55

55(ここからルフレ夢的な内容になります)



嵐の海で溺れてしまった夢子と助けようとしたルフレは小さな無人島に居た。
辺りは既に暗くなり、明かりも心細い。


夢子「ルフレ、さっきはありがとう。助けてくれたんだよね?」
ルフレ「え…あ…うん。」
夢子「どうしたの?顔少し赤いわよ?あ、まさか熱出したんじゃ…!」
ルフレ「だ、大丈夫だよ。(夢子、僕が人工呼吸したの気づいてない‥)」
夢子「でもさっき温もり感じた気がする。」
ルフレ「そりゃね…」
夢子「んー?ルフレ何か私に隠してない?」
ルフレ「そんなことはないよ。多分。」
夢子「ふーん。なんか引っ掛かるんだよなぁ〜」
ルフレ「それにしてもここは静かだね。」
夢子「そうだね…こんなに静かなの貴方達があっちの世界に帰った時以来だわ。」
ルフレ「寂しかった?」
夢子「うん、ちょっとね。」
ルフレ「ほんとは僕の事恋しかったんじゃない?」
夢子「うーん、料理がね。カップラーメンばっかり食べてたから」
ルフレ「あ、それ酷いな…。それに嘘でも僕の事がって言ってよ。」
夢子「アハハ。」
ルフレ「やっぱりこの世界は美しい。何もかもが。」
夢子「スマブラの世界も凄く綺麗だと思うよ?」
ルフレ「うん、でも君のいない世界は退屈さ。とてもちっぽけな世界。」
夢子「またそんなこといって…。」
ルフレ「僕は本気だよ?」
夢子「は…はっくしゅん!」
ルフレ「寒い?」
夢子「うん、もう夜だからね…夏とは言え濡れてるし水着だと冷えてきて。」
ルフレ「そうだ、僕が今閃いた良いアイディア教えてあげようか?」
夢子「ろくな事じゃないのは予想できるけど、何?」
ルフレ「こういう時は体温通しで温めあうのが良いと思うんだ。」
夢子「…で?」
ルフレ「僕だって男だから。君も言わなくてもわかるんじゃない?」
夢子「…げ…。」
ルフレ「君の唇の感触が忘れられなくて。やっぱダメだなー」
夢子「なんか、話が超ヤバイ方向に行ってる気がするんですけど!
      それに何いまの発言!意味深なことサラリと言ったよこの人!」
ルフレ「ここなら誰も邪魔する人いないし。」
夢子「そういう問題じゃない!」
ルフレ「ダメ?」
夢子「だって…そういうのは付き合ってる人達がすることで‥‥」
ルフレ「近所の人は全員僕と夢子がカップルだと思ってるよ?」
夢子「貴方がふきこんだんでしょ!」
ルフレ「ふふ、バレた☆彡」
夢子「何が『バレた☆彡』よ!テヘペロしても誤魔化せないんだから!」
ルフレ「夢子カワイイ。顔真っ赤になってる。」
夢子「貴方が変な事言うからでしょ!?」
ルフレ「僕の赤面も君に見られたし、君の赤面もみたし。
    僕はそろそろ本気で行こうかなって思うんだ。
    こんなチャンス二度と来ない気がするし。」
ルフレは夢子を押し倒した。
夢子が抵抗してもやはり男性の力には無に等しい。
泡を吹く夢子。今回はほんとにやばそう。
夢子「ちょ!やめてよほんと!私だって心の準備が…」
ルフレ「大丈夫、僕の気持ちは最初から決まってるから。」
夢子「貴方の気持ちじゃなくて、私の気持ちはどうなるのよ〜!」
ルフレ「大丈夫、痛くしないよ?」
夢子「なんかルフレの目がマジ過ぎて怖いんですけど!」
ルフレ「と、まあ、冗談はこの辺までにしますか。」
夢子「‥え!?」
ルフレは押し倒していた夢子から離れた。
ルフレ「以前にも言ったけど僕はレディーファーストだから
    夢子さんがその気無ければ何もしませんよ。
    無理矢理するなんて最低だからね。」
夢子「よかったー…た…助かった…。」
ルフレ「でもさっき言ったように僕も男だから、理性が切れる時もあるよ。
    その辺は理解しててね?今も結構マジだったし。」
夢子「でも…やっぱ寒い…かも。…くしゅんっ」
ルフレ「僕のとこおいで?」
夢子「また変なことしようとか思ってるんでしょ!?その手には…」
ルフレ「大丈夫だから。今はまだ何もしない。
    それにもうしたことはしたし…今はそれで満足さ!」
夢子「んー?また意味深な事を…」
ルフレがあぐらを掻いた足の中へと手招きする。
ルフレ「ここ、座って?」
夢子「ほんとに変なことしないでしょうね?」
ルフレ「うん、誓うよ。」
夢子はそそくさとルフレの足の中に座った。
ルフレ「ほら、温かいでしょ?」
ルフレはそっと夢子を後ろから包み込む様に抱きしめた。
夢子「悔しいけど…温かい。人肌ってこういう事言うのね…
なんだか温かくて安心する…」

そういうと夢子は眠りへと落ちた。
どこか懐かしい、太陽のような温かさ。
彼女には心地の良いものだった。





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