食べ放題の焼き肉屋さんに来た夢子達。
席は大体誰が何処に座るか決まった。
まあ、ルフレとアルフレは今もまだどっちが夢子の正面に座るか競っているが
夢子含む他のメンバーは気にせずお皿を取りに行っていた。


夢子「何食べようかなぁ…?」

目をキラキラ輝かせる夢子。
視線の先には様々な部位の肉が鎮座している。





【文字通り肉食系なのですが、どちらの意味で捉えて貰っても構いません。4】







ピット「はい、夢子!お箸とスプーン!」

ピットが夢子に食器を渡す。

ピット「何食べるか決まった?」
夢子「うーん、とりあえず王道のカルビかなーって。」
ピット「ほんと!?僕も同じこと思ってた!!」
夢子「ピット君気が合う-ー!」
ピット「えへへーv」


リンク「…何ですかあの天使。」
シュルク「天然であれと来たらほんと立ち悪いですよね‥」
アイク「肉がこんなに…!!これ…全部食ってもいいのか!?あとで賠償請求されないよな!?」

ブラピ「お前らあの天使に妬いてるのか?なら、良い方法があるぜ?…見てろ、俺が手本見せてやるから。」
リンク「は?一体何を…」


ブラピはドリンクバーでオレンジジュースを入れると
薄笑いを浮かべながら夢子とデレデレしてるピットの背後に向かう。
そしてー・・・


ブラピ「あー、イケねー、手が滑ったわー。」

バシャアアアアーッ!!


ブラピはピットの背中にオレンジジュースをぶちまけた。

ピット「うわっ!?ナニナニ!?何がどうなって!?」
夢子「わぁ!?ピット君…オレンジジュースで背中ビチョビチョ…!!」

この一連のやり取りを見てリンクとシュルクは思い出す。

リンク「…このシーン何かどっかで見覚えあるんですけど。気のせいですか?」
シュルク「あれですよ、昔バーベキューした時にピットが恋のキューピットになるとかなんかで…
     黒兄さんにオレンジジュースぶちまけて…まあ結局その時の恋は実りませんでしたけどね。」
リンク「あー…また懐かしい話ですね…ってかこの天使たち…どこまで似てるんだか。全く同じ行動してる…。」
シュルク「まあ、ブラピはピットのコピーらしいですし結局行きつく思考回路は同じなんでしょうね。」
アイク「いいのか…?俺この大皿の牛タン全部食うぞ!?ほんとに、食うぞ!?!?(震え声)」


夢子はピットの背中を小さなハンカチを出して一生懸命拭いてあげてる。

ピット「うう、夢子…ありがとう…(感動の涙)」
夢子「気にしないで!飲食店ではあり得るトラブルよ!
      何なら私何かもっと恥ずかしいトラブルあったから…そう、あの日のボタン…」

ルフレ「あー喫茶店での事件なら、僕があの時コーヒーカップにホールインしたボタン…お守りにしてるから安心して?」

ここでルフレが漸く参戦した。
さらりと言いのけてるが地味に変態だ。

夢子「る、ルフレ!!あの時の話はしちゃダメ!!恥ずかしい!!///」
ピット「んー?あの時ってどの時?ボタンって?」
ルフレ「…まあ君みたいなお子ちゃまにはまだ早い大人の話だから。」

※詳細はルフレ短編夢【ポップコーンは塩?バター?キャラメル?いや、弾けるのはそれじゃない。】を参照。※

ピット「僕、柑橘フレーバーの天使にナッチャッタ…あれ?意外と爽やかでこれはこれでアリ!?」
夢子「…そういえばルフレ、アルフレと何か揉めてたみたいだけど決着付いたの?」
ルフレ「うーん、今回は僕が降りたって言うか。まあ僕は大人だから!!あんなサイコパスに譲り合いの精神生かすの嫌だけど
    僕は大人だから!!大事だから3回言うよ。僕は大人だから!!
アルフレ「フフフ、大人がこんなしゃしゃり出るもんなの?よっぽど大人げないと思うけど?」
ルフレ「何を…!!って君…その皿の食材って何さ!?」
アルフレ「ん?」
夢子「うわ…ほんとだ…何その黒くてブヨブヨしてる食べ物…一体何!?皿一面が真っ黒…」
アルフレ「ああ‥‥コーヒーゼリーだけど?」
ルフレ「焼肉屋に来て皿いっぱいにコーヒーゼリーとか…君やっぱり変わってるよ。悪い意味で。
    てかゼリーって普通デザートとして食べるよね?君まだ肉一切れも食べてないでしょ?」
アルフレ「僕さー、正直お腹空いてないんだよねー。」
ルフレ「じゃあ何で付いてきたの?!大人しく家に引きこもってればよかったじゃん。寧ろ帰れ。はい、さようならー。」
アルフレ「前にも言ったろ?夢子と食べるのが至福なんだよ。」
夢子「変な人…。」
アルフレ「褒めてくれて嬉しいな。」
夢子「どう解釈したら褒めてるってなるの…」


