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夢子とルフレは買い物をしに外へと出てきた。
アパートを出るとすぐに近所のおばちゃんと会った。


近所のおばちゃん「あら!夢子ちゃん、また彼氏できたの?!」
夢子「え…いや…その…。」
ルフレ「今まで一緒にいたのは全部ただの知人で本命は僕なんです。」
夢子「ちょっと何勝手なこと言ってるのよ!!!」
近所のおばちゃん「あらあら、モテる子は忙しいわね!おばさん羨ましわ〜!」
ルフレ「僕が夢子を守ります!」
近所のおばちゃん「また頼もしい子ができたわね!仲良くしなさいよ〜!」
ルフレ「はい!」




近所のおばちゃんから遠ざかる夢子ルフレ。


夢子「ルフレ…。」
ルフレ「なんだい?」
夢子「なんで貴方まで私の彼氏のポジション取ろうとするのよ!!!」
ルフレ「ダメだった?」
夢子「ダメとかそういうこと言う前の問題!!
     はあ…なんでリンクの同じことするのかなー…。」
ルフレ「あいつより僕のほうが似合ってるでしょ?」
夢子「もう何言ってもダメね…。」






夢子とルフレは商店街に来た。
そこで1件の本屋さんに目が向いた。


夢子「ルフレ!ちょっとこの店入ろ!」
ルフレ「いいよ。」


中に入ると同時に目の前には本の棚がズラリと並ぶ。
色んな本が並べられていた。
夢子は雑誌を取る。

夢子「今月号まだ買ってなかったんだー!」
ルフレ「ファッション雑誌かい?」
夢子「そう!メイクの仕方とかもモデルさんがするんだよー!」
ルフレ「女の子らしいね!あ、僕も買おうかな。僕本好きなんだ。」
夢子「魔道書で攻撃するから?」
ルフレ「それもあるかな。こっちは完全に趣味だけど。」
ルフレは料理本の前に来た。


夢子「あはは、やっぱり料理好きなんだ!」
ルフレ「リンクに負けたくないからね。」
夢子「共通の趣味だし仲良くしたらいいのにー。」
ルフレ「絶対ムリ。想像しただけで鳥肌たつ!。」
夢子「そんなもんかなー…。」
ルフレ「夢子、お菓子好き?」
夢子「うん!めちゃくちゃ好き!三度の飯よりお菓子派!!!」
ルフレ「じゃあ何か作ってあげようか?」
夢子「え!いいの?!」
ルフレ「お世話になってるお礼さ。」
夢子「じゃあ私チーズケーキ食べたい!!!」
ルフレ「じゃあ日本のレシピでチーズケーキ作ってみるよ。腕が鳴るなー!」
夢子「期待しとくね!」










一方自宅では・・・
リンク「夢子さん何してるかな…
    ルフレと一緒で何かされてないかな…。
    そわそわ…。」
ピット「リンクまだ心配してるの?」
リンク「当たり前じゃないですか!!!あの女たらしが何しでかすか気が気ではありませんよ!」
マルス「僕には負けるけどね。」
アイク「それって自慢なのか?」
シュルク「心配のしすぎは体に毒ですよ。気楽に待ちましょう。」
リンク「むむむー…。」








夢子とルフレは買い物を終え、両手にビニール袋を下げて商店街からでてきた。


夢子「ふー、買い終わったね!」
ルフレ「いっぱい買ったね〜。」
夢子「ルフレ、それ重くない?」
ルフレ「女の子に持たせるわけないでしょ。僕は大丈夫だから!」
夢子「そう?ならいいんだけど…。」
ルフレ「夢子に聞きたいことがあるんだけど。」
夢子「何?」
ルフレ「夢子は僕たち6人の中で一番誰が好き?」
夢子「な…何聞いてくるのよ急に!!!」
ルフレ「わかってると思うけど僕たち全員君のこと好きだから。」
夢子「えええ!?な…なにいってんのよ!!馬鹿じゃないの?!」
ルフレ「僕は本気だよ?」
夢子「私は…皆好きよ。誰も選べない。」
ルフレ「そっか…今のところは皆同じか。
    でも僕リンク達には負けないから。
    君もそれだけは理解してて?」
夢子「うー…。」
ルフレ「それにこの世に君より美しい人間はいないと思うんだ。」
夢子「また口説く…。」
ルフレ「口説きは僕の口癖だから気にしないで。」
夢子「はいはい…。あ、みて!」




夢子は空を見上げて言った。




夢子「夕日綺麗だね!黄昏時!」
ルフレ「ほんとだ!この世界の夕日もなかなかいいね!」
夢子「お父さんとお母さん元気かなー…。」
ルフレ「そういえば夢子家に一人だったけど
    両親はどうしてるの?」
夢子「お父さんとお母さんは海外に出稼ぎに行ってるの。
     だから今は一人。
     ダークにぃも今は別の家に住んでるし。」
ルフレ「そっか…寂しくなかったかい?」
夢子「ゲームがあるし大丈夫だったわ。…たまに寂しい時もあったけど…。」
ルフレ「じゃあ今は賑やかだね!」
夢子「そうね…こんなに賑やかな毎日が過ごせるなんて夢みたい!」
ルフレ「これからは君のこと僕が幸せにしてあげるから。」
夢子「また言ってるよ…懲りないわね。」
ルフレ「僕はいつだって本気さ!」
夢子「ルフレは元の世界が恋しくないの?」
ルフレ「今は君のいる世界じゃないとダメなんだ。だからこれっぽっちも恋しくないよ。」
夢子「ふーん…マリオ達が心配してるんじゃない?」
ルフレ「マリオが心配しても僕が大丈夫だから気にしない。」
夢子「あはは…自己中心的ね…。」
ルフレ「でも戦いの腕が落ちそうだなー…どっかで戦えたらいいんだけど。」
夢子「家の中ではやめてよ!?貴方たちが暴れたら家が壊れるわ!!」
ルフレ「公園ならいい?」
夢子「あんまり人目につかないようにしてよ…?」


【いいね!!】

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