥ウオオオ…ヤメロ!」



数分もがき苦しんだ後
ルフレの瞳の色が邪悪な赤色からいつもの茶色に戻った。
そして一息吸うと夢子に苦し笑みを浮かべた。


ルフレ「夢子、ただいま。」



ルフレに乗り移ってたヒュドラの意識が無くなって行った。
瘴気に包まれ纏った闇のオーラも完全に消えた。
ルフレはヒュドラの精神の中での勝負に勝ったのだ。

夢子はルフレに走り抱きしめる。

夢子「ルフレ!」
ガバッ!
ルフレ「夢子、僕は・・・・って。
    ちょ、ちょっと待って夢子!」
夢子「どうしたの?」
ルフレ「ヒュドラに意識乗っ取られてて薄っすらしかわかんなかったけど、
    君…全裸に…。っていうか!僕もフルチンになってるし!ヒイイ…」
夢子「あ。あああああ!そうだった、ヒュドラに色々されて…ゴメンなさい。」
ルフレ「ヒュドラ…もし次生まれ変わってたら
    人間だろうが悪魔だろうが僕が息の根止めてやる。
    地の底まで追い詰めて永遠に僕の魔導書の実験台にしてやる。
    いや、それだけでもまだ足りない…
    何れは拷問して…実験して、拷問…いやそれでも足りない(黒い笑み)
    確実に言えるのは楽に死なせやしないってことだけど。」
夢子はそっとルフレに背中をむけた。
夢子「まだ熱がある…顔が熱い。」
ルフレは自分のズボンを履いてコートを脱いだ。
そして夢子にそっと被せる。
夢子「ルフレ、戻ってきてくれてありがとう。
      私あのままだとヒュドラにもっと酷いことされてたかも。
     怖くて怖くて…でも顔や声、身体は貴方だから、
     …悔しいけど感じてしまった。」
ルフレ「・・・。」
夢子「こんなアバズレ女嫌いよね…。いいのよもう。私の事は見捨てて…。
      今まで私の事思ってくれてありがとう。私はもうー・・・」
ルフレ「夢子!」


ギュッ・・・
ルフレは夢子を強く抱きしめた。
優しい温もりが夢子を癒した。

ルフレ「この場で言うのもこのシチュエーションも頭が異常かと思われるんだけど。  
    夢子、僕は君が好き。
    そしてヒュドラに君を汚されたのが腹立たしい。
    僕は一度汚れた身だけど、それでも君と一緒になりたい。
    君の事、今ここで抱いても良い?君自身を清めたいんだ。」
夢子「ルフレ・・・。」
ルフレ「君を、僕が浄化するから。あいつに汚された汚れは僕が取り払う。」


ルフレはゆっくり夢子を押し倒した。
そしてゆっくりキスをする。
夢子「んッ・・・///」
乱暴じゃない舌の感覚。
優しい。思いやりのある感覚。
夢子「ルフレ…私、さっき貴方じゃない貴方に抱かれたときは
      自分の気持ちが混乱して、でも受け入れてしまった…。
      貴方の顔であんなこと言われて…耐えようと思ったけど耐えられなかった。」
ルフレ「うん。」
夢子「でもやっぱりこうして本人と交わってわかる。
      貴方は優しい。」
ルフレ「君も、柔らかくて桜の花のような優しい香りがする。
    アバズレ女なんかじゃないよ。
    瘴気を取り込んだとはいえ全て、心の隙のあった僕が悪かったんだ。
    また瘴気に取り込まれるなんて…僕はなんて弱い人間なんだ…。」
ポタッ・・・ポタッ・・
夢子の顔にルフレの涙が落ちる。
夢子はルフレを頬にそっと手を寄せた。
ルフレ「ゴメン…本当にゴメン…。」
夢子「貴方は悪くないよ。」