ブラピ「なぁ…結局俺のオレンジジュースぶち撒かし行動って意味あった?(涙目)」
リンク「全く無いですね。ってか何であんなことを‥‥」
シュルク「ただ柑橘の匂いする天使が生まれただけです。」
ブラピ「くそ…!!俺的にはもっと恥をかかせて堕落させてやろうと思っただけなのにー!
    くーーーーー!!こうなったら肉食うぞ!!食って食って食いまくる!!やけくそだー!」
アイク「…大皿の牛タン全部取ってしまった…俺はもう後悔しないぞ…」


夢子達は各自肉やらごはんやらスープやら取って座敷テーブルに戻った。

座敷にはコーヒーゼリーを謎に大量に皿に盛ったアルフレと酒を飲むベレトだった。
柄ずらが凄まじい。
すぐさまルフレがベレトに突っかかる。

ルフレ「ねえ、帰りの運転もあるのにそんな堂々とお酒なんか飲んで良いの??飲酒運転になるよ!?」
ベレト「…アホか。これはノンアルコールだ。」
夢子「ああ、よかった…先生大丈夫かな〜って心配したんですよ?」
ベレト「大丈夫だ。心配するな。お前にだけは迷惑かけるつもりはないから。」
ルフレ(なんか、夢子に対して常に口説いてない?この変態教師。)
アルフレ「…フフフ、夢子を見ながら苦いコーヒーゼリー食べるのサイコーv」
ルフレ(コイツはコイツで頭可笑しい。僕の周り変なのしかいない!!)

いや、ルフレよ、君も大概変なのの仲間なんだから。
類は友を呼ぶとはこの事…。
そんな中、夢子は皿に取ってきたお肉たちを焼く準備に取り掛かった。

夢子「それじゃあ早速お肉焼いちゃおうかな〜。」

夢子はテーブルの真ん中の炎の出る網にトングで肉を並べる。
テーブルに片手をついて一生懸命前のめりで腕を伸ばして肉を焼く夢子。


・・・。

ここで今日夢子が着てきた童貞を●す服が悪さをする。

露出度は全く無い今日のファッションだが…黒いフリルブラウスに体のラインがしっかり出るコルセットスカートを着用してるせいで
上半身のラインが特に出てしまっている。
夢子は言わずもがな巨乳。
それ故に一生懸命手を伸ばすたびにヲッパイがたゆんゆん揺れてる。

ルフレ「…夢子…///」

夢子「うーんちょっと、ブラウスきつかったかも…伸縮性無い生地にしたの間違ったかなぁ…
      腕が伸びにくくて…非常に…焼きにくい…」

アルフレ「きついならさ‥‥脱げばいいんじゃない?」
夢子「はぁ!?何馬鹿言うの!?今日は上着はこれ一枚なの!!‥‥ってか脱いだら裸になるじゃない!?」
アルフレ「それでいいんじゃない?ここ個室だし。僕らしか見てないよ。」
ルフレ「お前キモ過ぎるから死んで?!」
アルフレ「ん?君夢子の裸見たくないの?」
ルフレ「僕は君と違って雰囲気大事にするから。それにいつも見てるし!?(勝ち誇った顔)」
アルフレ「ふーん。じゃあ夢子、今度は僕に見せてね。何時でも大歓迎だから。」
夢子「。」
ルフレ「…はぁ!?!?」

夢子の横に居るベレトはノンアルコールが進む。
いや、寧ろ進まないとやってられなかった。
この場がカオスすぎる。

ベレト(俺はとんでもない連中を焼き肉食べ放題に連れてきてしまった…)

‥‥この人たちは大丈夫なのだろうか。


まだ焼き肉は始まったばかりだ。



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