【そんな童話みたいな話ってあるの?ええ、あるのです。1】


夢子は城のテラスで本を読んでいた。
本というかルフレから借りた魔導書だが…
少しでも技を覚えたくて只今絶賛勉強中。
夢子「うーんそれにしても今日はいい天気ね!
      こんな日は外で温かい日光に当たるのいいわね!」
するとテラスの外から声が聞こえる。
ピットだ。
ピットは外から夢子に声をかけた。
そして宙に浮かぶと飛んで夢子の元まできた。

夢子「こっちの世界では羽ちゃんとあって飛べるようになったんだね!」
ピット「うん、もうしばらく飛んでなかったから一瞬ふわっとするけどね〜」
夢子「でもどうしたの?一人で外に行って帰ってくるなんて。珍しいわね?」
ピット「うん、近くの山に行ってたんだ!もう秋でしょ?」
夢子「山で秋…はて、何かあった?」
ピット「秋と言えばキノコ狩りだよー♪旬でしょ?日本でも秋になると特集するし!
    ほら見てよ!こんなにいっぱいあったんだから!」
ピットは手に持ってた籠の中身を夢子に見せる。
…めっちゃ毒々しい色のキノコが沢山ある。
夢子「ピット君…これは…」
ピット「毒じゃないかよくわかんないから手あたり次第全部採ってきたんだー♪
    リンクとかルフレなら見分け付くんじゃないかなって。
    あ、あと毒のあるキノコは実は超美味しいらしいんだよね〜
    おまるすに食べさせて検証したくて☆」
夢子「気の毒なマルス…。」
ピット「ねね、夢子はこの中でどのキノコ食べたい?」
夢子「え、私?私もこういうのの種類疎いからなぁ…
      それにしても凄い色のがいっぱいね…」
ピット「これなんかどう?赤いのキノコ!」
夢子「如何にも毒って感じね…」
ピット「じゃあこれは?水色のキノコ!」
夢子「減退色ってやつよね…余計無理!」
ピット「じゃあこれは?」
ピットが真っ白なキノコを手に取る。
夢子「あ…これ一番まともかも?柄がらしいのよりはマシね?」
ピット「じゃあこのキノコは夢子にあげるね!」
ピットが白いキノコを手に持って根夢子に向かって差し出す。
夢子「あ、ありがとう…」


その時だった。



ドカアアアアアン!!!



突然爆音が鳴った。
夢子とピットは驚く。
その際ピットがよろめいてしまった。
そして勢いがついて持ってたキノコがあろうことか夢子の口の中にIN。
びっくしりたついでに口に入ったキノコの破片を夢子は飲み込んでしまった。
ピット「もー!びっくりしたー!一体なんなんだよ〜」
ピットが爆音のした方角を見るとマルスとアイクが喧嘩をしシュルクが仲裁していた。
マルス「ちょっとアイク!僕は虫嫌いって言ってるじゃないか!
    なんであんなに大きなバッタ僕の方に向かって投げるんだい!?」
アイク「ああ、すまん手が滑った。」
マルス「ほんっと虫は無視したいんだから!てか‥君以前にも似たような事してたよね?!」
アイク「…そうだったか?覚えてない。」
マルス「絶対態とでしょ!?」
シュルク「まあまあ、ファイターが虫ごときで騒いでたらマスターに叱られますよ?」
マルス「嫌いな人にとっては耐えがたい屈辱だよ?アイクもシュルクもわかってない!」
アイク「だからってボム兵投げるか?普通。バッタだぞ?たかがバッタ。」
マルス「もーほんと虫は無理!僕王子だよ?!‥ほんとやめてよね?」
シュルク「はあ、この喧嘩いつ終わるんだろう。」

ピット「プププ、また喧嘩してるよーね、夢子。あの人らほんと懲りないよね?」
夢子「・・・。」
ピットの問いかけに夢子は黙っている。
ピット「あれ?夢子、どうしたの?」
夢子「ニャー」
ピット「え‥‥にゃー?」
夢子「ニャアアー」

ピット「え。」



夢子「ニャン♪」





ピット「夢子が猫化してしまったああああああああああああああああ!!」



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