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スマブラWiiUを買いに行った夢子とリンクが家に向かっていた。
夢子は万年の笑みを見せる。




夢子「ほんと、幸せだな私!」

そんな夢子の笑顔を見てリンクは呟く。

リンク「俺も少しは協力出来てるんですかね?」
夢子「どうしたの?急に。」
リンク「このゲームの俺が夢子さんの事幸せに出来てるんでしょうか。」
夢子「当たり前じゃない!このゲームがあって今の私があるのよ?」
リンク「夢子さんはいつも画面で俺の事見ていてくれたのに
    俺は夢子さんの事を知らず毎日戦いに明け暮れていた…。
    もしもこの世界に来てなければ一生あのままだったのかと思うと…。」
夢子「怖い?」
リンク「そうですね、恐怖です。」
夢子「私もこのゲームが無ければ孤独に耐えられなかったかもしれない。」
リンク「今はひとりじゃありませんからね!」
夢子「うん!」
リンク「俺は…夢子さんの事これからずっと守っていきたいって思ってます。」
夢子「私ってそんなにか弱い?」
リンク「だってすぐ悪い奴に連れてかれますもん。」
夢子「あはは…。」
リンク「夢子さん、今まで彼氏とか居なかったんですか?」
夢子「いた事もあったけど…なんだかめんどくさくて…。その割には寄ってくるのよねぇ…。」
リンク「皆夢子さん見てたらほっとけないんですよ。それだけ可愛いってことです!」
夢子「また褒める…褒めても何もでないわよ?」
リンク「夢子さんの笑顔が俺の宝です!」
夢子「うふふ、なにそれ!」




「わん!」





夢子「あれ?」
リンク「どうしたんですか?」


「わん!」


夢子の目の前に突然子犬が寄ってきた。
白くてふわふわしている。


夢子「わー!わんちゃん可愛い!!!」

夢子は走って子犬に近づき頭を撫でる。」

子犬「くぅ〜ん!」
夢子「あはは、よしよし!」
リンク「飼い犬…ではないみたいですね。首輪無いし。」
子犬「ペロペロ…」
夢子「くすぐったーい!」
リンク「夢子さんに懐いてますね!まるで飼い主みたいです!」
夢子「私、動物大好きなの!この子もその事わかってるんじゃないかな?」
リンク「動物には心を見抜く力があるって聞いたことあります。」
夢子「じゃあそれかな?あはは!…あ!」
子犬「わんわん!」
夢子「遊ぼうって言ってるのかな?」
リンク「そうじゃないですか?」
丁度近くに公園あるし、そこで遊ぼうか!」
子犬「わんわん!」






夢子とリンクと見知らぬ子犬は公園にやってきた。

夢子「これ丁度いいかも!いくよー!それ!」

夢子は落ちていた木の枝を勢いよく投げた。
するとそれを子犬は走って拾いに行く。
そして口にくわえて夢子に持ってきた。


夢子「よーしよし!偉いコね!」
子犬「わん!」
夢子「じゃあもう一回いくよー!そーれ!」


夢子が枝を再び投げた。
枝は道路まで飛んでいった。
子犬がそれを拾いに行く。




プーーーー!プップーーー!!!!




車のクラクションが響く。
道路の真ん中には枝を加える子犬
夢子「危ない!!!」



トラックは何かを轢いた。

夢子は真っ青になった。






そこには









子犬を庇い道路に倒れるリンクの姿だった。




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