ベレト「理性が抑えられない。」



ベレトはそう呟くと今度は夢子を座席に押し倒した。
後部座席のシートが必然と下げられる。


夢子「えええええええ!?!?///」


夢子、これは大ピンチ。



【文字通り肉食系なのですが、どちらの意味で捉えて貰っても構いません。8】※ちょっぴりだけero




夢子「せせせ、先生一体何を…!!///」
ベレト「言わないと分からないのか?そうだな、今から大人の関係という奴を…」
夢子「わ、私まだ未成年ですから!!」
ベレト「そうだったか…」


一旦思い出したかの様に夢子から離れるベレト。
夢子はホッとした。

しかし、それは隙でしかなかった。

ベレト「…何てな。」

バッ!!!

ベレトが再び夢子に覆いかぶさる。
月光に照らされたベレトの顔は少し意地悪そうな顔をしていた。


夢子「!?!?///」
ベレト「こんな良い機会、滅多にないだろう??」
夢子「べ、ベレト先生…」
ベレト「いいか?…俺はまだ腹が減っている。」
夢子「だったらお店に戻りましょ…?まだ残り時間あるし…」
ベレト「…俺は肉食系だからな。」
夢子「じゃあ尚更…。」


肉食系。
それはあっちの意味の肉食系だった。


夢子の顔を見つめるベレト。
こんなにも至近距離でイケメンに見つめられると、視線のやりどころに非常に困る。
夢子は目を泳がせる。
すると、ベレトが夢子を顔を掴んでジッと自身の視線と無理やり合わせる。

夢子(なななな…!!///)
ベレト「お前は…ほんとに可愛いな。正直初めて会った時から可愛すぎて仕方がなかった…」


次の瞬間、ベレトは夢子にキスをした。

夢子は目を丸くする。
どうにか抵抗しようと思うが姿勢が姿勢なだけ力が入りにくい。


ベレトは夢子にキスを続け、身体を触り始めた。
これはかなりのセクハラ…と言うかもうその領域を超えて痴漢にも見える。

夢子はもう一度抵抗して見せる。
すると今度は腕を座席に押さえつけられる。
大の大人の男に力には抵抗できない。
ベレトはずっと夢子にキスを続けてくる。
夢子はもう、混乱しすぎて頭の中がグルグルしてる。


…結局7分くらいディープキスされた。


夢子の唇からベレトが離れたときにはもう夢子は涙目になっていた。
慌てて息を吸う吐息がエロすぎる。

夢子「…んっ…はあ‥‥///」

ベレト「もう、いっその事…このまま…シようか?」
夢子「ーー!!!それはダメっ…!!皆居るんですよ‥‥!?もし見られたら大騒ぎに…」

ベレト「では先ほども言ったように見られない場所に移動しようか。」
夢子「そういう問題じゃな…」

ベレト「お前の鼓動が期待に高鳴ってるように感じたんだが?」
夢子「そんなことな‥‥」

ベレト「ではもう一度確認しようか‥‥」
夢子「ちょ、や、やめ…!!///」

次の瞬間だった。
車の扉がガーッと音を立てて開いた。

ルフレ「…ベレト…の夢子に何しようとしてるの!?」

そこに居たのは怒りに震えるルフレだった。
目のハイライトが消えている。

ルフレ「この変態教師がァァあああ!!夢子から離れろ!!」

ベレト「っち…。煩いのが来たか…」
夢子「る、ルフレェ!!先生さっきから変なの!!絶対お酒飲んでるよォ!酔っぱらてる!!!助けてぇ!///」
ルフレ「…アルコール、ねぇ…?先生ノンアル飲んでたのに?」
ベレト「お前は店に戻って肉でも食ってろ。」
ルフレ「それで自分は夢子を食うって!?させるかーーーー!!(怒)」

ルフレは夢子をベレトから引き離して自分の元へ引っ張った。

ベレト「‥‥お前はホント煩いな…大人の関係に首を突っ込むな。」
ルフレ「僕らまだ高校生だからね!?」
夢子「うう…///」
ルフレ「夢子、大丈夫?変な事されてない?」

