【カワイイって言ってる君が一番カワイイ。3】

お土産ショップに夢子とルフレは辿り着いた。
色んな水族館の生き物たちのグッズが並んでいる。


夢子「うーんどれがいいかなぁ…ねぇルフレ、何でもいいの?」
ルフレ「うん。いいよ。」
夢子「ほんと?!やったー!」
ルフレ「あとで僕のお願い聞いてくれるなら。」
夢子「む…なんかまた変なことお願いされそうで怖いんですけど?」
ルフレ「大丈夫、『今はまだ』変なコトって言われるようなことしないよ。」
夢子「まぁいっか!私ここの限定品のお土産凄く欲しかったんだ!
     えーっとねぇ…色々あって悩むけど…よし、決めた!」
ルフレ「もう決まったのかい?」
夢子「うん!これにする!」



夢子が手にしてたのは
イルカの形のガラス細工のアクセサリーの付いたネックレスだった。


ルフレ「うん、君にぴったりだ!じゃあそれでいいね?」
夢子「あ、その…ルフレ。気を悪くしないでほしいんだけど」
ルフレ「何?」
夢子「家のお留守番してる6人にも何かお土産買ってあげたいなって。
      あ、そっちの支払いは私が出すから…いい?」
ルフレ「んーもういいよ。僕がその分も支払うから。それで、何買うのかい?」
夢子「このイルカの形したクッキーにしようかなって。」
ルフレ「まぁ良いと思うよ、あいつ等食いしん坊だしね。」
夢子「じゃあネックレスとクッキーを…お願いね!」



お土産の支払いを終えて夢子とルフレは水族館を離れようとした。
その時ルフレが急に立ち止まる。
夢子「どうしたのルフレ?」
ルフレ「僕、あとでお願い聞いてほしいって言ったでしょ?」
夢子「あ、うん…(いけない、すっかり忘れてた)」
ルフレ「僕とアレに乗ってくれない?」
夢子の指さす方向には大きな観覧車があった。
夢子「ああ、観覧車!そっか、ここそんな施設もあるのね!?」
ルフレ「ってことだから。アレ乗りに行くよ!」

夢子の手をひっぱるルフレ。
連れられていくままの夢子。
観覧車乗り場へ行くと丁度スタッフがいた。
ルフレ「すいません、2人ですけど空いてますか?」
スタッフ「はい、お二人様ですね、かしこまりました。」

観覧車にはスムーズに乗る事ができた。
少しづつ、ゆっくりと空へ上がっていく。
ここではゆったりとした時間が流れる。
そしてー・・・
夢子とルフレはふたりきり。
誰も邪魔する人はいない。

夢子はそんな状況の深い意味も考えずに
先ほど買ったネックレスを早速取り出した。
そしてネックレスをつけよとするが…

夢子「だめだ、スカルプネイルが邪魔して上手くつけれない…。」
そんな状態を黙ってみてたルフレが夢子に助言をする。

ルフレ「僕がつけてあげようか?」
夢子「え、いいの?」
ルフレ「うん!さ、ネックレス貸して?」

夢子はルフレにネックレスを渡す。
そして夢子の首にかける。
夢子は長い髪をかきわける。
ルフレ「ほんと、女性って手元大事にするよね。
    ゼルダ姫とかピーチ姫もめっちゃネイルしてたよ。」
夢子「ほんと!?流石お姫様、美意識高くていいなぁ…いつか会えないかな?」
ルフレ「きっと君ならいい友達になれると思うよ。
夢子「フフ、なんかあっちの人達皆面白そうだよね!
     ねえルフレ。…皆、もう急に居なくなったりしないよね?」
ルフレ「居なくならないよってはっきり言いたいけど…
    それは言えないかもしれない。」
夢子「えっ…。」
急にシリアスな雰囲気になる。
ルフレ「よし、ネックレス付けれたよ。」
夢子「ルフレ…。」
ルフレ「?」
夢子「私…皆と‥貴方と離れたくない。」
ルフレ「!」
夢子「私、ドジでいつも皆に助けられてばかりだけど…
     皆の事大好きだしいつかは守ってあげれる側ににもなりたいの。
     こんな弱い私だけど…貴方にも迷惑かけないような立派な女性に…」



ギュッ・・・・


ルフレが夢子を抱きしめた。
さっき水族館で抱きしめた時より強い力で。

ルフレ「君は変わらないで。僕も彼らも今の君が好きなんだ。
    迷惑だっていっぱいかけていい。その都度僕が君を助けるから。
 何度でも、君を救って見せる。」
夢子「ううっ・・・。」

夢子は泣いていた。
夢子「私、今日こうしてルフレとここに来れて本当に良かった!」
ルフレ「いっぱい甘えていいんだよ?」
夢子「うん…甘える!」
ルフレ「そして僕も君に甘えていい?」



夢子「え?」





夢子は観覧車の狭い座席に抱きしめられたまま押し倒された。
夢子「な…!何するのよこんな所で…!」
ルフレ「だって夢子がカワイイから。」
夢子「こういうのは時と場を選んで…。」
ルフレ「男はオオカミだから。」
ルフレは夢子の首筋にキスをした。
夢子「んっ…や…やめっ…///」
ルフレ「君だってわかってるでしょ?僕のこの気持ち。
    もう…誰にも止められない!」
夢子「やめなさ…い…って!///」




ピポパポーン


アナウンス「ご利用時間が終わりました。」

夢子「ルフレっ…!もう終わったって!コラ!いつまで抱きついてるのよ!」
ルフレ「もう僕を止められる人間は誰ひとりー・・・」




スタッフ「お客様…そういう目的での利用は困るんですが。(イラッ☆)」


ルフレ「ハッ!」
我に返ったルフレ。
観覧車の扉が開き凄い顔をしてるスタッフと
目の前には自分で押し倒した夢子の姿が。
そして我に返ったルフレは気づいた。
その自分の両手で掴んでるのは
夢子の胸だった。
たわわに実ったその果実(?)をルフレは揉んでいた。



ルフレ「あっ…。つい本能が。」

夢子「ううっ…やっぱり貴方なんかキライ…///」






【いいね!!】


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