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ノンアルコールの進むベレト。
目の前ではルフレとアルフレがずーっと喧嘩をしている。
隣の夢子はというと焼けた肉を美味しそうに食べている。
夢子「ンンンー!!お肉うまうま!!vやっぱりタンパク質は良いなぁ♪」
ベレト「かわいい…。(ボソッ)」
夢子「ん?せんせー何か言った?」
ベレト「いや、何も。」
夢子「アルコール入ってないからって沢山飲みすぎたら身体に悪いですよ?
お肉もお野菜もちゃんと食べましょうね!」
夢子はベレトの取り皿に焼いた肉と野菜を入れてあげた。
ベレト「…。」
夢子はジッと夢子を顔を見る。
酔ってはいないが、酔ったような感覚になるベレト。
ベレト(バブみを感じるとはこの事だろうか。)
【文字通り肉食系なのですが、どちらの意味で捉えて貰っても構いません。5】
ベレス「ふぅ、お待たせ〜!!」
ある程度食事が進んだところでベレスが店内に入ってきた。
その背後には英雄王(笑)がげっそりした顔で佇む。
ベレト「…マルスは大丈夫か?」
ベレス「大丈夫よ、所詮乗り物酔いだし。体内から抜けた水分も十分補ったし。
…でも帰りが心配ね。今日はあまり食べない方が良いかも。体への負担もあるし、それに帰りにまた戻しそうだし。」
ベレト「…だ、そうだ。マルス、お前はドリンクだけ飲むんだな。」
マルス「うぅ…僕もお腹いっぱいお肉食べたかったのにー…!!(泣)」
夢子「マルス大丈夫?無理しないでね?」
マルス「君の優しさが僕の傷の絆創膏だよ…」
夢子「?」
ベレス「よし、いっぱい食べなきゃね!ベレトの奢りなんでしょ?」
ベレト「はぁ?姉さんは自腹では…?」
ベレス「んー?私だって頑張ったでしょ?それに馬人参作戦考案したの私だし!」
夢子「馬…?何の話です?」
ベレス「こっちの話v夢子ちゃんは気にしないで?」
ベレト「‥‥まあ食べ放題プランだだし一人くらい増えてもいいか…。」
ベレス「じゃあお肉取ってこよっと♪ウフフ、いっぱい食べなきゃね♪」
ベレスがお肉コーナーへと消えていった。
ベレトはため息を付く。
そんなベレトを見た夢子が心配する。
夢子「せんせー大丈夫??最近ため息ばかりだよ?」
ベレト「…大丈夫だ。お前も社会人になれば分かる。」
夢子「何か大人って大変そうですよね。私ずっとJKのままで居たいなー。」
夢子の目の前ではまだルフレとアルフレがまだ喧嘩している。
此処まで来ると一周周って仲が良いようにも…見えるような…見えないような…うん。
夢子「…私ちょっとトイレ行ってくる。お肉食べてたらリップ落ちちゃった…落ちにくいティントにしたんだけどなぁ。」
アルフレ「一緒にいこか?」
夢子「結構です!!って言うか貴方男子だからね!?何涼しい顔して【いこか?】よ!!馬鹿なの!?」
ルフレ「君のその女子トイレ平然とした顔で入る行為ほんと犯罪だからね?
いっその事警察に捕まって?豚箱にでも一生入ってな?!」
アルフレ「大丈夫だよ、皆肯定してくれるでしょ。僕イケメンだし。」
ルフレ「意味が分からん…」
夢子は席を立った。
ルフレ「はぁ、僕スープお替りしてこ。」
ルフレも夢子に続いて席を立つ。
そして
ベレト「…ジンジャーエールでも入れてくるか…。」
ベレトもドリンクのお替りでその場を立つ。
座敷に残されたのはアルフレひとり。
彼は邪悪な笑みを浮かべていた。
アルフレ「やっと、これを試す時がきたね…」
そう、アルフレは出かける前自室で準備をしていた。
アルフレは服のポケットから小さな瓶を取り出す。
そしてー・・・
夢子のお茶の入ったコップに1滴、2滴と謎の液体を垂らし混ぜた。アルフレ「フフフ…どうなるか、見物だね?」
・
・
・
暫くして夢子がトイレから帰ってきた。
落ちたリップも赤く色づき可愛さが復活する。
夢子「ふう…」
アルフレ「フフフ。」
夢子「…な、何…?気持ち悪いんだけど?」
アルフレ「いや、何でも。君って何時も可愛いなって思って。」
夢子「貴方に褒めれても嬉しくない。」
アルフレ「そう言って居られるのも今の内だよ。」
夢子「どういう意味?」
アルフレ「…さあ。」
怪しむ夢子。
また何か企んでるに違いないとアルフレを睨む。
アルフレは涼しい顔をしている。
ルフレ「コンポタって美味しいよね〜またお替りしちゃったよ。」
そこにルフレが帰ってきた。
ルフレ「僕冬になると販売機で買うけどさ、缶のコンポタってコーンが必ず中に何粒か残るよね?」
夢子「あー、分かる!!勿体ないんだよね…あれ。」
ルフレ「缶の奴、味は凄く美味しいし冬は温まるけどそれが欠点だよね。」
夢子「あはは…!!」
アルフレ「ねぇ、夢子。コンポタの話してたら喉乾かない?」
夢子「??…何で?」
アルフレ「…別に。そのお茶、氷が溶けない内に飲んだ方が良いんじゃない?」
夢子「…ん???」
ルフレ「別に大丈夫でしょ、店内クーラー利きまくってるし。涼しいよ?」
ベレト「…姉さんの食欲がヤバイ。店内の食べ物全て無くなりそうだ…」
此処で飲み物を取りに戻ったベレトが青ざめる。
アルフレ「ベレトス姉弟はいつもの事じゃん。食費だけで月数十万だし?」
夢子「そうなの!?それは中々大したもんだね…」
ルフレ「まあ…ベレトもノンアルコール相当飲んでるもんね…。ジョッキ何杯目?」
ベレト「20杯弱だが。」
ルフレ「うわァァ…。っていうか奥で肉焼きまくってるアイクも凄いね…
あの人常に漫画飯してるよ?」
夢子「皆食欲旺盛だね…。」
夢子は背伸びをして、思い切り腕を伸ばした後座敷の畳に腕を下ろした。
すると、温かい温度に触れる。
夢子「あっ…」
ベレトの手に夢子の手が当たった。
思わず引っ込めようとする夢子。
バッ!!しかし次の瞬間、物凄い勢いでベレトが夢子の手を握ってきた。
夢子「ふぇ!?///」
驚いてベレトに目をやる夢子。
ベレトは少し意地悪そうに微笑む。
目の前のルフレとアルフレは気づいていない。
テーブルの下は確実に死角だったから。
夢子「せ、先生!?」
ベレトが彼女を隣に座らせたり理由は
こういうセクハラがし放題だということ、だった。
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