めっちゃされたよ、ディープキスとか滅茶苦茶に。
…何て言えるわけもなく、
夢子はベソをかいていた。
そんな顔の赤面した夢子も可愛い。

ルフレ「…兎に角、生徒に手出さないでね!?あっちの世界では良くても日本では犯罪だからね!?」
ベレト(舌打ち)
ルフレ「夢子、店内に戻ろ?こんな変態は放って置くのが一番だから。」
夢子「で、でも…」
ベレト「夢子は俺と続きがシたいんだよな?」
夢子「!!!///」
ルフレ「犯罪者め!!悪事がバレて先公クビになって元の世界に強制送還されてしまえ!! 
    …夢子、行こう?」
夢子「ううう…///」

体の熱が取れないまま、夢子はルフレに連れて店に戻って行った。
ベレトはそのふたりの後姿を見て再び舌打ちした。







店内に戻ると凄まじい光景が広がっていた。
残り時間5分前。
ギリギリまで食べようと皿を積み重ねるもの居れば
食べ過ぎて動けない者、
闇鍋ならぬ闇ドリンクをしている者もいる。


ピット「あっ!ルフレに夢子!!ふたりともどこ行ってたの?」
ルフレ「ああ…ちょっと保護してきただけだから。」
ピット「ん?保護って?」
ルフレ「肉食動物からの保護だよ。」
ピット「んー。よくわかんないけどもうすぐ食べ放題のタイムリミットだよ?もう良いの?」
夢子「うん、結構食べたからね。私は満足したから!」

すると夢子の背後に突然アルフレが忍び寄る。

アルフレ「夢子。」
夢子「うわ、びっくりした。…何よ??」
アルフレ「僕君が居ない間に素晴らしいドリンク作ったんだ。さっきのお詫びに‥‥飲んでよ?」
夢子「要らない(即答)」
アルフレ「なんで?意外と美味しいよ?」
ルフレ「君のその持ってるコップの飲み物、茶色いんだけど‥この店カフェオレなんて置いてないのに…」
アルフレ「だから言ったろ、作ったって。僕の愛情たっぷりの特性ドリンクさ。
     ああ、デスソースなら入ってないよ?…ほら。」

アルフレはその謎のドリンクを飲んだ後コップを舐めまわしてから夢子に差し出す。
夢子はドン引きする。

ルフレ「君何ちゃっかりあからさまに間接キスしようとしてんの?気持ち悪いからね?!」
アルフレ「いいじゃん、さっき先生としたんだし。…そういえば先生どうなったの?永眠した?」
ルフレ「知らないよあんな男。」
アルフレ「へぇ‥‥。その様子じゃ色々あったんだろうけど。」
ルフレ「何で僕の周りは変態しか居ないんだ…。」
アルフレ「君も大概だろ。」


そんなこんなであっという間に食べ放題のタイムリミットがきた。

夢子「うーんお腹いっぱい!!皆美味しかったねー!!」

夢子は幸せそうな表情で皆に言う。
全員お腹は十分満たされた様だった。

ルフレだけ、ちょっとイラついていたが。


会計時、車で休んでたベレトがやってきた。
財布からクレジットカードを出して支払いをする。

夢子「お、大人だァ…」
ルフレ「って言うか今ベレトの財布の中身見た!?札束100枚くらい入ってたよ!?
    あれだけあるなら別に叙〇苑でも…」
アルフレ「金持ちはケチなんだよ。だからお金貯まるの。…君ってばそんな事も知らないの?」
ルフレ「煩いコーヒーゼリー男!!」
アルフレ「失敬だな?あの後メロンゼリーも食べたよ?」


会計を終え、スマブラチーム(笑)は店から出て行った。
夢子はまだ顔の熱が残っている。

夢子(あああ、もう…何でこんなドキドキしてるの私…!!
      しかも相手は担任だよ!?あり得ない!!あんな口説いてくるなんて…)


トボトボと歩く夢子の横をベレトが通り過ぎる。
そして一瞬彼女の耳元で囁く。


ベレト「…続きはまた今度な。(ボソッ)」

夢子「ッ!?///」




何だかんだで皆焼き肉パーティーを楽しめたようだが
夢子は凄く複雑な気持ちだった。
流石にトラブルが多すぎる。
特に最近の先生は可笑しい。
常に迷走してる気がする。
暴走でもある気もするが。


夢子「私…これからどうなるんだろう。」



まぁ…なるようになるさ。それが参戦者に愛された貴女の運命です。








【文字通り肉食系なのですが、どちらの意味で捉えて貰っても構いません。】【完】



【いいね!!】




目次



[ 143/150 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]