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夢子は目を覚ました。
目の前には見たことのない景色が広がっていた。
薄暗い物置のような場所ー・・
夢子はそこにいた。
夢子「何処よここ…。」
体を動かそうとすると動けない。
夢子「なによこれ…!」
腕と足は粘着テープで縛られていた。
身動きが取れない。
「やっと目が覚めたかい?お嬢ちゃん。」
夢子が顔を上げるとそこには前に会ったあのコンビニ強盗が立っていた。
夢子「貴方達…一体これはどういうつもりなの!?」
強盗A「怒った顔も可愛いなお嬢ちゃん。」
夢子「これ解きなさいよ!」
強盗B「そう言われて解くわけねーだろ!」
強盗A「見ろよこの腕を!」
夢子は強盗の腕を見た。
その手は痛々しく包帯で巻かれている。
強盗A「あの後この腕を治すのにどれだけかかったと思う?
闇医者が高いのわかるか?」
夢子「そんなの貴方達が悪かったんじゃないですか!」
強盗B「口の減らない嬢ちゃんだな。
お前は今人質なんだ。その立場わかるよな?」
夢子「・・・。」
強盗A「今日はな、特別な物持ってきてんだよ。あとで披露してやるよ。
・・・と、その前にお楽しみだな。」
強盗B「今までの鬱憤晴らさせてもらうぜお嬢ちゃん!」
夢子「なにをする気・・・?」
強盗A「言わなくてもわかるだろ?…こうすんだよ!!!」
強盗は夢子の服に手をかける。
そして勢いよく服を破る。
ビリビリッ!!!
夢子「…!?な…何すんのよ!!」
強盗A「強がるのもここまでだな。ぐへへ、久々の女だぜ。」
強盗に服を破られた夢子は顔を真っ赤にする。
下着がモロに見えている。」
強盗A「さあ、こっからが本番だ。その邪魔な下着とってやるよ!」
夢子は叫んだ。
渾身の力を込めて。
夢子「助けてーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ガラガラガラ・・・
倉庫のシャッターが開く。
薄暗い倉庫に光が差し込む。
強盗A「おっと…ようやくお出ましか…。」
夢子の目にその姿が見えた。
リンク・ピット・マルス・アイクの姿が。
夢子は涙を浮かべる。
夢子「皆…!!!」
リンク「夢子さんを返してもらいますよ!」
強盗A「よう、兄ちゃん。何ヶ月ぶりか?」
リンク「貴方はあの時の・・・!」
強盗A「今日はお前にこの腕ののお礼をしようと思ってな…。ほれ、見ろ!」
強盗は夢子の喉にナイフを突き立てる。
強盗A「このお嬢ちゃんが傷ついてほしくなければそこ腕を上げてに伏せな。」
リンク「卑怯ですよ!」
強盗B「どうとでも言いやがれ!ほら、早くしないとこの首掻っ切るぞ。」
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