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【そんな童話みたいな話ってあるの?ええ、あるのです。3】
ピットは猫化した夢子と二人きりになってしまった。
夢子は尻尾を毛づくろいしてる。
ピット「はあ、ごめんね、夢子。
まさかこんなことになるなんて全く想像してなかったよ…。」
夢子「ニャー」
ピット「もしも夢子がこのまま元に戻らなかったら…僕どうしよう。」
夢子「ニャー?」
ピット「半殺しにされるのも怖いけど、夢子と会話出来なくなるの超嫌だ…!
僕は夢子とまだまだ沢山お話したい…笑顔で笑いあって…」
夢子「・・・。」
ピット「最近夢子が手の届かない遠い場所にいる気がして。
でも今日は久々に二人きりになれた。
どんな形でも僕はそのことが実はとても嬉しいんだよね。
こんな機会与えてくれた神様に感謝しちゃってたり。」
夢子「zzz・・・。」
ピット「ありゃ、夢子寝ちゃった。こんなとこで寝たら風邪引くよ!?」
夢子「zzz・・・。」
ピットは夢子の寝顔を見る。」
ピット「やっぱり夢子ってカワイイなぁー♪
あ、思えば僕が惚れ薬飲んだ時わたあめとキスして元に戻ったって…
って事は…と、言う事は!?
僕が夢子にキスして目を覚まさせるっていうパターン!?」
ピットは一人で勝手に妄想を始める。
マルス達はまだ帰ってこない。
これは大チャンス。
ピットは集めてたキノコを広げる。
まずは自分が食べなければいけない。
キノコは何種類もある。
ピット「これはマリオが好きだったやつで…これはルイージの嫌いなやつ…
うーんこの世界のキノコ、知ってるのと知らないのがあるなぁ…
あ、これなんかどうだろう、黄色のキノコ!」
ピットは大きく深呼吸をして決意して黄色のキノコを食べた。
モグモグ・・
ピット「んーキノコ生で食べるとか無いし味の感想は言えないかも?
よし…次が大事な工程!夢子に…夢子に‥キ・・・キキキ・・・」
顔が真っ赤になるピット。
夢子はまだ気持ちよさそうに寝てる。
ピット「僕だってやればできるコ!よし、いける!やってみせるんだー!」
夢子の顔に近づくピット。
そして夢子にキスをした。
数秒の短いキスを。
ピットは顔は勿論全身が熱くなっていた。
夢子はまだ寝ている。
ピット「…これで治ったら都合よすぎるかな?でも僕には都合よかったのかも?
こうでもしないと夢子に近づけなかったもんね…。
ああ、人を好きになるって難しい事なんですね、パルテナ様。」
しばらくすると山の奥からマルス達が帰ってきた。
マルス「ピット君ずっとそこにいたの?僕らめっちゃ探してきたんだよ?」
アイク「俺いつも運ぶ役だ…。」
シュルク「これでだめなら一度城に戻りましょう。もう暗くなってきましたし。」
ピット「うん…。」
マルス「ピット君顔赤いけど大丈夫?」
ピット「うーん太陽に当たり過ぎて日焼けしたかも☆(ほんとは違う意味だけど)」
アイク「山の中は木々の影が多いが‥焼けるか?」
シュルク「兎も角夢子さんにもう一度キノコ見せましょう。って…夢子さん…
耳と尻尾が無くなってる!」
マルス「あ、ほんとだ!」
スヤスヤと気持ちよさそうに寝てる夢子をマルスが起こす。
マルス「夢子、ね、起きて!」
夢子「うーん…あれ、此処何所?私何してたんだっけ?」
シュルク「おお、元に戻りましたね!良かった〜!」
アイク「歩けるか?」
夢子「うーん、今までの記憶がない‥。」
マルス「猫化夢子も悪くなかったけど、やっぱり通常通りがいいね!
ピット君も良かったね!これでルフレに説教されなくて済むね?」
ピット「・・・。」
マルス「‥あれ?ピット君?」
ピット「ワン!」
3人「「「え。」」」
夢子「???」
猫化した夢子はピットの中和のキスで元に戻ったが…
謎の黄色のキノコを食べたピットが今度は犬化してしまった。
この後ファイター達がピットを戻そうと騒ぎまくったのは言うまでもない。
一方夢子は状況を把握できずにいる。
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