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そこにはいつの日かも見た
時の勇者が立っていた。
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夢子「り…リンク…?」
夢子は瞬きを忘れてしまった。
彼女が孤独から救ってくれた勇者が再びそこにいるから。
夢子「私を…また救ってくれるのね…」
リンク「すいませんでした、約束したのに夢子さんを独りにしてしまって…。」
夢子「馬鹿…!!私の側離れないとか格好つけてたくせに‥
早々裏切ってくれたわね…?」
リンク「今の男達みたいなセリフになりますが…
夢子のカワイイ顔が涙で濡れるのは俺はもう見たくないです。
だから、笑ってください。」
夢子「あんな人達よりアナタのほうが比べものにならない…私嬉しい!」
夢子はやっと心の底から笑えた。
多分この一カ月で一番安心して心の底から笑えた。
リンクも微笑む。優しい顔で。
夢子はリンクを抱きしめた。
リンクも夢子をそっと抱きしめる。
すると…
またあの日のような騒がしい声が聞こえてくる。
そう、いつもの賑やかで煩い、でも温かい声。
ピット「ああ!リンクが急に全力ダッシュするからなんだと思ったら
夢子の事抱きしめてるーーー!!!」
マルス「君ってヤツは…今僕より脚速かったんだけど!いつもは僕より遅いのに!」
アイク「所謂愛の力か。」
ルフレ「ぬぬぬ…リンク…早く離れないとトロン喰らわすよ…?」
シュルク「夢子さん、ただいま!」
夢子「ピット君、マルス、アイク、ルフレ、シュルク…!!
そっか、皆戻ってきたんだね!!」
リンク「夢子さん、すいません遅くなって‥‥。」
ピット「マスターハンドの説得大変だったんだー!」
夢子「マスターハンドって、スマブラのボスと言われてるあの…?」
マルス「マスターはスマブラの善の世界の支配者で
クレイジーは反対側の悪の世界の支配者なんだよね。」
アイク「マスターは普段ファイター達の指導者みたいなもんだな。」
シュルク「マスターにこの世界と僕らの世界の時空について相談したんです。
そしたらマスターが再びこの世界に通じる道を作ってくれて。」
ルフレ「あの人何でも有だからね…色んな意味で怖いんだよね。」
リンク「俺たちでも色々と謎に思うお方ですが…再び日本に来れました!」
夢子「そう…でも帰る時はどうしたの?力が消えかけてたんでしょ?」
シュルク「最後の力を振り絞って全員で力を合わせてゲートを繋ぎました。
そしたら何とか…夢子さんの家のWi−Fiから道が通じました!」
ピット「回線って凄い力だよね!いっぱいあったから迷ったけど…。」
夢子「よくわからないけど…私もう皆と離れたくない!
独りは嫌だもん。この1年ほんと辛かった…。」
リンク「これからは俺がずっと夢子さんの隣にいますよ。
絶対守り抜いて…最後は俺のお嫁さんにするので。
全部責任とります。安心してください。」
ピット「あー!またリンクが抜けがけしてる!」
マルス「聞き捨てならないな…夢子のお婿さんは僕って決まってるの!」
アイク「この公園のクレープ屋まだやってたんだな。夢子、食うか?」
夢子「あ…そういえば。」
リンク「どうしました?」
夢子「リンク達…この世界でその恰好は‥」
早く着替えないと…色々やばい。」
剣士組「「「あ・・・。」」」
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[mokuji]
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