夢子は花柄のワンピースに着替えてた。
髪はコテで巻き、メイクもばっちり。
流石は現役女子高生。手は抜かない。



夢子「お待たせ!」

出てきた夢子を見て言葉を失うリンク。

リンク「すっぴんでも可愛かったですが…
    おめかしすると更に可愛いですね!」
夢子「そう?」
リンク「ほんと!…惚れちゃいそうです。」
夢子「リンクに惚れられるなら本望かなー!あはは、冗談冗談★」
リンク「俺は割と本気ですけどね…。」


近所のおばちゃん「あら、夢子ちゃん!」


玄関から出ると向かいの家に住んでるおばちゃんと会った。

夢子「あ、おばちゃん!おはよう!」
近所のおばちゃん「まあ、夢子ちゃん、彼氏出来たのね!!!
         しかもかなりのイケメンじゃない!!!」
夢子「ちが…」
リンク「初めましておばさん。俺リンクっていいます。
    いつも夢子がお世話になってます。」
近所のおばちゃん「あらまー礼儀もいいのね!リンクさん、夢子ちゃんを宜しくね!!」
リンク「任してください!!」

そう会話を終えると近所のおばちゃんは去ってしまった。


夢子「リンク…。」
リンク「なんですか?」
夢子「完全に私の彼氏ポジションじゃないの…!」
リンク「そうじゃないんですか?」
夢子「違うわよ!!!…まだいろんな出会いをしたいし…
     まあ、それがなければ貴方でもいいけど…。」
リンク「じゃあ今の所俺が一番有利ですか?」
夢子「何が…」

リンクは笑顔ではっきりと言った。

リンク「カ・レ・シ★」

夢子「はあ…もう好きに言いなさい。」
リンク「そうさせてもらいます。」






しばらく歩くと商店街が見えてきた。


リンク「うわー!人がいっぱいいますね!」
夢子「そりゃ商店街だもの…。」
八百屋が見えてきた。
入口には真っ赤な美味しそうな林檎が置かれてある。

リンク「この世界にも林檎あるんですね!!」
夢子「ほかにもいろんな果物あるよ!」
リンク「でもやっぱり一番好きなのは林檎ですねー!元の世界でもよく食べてたので…。」
夢子「じゃあ買おっか!千円札っと…」

夢子は八百屋の店員に林檎の代金を払う。

リンク「その紙がお金ですか?」
夢子「そうよ。小銭もあるけど…。」
リンク「俺はそのへんの草やツボからルピー集めるんですけど…
    夢子さんもしてるんですか?」
夢子「するわけ無いでしょ!!!そんな事したら変人扱いされるわ!!」
リンク「そうですか?結構楽しいですよ?」
夢子「まだまだ貴方には教える事が沢山ありそうね…。」
リンク「あ!魚だ!!!」
夢子「ちょっと…待ってリンク!!!」


次は生魚店。
活きのいい魚が並べてある。

魚屋さんのおじさん「へい!あんちゃん、どの魚がほしいんだい?」
リンク「この赤い魚はなんですか?」
魚屋さんのおじさん「これは金目鯛だよ。初めてみるのかい?あんちゃん外人さん?」
リンク「へぇ〜面白い魚ですね。初めて見ました!」
夢子「おじさん、この魚いくら?」
魚屋さんのおじさん「1500円だけど980円にまけとくよ!ほれ!」
夢子「うわーマジ!?おじさんありがとうー!!!」
魚屋さんのおじさん「あんちゃんと嬢ちゃんお似合いのカップルだねぇ!また買いに来てくれよー!」



魚を買い生魚店を後にする二人。

夢子「もー…またひやかされた…なんでみんなそんな事言うのー!?」
リンク「いいじゃないですか。それほど俺らがお似合いって意味でしょう?」
夢子「まったく貴方はマイペースね…。」
リンク「それが取り柄ですから。」
夢子「そうだ、この商店街だけでは買えないものもあるからコンビニ行こ!!!」
リンク「こんびに?何ですかそれ。」
夢子「行けばわかるよー!」




【いいね!!】

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