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【58】
※しばらくルフレ夢です。










突如この地獄のサウナ状態の部屋から逃れるために
山でキャンプをすることになった夢子と剣士男子組。
ツアーを開催してる団体に無事許可を得られた。


夢子「わぁ!この大人数でも参加していいって!」
リンク「良かったですね!」
夢子「じゃあ早速パッキングよ〜!」




夢子と剣士男子組は手際よくさっさと準備をした。
剣士男子組は元々荷物がそんなに無いので
ほとんど手ぶらだが・・・
夢子の荷物はたくさんある。


リンク「夢子さん…荷物多すぎませんか?」
夢子「だって山よ!?何が起こるかわかんないじゃない!」
リンク「しかし…多すぎる感じするんですけど…まぁいっか。俺が・・・」
ルフレ「夢子、僕が重たい荷物持ってあげるね?」
リンク「ちょ、俺のセリフまた取って…許さないですよルフレ…。」
ピット「虫よけのスプレー♪シュッシュッシュ〜」
マルス「何してるのピット君。」
ピット「僕虫苦手なんだよね、カブトムシとかは触れるけど
    足のいっぱい生えてるのとか、ヒイイ・・・日本の虫怖い。」
アイク「俺にもかけてくれ。」
マルス「あれ?アイク虫嫌いなの?そういう風に見えないけど‥‥。」
アイク「・・・人には人の事情があるんだ。」
マルス「僕もスプレーしたいけど、香水付けてるから…喧嘩しそうだからいいや。」
ピット「おまるすなんかキザ〜山行くのに香水って。」
シュルク「喧嘩、と言えばあのふたりまだ喧嘩してますよ。」

リンク「貴方はいつも俺の邪魔ばかりして…!フン。」
ルフレ「君こそいい加減分を弁えるんだな。フン。」
夢子「貴方たち相変わらずね…自然の力で仲直りできるといいけど。」
ピット「喧嘩終わった?じゃあ早速向かおうよ!」








夢子達は目的の山へと辿りついた。
ここまで来る間にリンクとルフレは度々喧嘩をしていた。
他の剣士達は意外とのんびりしていた。
夢子も景色を見ながらバスに揺られ楽しんでいた。

そして、現地。
案内ガイドが色々説明をする。
山の中では勝手な行動をしないようにと強く言われたが・・・
剣士男子組はちゃんと理解してるのか・・・

ガイド「それでは早速山を登りましょう。」
ピット「わーい待ってましたぁー♪」
マルス「はしゃぎ過ぎ!って言いたいけど…僕もはしゃぎたい♪」
アイク「夕飯楽しみだ…。」
ガイド「皆さん足元に気を付けてください。」
夢子達は山を登り始めた。
最初は緩やかだった傾斜も段々歩いていくうちにきつくなってくる。
夢子はあまり体力は無い方なので少し息を切らす。
リンク「夢子さん、大丈夫ですか?苦しそうですが。」
夢子「うん…大丈夫よ‥心配してくれてありがとう!」
ルフレ「苦しいなら言ってね?僕がおんぶしてあげるから!」
リンク「あ、また俺のセリフを…貴方サトリかなんかですか?」
ピット「ただの似たもの同士なだけだと思うけどなぁ」
リンク・ルフレ「「俺(僕)の何処がコイツに似てるんだよ」」
ピット「うー…そういうとこだよ…あ〜こわっ。」


歩き始めて2時間が経った。
陽は傾き夕暮れ時になった。
ガイド「もう少し歩いてから休憩しましょう。とても良い休息場所があるので。」
夢子「わー!楽しみ!」

そしてまた1時間・・・

陽は完全に落ち、月が上がっている。
それでも夢子たちはまだ歩いていた。
・・・何かがおかしい。
夢子「ガイドさん、まだ目的地に着かないんですか?」
ガイド「もう少しです。あと少し。」

ピット達が小声て話す。

ピット「ねえ、なんかおかしくない?」
マルス「それ。僕も思った。」
アイク「こういう場合通常なら夜は動かないよな…?」



夢子はガイドにもう一度問いかけた。


夢子「ガイドさん、休息場はー・・・」



ガイド「着きました。ここです。」



着いた場所は森の中だった。
テントも座る場所も焚火もない。


夢子「ここって・・・」
夢子のうしろでシュルクがそっとモナドを召喚し、握った。
そしてすぐさまシュルクが叫ぶ。


シュルク「皆さんこのガイドから離れてください!!」


ガイド「ここが・・・・










お前たちの永遠の命の休息場だ!!!」





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