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夢子「ふー、ご馳走様!」
リンク「ご馳走様えでした!」
夢子はリンクの作った朝食を食べた。
お腹いっぱいになって少し心地よくなった。
夢子「リンクって本当に料理上手いんだね!」
リンク「喜んでもらえましたか?」
夢子「うん!凄く美味しかった!」
リンク「それは良かった。」
朝食が終わり、後片付けをする夢子。
見ていたリンクが言う。
リンク「手伝いましょうか?」
夢子「あ、お願いできる?」
リンク「礼儀ですよ。俺もします。」
二人は肩を並べ皿洗いをする。
ふと疑問を思い夢子はリンクに尋ねる。
夢子「ゲームの世界の中でもこうやって皿洗いしてたの?」
リンク「そうですよ。自分で出来ることは自分でするのが当たり前。
マリオもピカチュウも…カービィだってしますよ。」
夢子「あははは!マリオが皿洗いとか…超見てみたい!!!」
リンク「夢子さんも俺たちの世界に来てみたらどうですか?」
夢子「いやいや…興味はあるけど私学生で学校とかもあるし…。」
リンク「そうですか?賑やかになって面白そうですけどねぇ…。」
夢子「そういえばリンクっていくつ?」
リンク「17ですよ。」
夢子「向こうの世界では学校ってないの?丁度私と歳そんなに変わらないし…。
私は高校生でいま1年なの。」
リンク「…こうこうせい…?」
夢子「えっとねぇ…学校があって、15歳からこっちの世界では高校っていう学校に入るの。
義務教育じゃないから強制ではないんだけど…。」
リンク「ふむ…。じゃあ夢子さん今日は学校あるんですか?」
夢子「今日はないよ。今夏休みだから。こうやってのんびり過ごしてスマブラでもして過ごそうと思ったら…
そしたら貴方ですよ…。まさかゲームの世界から現実にやってくるだなんて…ほんと今でも信じられない。」
リンク「ダメでしたか?」
夢子「ダメっていうわけじゃないけど…心の整理がつかない…。」
リンク「俺は大丈夫ですよ。」
夢子「いや…貴方が大丈夫でも私が大変なの…。」
リンク「そういえば外の景色ってどうなってるんですか?」
夢子「見たいならカーテンあけて見てみれば?今日は晴れてるから天気いいよー!」
ジャー・・・
リンクは窓のカーテンを開けた。
見上げれば青空が広がり太陽の日差しが眩しい。
リンク「本当に異次元に迷い込んでしまったのか…。」
リンクの浮かない表情を見て心配する夢子。
夢子「心配?」
リンク「あいつら俺が居ないとなったら調子のって好きなことするんですよねぇ…。
この間なんか俺の部屋に勝手に入って俺の日記読んでましたし。」
夢子「あはは…そういうことね…。因みにアイツ等って?」
リンク「ピット達ですよ。わかりますか?」
夢子「ああ!そっか、ピット君もいるんだ!日記とか私も興味深い…。」
リンク「見せませんよ。」
ニッコリと黒い笑みを浮かべるリンク。
夢子「貴方が時々見せる笑顔が超怖いんですけど。」
リンク「そうですか?…そうだ、夢子さん、一緒に外に行きましょうよ。
この世界の風景見てみたいんです。」
夢子「んー?別にいいけど…。」
リンク「じゃあ早速…」
夢子「ちょ…ちょっと待って!!」
玄関から出ようとするリンクを急いで止めに入る夢子。
リンク「どうしました?」
夢子「その格好で出たらコスプレに間違われるから着替えて!!
…剣も置いて!銃刀法違反で捕まるから!!!」
夢子は兄の服をリンクに渡した。
リンク「このままでもいいんですけどねぇ…。」
夢子「こっちがダメなの!!!」
リンク「はいはい、分かりましたよ…。」
リンクは夢子の兄の服に着替え終わった。
緑のTシャツにカーキー色の半ズボンとシンプルな服装。
夢子「似合うじゃない!」
リンク「そうですか?褒められると嬉しいですね。」
夢子「私もおしゃれするからちょっと玄関で待っててね。」
リンク「わかりました。」
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