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夢子とルフレは自宅へと付いた。



夢子「ただいまー!」
ドアを開けるとすぐにリンクが夢子に抱きついてきた。

リンク「夢子さんっ!!!」
夢子「わわわ!急に何すんのよ!!!」
リンク「寂しくて死にそうでした…。」
ピット「ほんとウサギみたいだったよ、いまのリンク。」
ルフレ「夢子から離れなよ。僕のトロン喰らいたいの?」
夢子「なによその顔…リンクらしくないじゃないの。」
リンク「ルフレと夢子さんが一緒にいるだなんて俺耐えられませんよ…。」
ルフレ「君よりうさぎのほうが辛抱強いんじゃない?」
ピット「まあどうでもいいから早くごはん作ってよ!僕はお腹すいて死にそう!」
ルフレ「そういえばもう夕飯の時間だったね。じゃあ僕が腕を振るうから夢子楽しみにしててね!
    あくまで夢子のために作るから君たちはついでだよ?だから感謝しなよ?」
リンク「ぬぬぬ…生意気な…」
ルフレ「じゃあ作るねー♪」
夢子「リンク、あんまりルフレと喧嘩しないでよ?」
リンク「夢子さんまでそんな事言うんですか!?」
夢子「だってひとつ屋根の下に一緒に暮らしてるんだから…仲良くしないと!」
ピット「夢子の言うとおりだよ!今は仲直りしなよ!」
リンク・ルフレ「「絶対嫌だ」」
マルス「あのふたりが仲いいところなんて見せられたら僕吐血するよ…。」
アイク「だな。」
シュルク「仕方ないですね。いつものことですから。」
夢子「ルフレ、今日は何作るの?」
ルフレ「出来上がってからのお楽しみ!」
夢子「ふーん…まあ頑張ってね〜。」
リンク「最近ルフレにいいところ全部取られてる気がします…。」
ピット「きのせいじゃない?あんまり気にするとハゲるよ〜。」
マルス「そういえばスマブラの隠しキャラ全部だしたよー!」
夢子「えええ!!私まだ全然プレイできてないのに…!勝手なことしないでよー…。
     てかもう100回以上対戦したの!?」
アイク「タイム制で1分にしたらすぐだぞ。」
夢子「まあそうだけど…私が見ていない間にやりこんでるっていうか…。」
シュルク「この3人夢子さんが出かけたあとずっとスマブラしてたんですよ。」
夢子「スマブラの人間がこんなハマるか普通…。」
ピット「だって面白いんだもーん★」
夢子「私も面白いと思うから何も言い返せない…。そうだ、雑誌見よっと!」


夢子は買ってきた雑誌を取り出した。


夢子「付録ついてるんだよねー!今回は…あ!バックだ!!」
リンク「へー…日本ではそんな雑誌があるんですか…姫が知ったら喜びそうだな〜!」
夢子「ゼルダ姫おしゃれだもんねー!是非教えてあげたい!」
リンク「姫が聞いたら喜びますね!…みんな元気かなー…。」
夢子「やっぱり恋しい?元の世界。」
リンク「恋しいというか心配なんですよねー…
    まあ、心配の原因でもある人たちがここにいるからあれなんですが。」
夢子「早く元の世界に戻れらたいいね…。」

夢子はちょっと寂しそうな顔をした。

リンク「夢子さん…。」
夢子「私は少しだけ寂しくなるかもだけど…
     みんなが無事に元の世界に戻ってくれたらそれだけで安心よ。
     だって本来ならひとつの壁が遮る縁もゆかりもない運命だもの。
     本当なら一生出会うことのない運命。」
リンク「でも出会ったから今があるんですよ。
それは今までもそしてこれからも変わりませんよ。
    俺は…この世界から離れたくない。
    帰れたとしても帰りませんよ。そうでしょう?皆さん。」
ピット「うん!」
マルス「そうだね!」
アイク「ああ。」
ルフレ「ここは同感だね。」
シュルク「迷惑かけてばかりですが…僕も同じ意見です。」
夢子「みんな…。」
ルフレ「僕この世界に来て良かったって思ってるよ。夢子と出会えたからー…」
ピット「僕もこの世界好きだよ!毎日いろんな発見があるんだ!」
リンク「夢子さん、これからも…よろしくお願いしますね。」
夢子「わかったわ。その代わり迷惑かけないようにしてよ?」
リンク「努力します。」
夢子「なんだか貴方たちのペースに乗せられっぱなしね〜…私もしっかりしなきゃなー。」
リンク「夢子さんは十分頼れますよ。」
ルフレ「ご飯出来たよ〜!」
夢子「はやっ!」



テーブルにはご馳走が並んだ。
いい匂いが部屋中に広がる。
ルフレが一つずつ説明をする。

ルフレ「今日は中華っていうのに挑戦してみたよ。
    右から順に八宝菜、青椒肉絲、エビチリ…あとフカヒレスープ。
 デザートは杏仁豆腐だよ。」
夢子「わあーーー!凄い!これ全部作ったの?!」
ルフレ「気に入ってくれた?」
夢子「うんうん!…あ、でも問題は味よね。食べてみないと美味しいかわからないもの!それしゃあいただきます!」

「「いただきまーす!」」

夢子は八宝菜を一口食べた。
すると食べた瞬間笑顔がこぼれる。

夢子「美味しいー!中華料理屋さんより美味しいわよ!」
ルフレ「ほんと?嬉しいなー!」
リンク「…認めなくないけど美味しいですよ。」
ルフレ「君に褒められても嬉しくないよ。」
ピット「げ…ピーマン!!!」
マルス「君また好き嫌いしてるの?」
ピット「だってこの緑の悪魔は…なんでこんなものが世の中あるんだろう…。」
アイク「ピーマンうまいだろ。食べろよ。」
シュルク「この際嫌いなものも克服しましょう!」
ピット「ヤダー!」
夢子「私も少しは料理の勉強しないとなぁ…。」
リンク「出来なくても俺がお嫁さんにするから大丈夫ですよ。」
ルフレ「それ僕のセリフ!」
夢子「いつまでも他人に甘えてばかり居られないでしょ?
      私だって自立しないと…!」
ピット「夢子は十分自立出来てると思うよ!一人で暮らせてるし!」
マルス「ま、今は一人じゃないけどね!」
夢子「私なんてまだまだお子様よ。
     さてと…明日の準備して寝ようかな。今日は疲れちゃった。」
リンク「そういえばルフレとシュルクは明日はどうするんですか?
    夢子さんと俺とピットとマルスとアイクは学校に行きますが。」
ルフレ「学校あるの?」
シュルク「興味深いですね。」
リンク「まさか…貴方達まで来るきじゃないですよね?」
ルフレ「僕が何しようと僕の勝手でしょ?」
夢子「ってことはやっぱり転入してくる系?」
シュルク「家にいてもやることないですしね。」
ルフレ「そういうこと!僕らも学校とやらにいくよ。」
夢子「また騒がしくなるわね…。」
リンク「ああ…高校にまで貴方たちが邪魔しに来るとは…。」
ピット「いいじゃん!大勢のほうが楽しいよきっと!」
夢子「私も家で留守番されるより目の届く範囲にいてもらったほうが安心かな。」
ルフレ「じゃあそういうことだから学校でも宜しくね〜!」
夢子「まあ、どうにかなるか…。」





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