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夢子「うーん!今日も夕焼け綺麗ね!」

リンクの病院からの帰り道。
夢子達は家へ向かおうと坂を登っていた。
そんなに長い距離ではないはずなのにとても長く感じる。

夢子「神様はなんで私を選んだのかな。」
ピット「どうしたの?急に。」
夢子「だって普通ありえない事よ?!スマブラの住民がこの世界に来るだなんて。」
マルス「それはボクと君が赤い糸で結ばれてるからさ!」
ルフレ「ちょっと!僕が言おうとしてたセリフ言わないでよ!」
アイク「…そういう運命だったからじゃないのか?」
シュルク「そうですね。運命としか言い様がありませんからね。」」
夢子「…でも選ぶなんて出来ないわ…。だって皆大好きなんだもん…!」
ピット「無理しなくて良いんじゃない?」
マルス「僕は絶対夢子と結ばれると信じてるけどね!」
アイク「これも定めがあるんじゃないか?」
ルフレ「例え君が僕以外を選んだとしても、そこから逆転して君を奪い去る覚悟はあるよ?僕は。」
シュルク「時間はありますからのんびり行きましょう。」
夢子「そうね!…今日の夕飯何かなー?」
ルフレ「今日はパスタ作るよ!」
ピット「わーい!僕パスタ大好きー!」







それからしばらく時が経ちー・・・


リンクの退院する日がやって来た。
病院の玄関で待つ夢子達。
その手にはリンクの助けた子犬のわたあめが抱かれていた。



夢子「そろそろじゃないかなー?」
わたあめ「わんわん!」
夢子「あ、リンクだ!」


わたあめの見つめる病院玄関からリンクの姿が見えた。
両手には松葉杖が握られている。
痛々しい姿だが、夢子の姿を見たリンクは目を輝かせた。


リンク「夢子さん!」
ピット「またー…僕達もいるよ?ほんとリンクっていつも夢子ばっかり見てるんだから…。」
リンク「当然です。夢子さんは俺の将来のお嫁さんですからね。」
夢子「いつも通りね!かえって安心するわ!でもお嫁にはならないから。」
ルフレ「そうだよ。夢子は僕の奥さんになるんだから。」
夢子「それもだめ!他あたりなさい!」
マルス「僕ら皆夢子以外に目がないもんねー!」
リンク「そうですよ。皆ジャガイモですから。」
ルフレ「僕はカボチャにみえるなー。」
アイク「それ女子の前で言えるか?」
シュルク「半殺しになりかねませんよ今の発言は…。」
リンク「それより俺の居ない間コイツらに何かされてませんか?」
夢子「ああ…マルスがまたお風呂覗こうとしてた。」
ルフレ「またって…前にも見たって事…?!」
マルス「あの時はリンクが見ようって言ったんだもん!…まあ、今回は僕の意思だけどー♪」
ルフレ「…リンク…決闘しようじゃないか。あとマルスも。」
リンク「望むところです。」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・



殺気で空気が淀む。
すぐさま止めに入る夢子。



夢子「ちょっとやめなさい!リンクはまだ退院したばかりだし、ルフレも落ち着いてよ!
     病院の前で大乱闘なんかしないで!」
マルス「そうだよ。もっと紳士的になりなよ!僕みたいに」
アイク「お前…風呂覗こうとしてたやつが説得力全く無いぞ。」
シュルク「そうですよ。マルスも反省してください。」
夢子「でもリンクが元気になって本当に良かった!」
リンク「この杖が無くなれば完璧ですけどね。」
ルフレ「夢子の事考えるとこのままがいいけどね。」
夢子「え?どうして?」
ルフレ「自由に動けるようになったら夢子にちょっかいだすでしょ。リンクなら。」
リンク「ええ、否定はしません。」
夢子「こら!」
リンク「そうだ!また夢子さんにご飯食べさせてもらいましょうかね?」
ピット「あー僕も!」
マルス「僕も夢子にあーんしてもらいたい!…てか、して!」
夢子「アンタたちねェ…。」
アイク「そもそもピットとマルスは病人じゃないだろ…。」
シュルク「そうですよ。夢子さんを困らせないでください。」
リンク「俺だけの特権でしょ?」
ルフレ「君ってほんといやらしい。今ここがステージ上ならボコボコにしてるよ?」
リンク「どうとでも言ってください。あー今日もいい天気ですね!」」
ルフレ「白々しい…。」


【いいね!!】


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