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夢子「うわー!美味しそう!皆、食べよ!」


BBQの料理が仕上がった。
一同は一斉に集まる。
辺り一面に美味しそうな香りが漂う。


ピット「僕いっちばーん☆」
マルス「ああ!僕も!」
リンク「焦らなくても食べ物は逃げませんよ。」
アイク「美味しそうだな。」
ルフレ「どんどん食べて!」
シュルク「それじゃあいただきます!」
黒「夢子、焼きそば食べるか?」
夢子「あ…うん!」
沙羅「…。」
黒「沙羅も食べるか?」
沙羅「あ…はい!」
夢子「美味しいー!やっぱりリンクとルフレの作った料理は格別ね!」
リンク「あはは、まあ焼いただけなんですけどね。」
ルフレ「君の喜ぶ顔見れただけで僕幸せ!…そうだ!君との約束守ったよ。ちょっと待っててね?」

ルフレは思い出したかのように家の中に戻った。

夢子「なんだろう?」
ピット「口説き文句まとめた作文でも作ったんじゃないの?」
マルス「ええ!ルフレもするの!?」
アイク「も、ってことはお前もやってんだな…。」
マルス「美学は常に追求するものさ…!」
シュルク「あはは…マルスらしい…。」
リンク「約束って…夢子さん何かしたんですか?」
夢子「…?なんだろ。」





しばらくすると家からルフレが出てきた。

ルフレ「おまたせ!はい、これ約束したでしょ?」


ルフレは夢子にチーズケーキを見せた。


夢子「あ…そういえばあの時…!」

夢子は前にルフレと買い物をしたときの出来事を思い出した。

ルフレ「思い出してくれた?」
夢子「私がチーズケーキ食べたいって言ったから?」
ルフレ「そ!ちゃんと日本のレシピで作ってみたんだ。」
夢子「ありがとうー!早速食べていい?」
ルフレ「もちろん!」





ルフレはチーズケーキの入った皿を机に置くとナイフで切り分ける。
そして夢子に小さな小皿に入れて渡す。

ルフレ「はい!」
夢子「ありがとう!それじゃあ…いただきます!」


パクッ・・・



モグモグ・・


夢子「わー!美味しい!今までで食べたチーズケーキでダントツ1位!」
ルフレ「ほんと?嬉しいな!」
ピット「あー!僕も食べたい!」
ルフレ「君たちもついでに食べていいよ。ついでに。ね?」
リンク「なんかムカつきますね…俺だってチーズケーキくらい…」
黒「お前こんなの作れるなら将来パティシエにでもなれば?」
ルフレ「お兄さんにそういうふうに言ってもらえるとは…光栄!」
沙羅「ほんと!美味しい!」
ルフレ「沙羅も女の子だからおかわり自由ねー!」
ピット「僕ももっと食べたいー!」
ルフレ「君は男だからダメ!」
アイク「リンク、完全にルフレにいいとこ取りされたな。」
リンク「ぬぬぬ…あ、そうだ!俺にも秘策があるんだった!」





時間が過ぎ辺りは暗くなってきた。
あっという間に暗闇が広がる。
夢子達はお腹いっぱいBBQを楽しんだ。


夢子「暗くなるの早いね!もうこんな時間…。」

時計の針は8時半を指していた。

夢子「私の急なわがままに皆、今日は付き合ってくれてありがとう!
      こんなに充実した日々を過ごせるなんて夢みたい!」
黒「お前昔から強がるけど本当は淋しがり屋だもんな。」
夢子「もう!…ダークにぃったら…。」
黒「俺からみればお前はいつもそんな風に見えるけどな。」
夢子「あーまた子供扱いする…!」
黒「だってそうだろ?」
沙羅「私もそう思うな。夢子はいつも強いけど…でも裏では必死に耐えてる様な感じがするもの。」
夢子「そんなもんなのかな?」
沙羅「夢子が気づいてないだけよ。」
リンク「そうだ!皆、今からシメにこれやりませんか?」

リンクは袋を取り出した。



【いいね!!】


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