ルフレ「ああ、僕は君に出会えてよかった‥。
    改めて言うね。
    僕は君が好き。この世の中で一番君が大事。」
夢子「うん。」
ルフレ「でもね、夢子。ヒュドラが言ってたこと、全部が嘘とは言い切れない。
    僕はあいつ等…リンク達に引け目を感じていた。
    僕とシュルクは後から君に出会ったから、
    どうしてもリンク達のほうが君の事ずっと先に知ってる。」
夢子「でも貴方の優しさは私が一番知ってるよ?」
ルフレ「軍師とあろうものが、笑っちゃうよね。あんなに偉そうに仕切ってた癖に
    瘴気ごときに飲まれて意識まで乗っ取られるなんて。…ほんとバカだ。」
夢子「そんなことない。貴方はこうして帰ってきてくれた。
      私それだけでもうれしいよ?」
ルフレ「夢子…。」
夢子「だから、今は一緒に居たい。」
ルフレ「僕もだよ…夢子、君とひとつになる。」
夢子「今日は貴方の好きにしていいよ?」




夢子とルフレはゆっくり愛し合った。
先ほどの乱暴なものよりもずっと静かで愛し合う。
ルフレ「夢子…君って温かいね。人の温もりってこんなにも有難いんだなぁ。」
夢子「貴方もね。ヒュドラは全然うまくなかったよ。ただ乱暴で痛くて。」
ルフレ「フフ、僕の方が上手でしょ?」
夢子「ルフレは優しいのがわかるもの。行為自体に思いやりがあるもの。」
ルフレ「でも僕だって暴走することあるよ?」
夢子「私には乱暴な事しないでしょ?」
ルフレ「まぁね。じゃあゆっくり入れるね。痛かったら言ってね。」
夢子「そういうところ。私は好きなんだよね。
      レディーファーストは本当だとわかるわ。」
ルフレ「誰にでも、じゃないよ。夢子、君だけさ。
    少し…テンポあげるよ…?っ///」
夢子「あっ‥‥ん///」
ルフレ「夢子、愛してる!世界で君が一番!」
夢子「ああっ…私も…貴方が好き!」







2人は静かな愛を語り合った。
意識は辛うじて保っているが熱が凄い。
事後夢子はルフレのコートで全身を隠した。
ルフレは顔を赤くしている。
実はこの人、行為自体を結構気にしていた。
ルフレ(僕…夢子とエッチなことしちゃったんだ…
    ヒュドラ戦入れたら2回も。
    剣士組等は兎も角夢子にこれから先どんな顔すれば…)
夢子「ルフレ、大丈夫?顔真っ赤だよ?」
ルフレ「君も人の事言えないくらい顔真っ赤だよ。」
夢子「うう…だって…色々…されたし。」
ルフレ「夢子カワイイ。僕第三ラウンド行けるかも。やっちゃう?」
夢子「ばっ///何馬鹿な事言ってるのよ!私はもうしません!」
ルフレ「からのォ〜?」
夢子「もう、私本気で怒るよ!?」
ルフレ「あはは、冗談だよ冗談。(ぶっちゃけ本音だと第三ラウンドいけるけどね)」
夢子「皆、心配してるかな?」
ルフレ「まあ君の事は心配してるんじゃないかな。
    僕の事はあんまり気にして無さそう。特にリンクは。」
夢子「でも見てたよ、連携して戦ってた。
     あの動きはお互い信頼しあってないと出来ないと思うの。
     うーんやっぱりスマブラファイターって凄いのね!」
ルフレ「君の事考えたから出来てたんだよ、きっと!
    あの時は人質に取られてる君を見て皆必死だったんだと思う。」
夢子「それでも、やっぱり凄いわ。尊敬する!」
夢子の笑った顔を見てルフレは安心した。
彼女をずっと守りたい。
彼女の笑顔をずっと見ていたい。
だから僕は彼女の隣にいるのが相応しい人間になるんだ、と。




【いいね!!】


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