第8章【平穏な日常】




ざわ・・ざわ・・

昼時であって食堂は参戦者達で満員だった。
そこへピーチと夢子はこっそりと入る。
ピーチ「今日はなにかしらー♪」
テーブルには丸い物体が宙に浮いている。
夢子「ピーチさん、この丸いのはなんですか?」
ピーチ「くす玉よ。食堂限定くす玉。」
夢子「く…くす玉?!」
意外な答えに拍子抜けする夢子。
ピーチ「これからランダムで食べ物が出てくるの。この紐をゆっくり引っ張ってね!
    …今日はパスタだわー!夢子ちゃんは何?」
夢子「えっと私のは…シチューです!」
ピーチ「今日のお洋服とおそろいだわ!カレーじゃなくてよかったわね〜。」
夢子がシチューに口をつけようとした時、マルス達がやってきた。
マルス「やあ、隣いい?」
夢子「いいですよー!」
ピット「あーお腹すいた!あれ?夢子洋服変わってる!」
アイク「・・・肉・・・。」
夢子「ピーチさんに貰ったんです!」
マルス「へぇ…あの鬼のような姫が…。」
ピーチ「…何か言ったかしら?」
マルス「あはは、何も言ってないよ。空耳じゃないかい?」
ピーチ「ウフフ。そうかしら。」
ピーチは持っていたタバスコをマルスのご飯の上にかける。
マルス「ほら、ピット君のご飯だよ!真っ赤で美味しそうじゃないか!」
ピット「自分の飯を人に押し付けるなよ!」
アイク「・・・なんだ野菜炒めか・・・。」
マルス「それにしても夢子、以前にも増して可愛くなったね!…僕も白い服持ってるからペアになるよ♪」
ピット「マルスにはその青い服がお似合いさ。あ、この激辛カレー(仮)と組み合わせいいんじゃない!赤と青で信号…ぷ!!」
アイク「・・・こんどはサラダか・・・。」
マルス「っていうかアイク…。君いつまでくす玉引っ張ってるんだい?!」
アイク「肉がでるまでだ。」
夢子「あの…私のシチューと野菜炒め交換しますか?シチューならお肉も入ってるし、野菜も入っててバランス取れてるし…。」
アイク「何!!本当か!!」
夢子「私野菜大好きなんで…どうぞ!」
アイク「有り難く頂く!」
ピット「あー!アイクずるい!僕も夢子さんのシチューほしい!」
アイク「ダメだ、やらん。」
マルス「アイク、あとで僕と勝負してよ?」
アイク「臨むところだ。」
ピーチ「夢子のおかげで皆仲良しになるわー。」
夢子「(喧嘩してるようにみえるけど…。)そうでしょうか…。」







食事を終え、夢子はピーチと一度別れた。
食後のダイエットとしてトレーニングをするらしい。
夢子「(そんなことしなくても痩せてるのになぁ…ピーチ姫…。)」
城庭にでることにした夢子。
夢子「(私も努力家にならないとなぁ…。)」
花壇には手入れされた色とりどりの花々が咲き誇っている。
噴水からは勢いよく水が噴き出されている。
夢子「あ、オリマーさん!」
オリマー「あ…夢子さん。こんにちわ。」
夢子「何してるんですか?」
オリマー「ピクミン達と日向ぼっこだよ。今日は天気がいいからお日様もよく出てるし…。」
夢子はしゃがんでオリマーの隣に寄り添ってるピクミンを優しくなでる。
夢子「ピクミンって不思議な生き物ですねー。」
オリマー「僕もまだまだ研究が必要な生き物だと思ってるよ。この生命体には謎ばかりだからね。
     …さてと、僕らは部屋に戻るよ。ごゆっくりどうぞ。」
夢子「ありがとう。」
オリマー達が城の中へと去って行った後、夢子は城庭の隅にあるベンチに腰をかけた。
夢子「ほんとに良い天気だなぁ…なんだかポカポカして眠くなってきちゃう…。」
夢子がウトウトしてると隣にリンクが座った。
夢子「リンクさん!」
リンク「良かった、丁度探してたんです。」
夢子どうしてですか?」
リンク「エポナに乗ってみませんか?」
アリス「いいんですか!?」
リンク「城の外周辺りだけですけど、乗馬して散歩しましょう。勿論、夢子さんが良ければですが。」
夢子「乗りたいです!」
リンク「では一緒に馬小屋に行きましょう!」
夢子「はい!!」
目を輝かせて夢子は頷いた。



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