そして・・・
ベレトの言った期限の1週間はあっという間に過ぎる。
夢子達は猛勉強をして小テストに全力を出した。
実はこの日の為に夢子と剣士男子達は朝から晩まで
毎日勉強をしていたのだ。
こんなにも机に向かいペンを動かしたのは誰もが無い経験だった。
途中、投げだしそうになった男子も多々いたが
夢子という女神に励まされどうにかペンを投げ捨てる事は無かった。



今日、テストの結果が発表されるー・・・・





【文字通り肉食系なのですが、どちらの意味で捉えて貰っても構いません。2】






いつもの平日の学校。
授業が始まった。

ベレト「ー…と、その前に昨日のテストを返す。」

夢子「きたぁ…!!ああ、こんなに緊張するの初めてかもしれない…」
ルフレ「きっと大丈夫だよ。僕らこの1週間頑張ったもん。」



・・・。


息を飲む夢子達。
クラス全員にテスト用紙が返却された。
そこに書かれている赤い数字はー…???





放課後。
クラスメイトは教室から皆去っていた。
残されたのは夢子達。
そこには落ち込むメンバーは誰ひとりおらず‥‥
和気あいあいと雰囲気が明るく和む。
その彼等の表情を見て良い結果だったのは誰が見ても分かる。
全員、はなまる、だ。


マルス「うひょおおー!!見て見て!!!僕81点取ったよ!!」
アイク「…合格点ギリギリじゃないか。」
マルス「そういう君だって83点だろ?僕と大して変わらないじゃないかー!!」
シュルク「まさかこんなに短期間で成績上がるだなんて…!!ああ、僕はビジョンでカンニングなんてしてませんからね?」
リンク「驚きですよね。人間努力したら何でも出来るって証明された気がします。」
ピット「僕は努力しなくても平気だけどねー!よゆーよゆー!」
ブラピ「童顔天使はムカツクが…まあ俺様の頭脳の良さも証明されて問題はない。」
ルフレ「…アルフレ、君だけはどんなに足掻いても無理だと思ってたんだけどね?」
アルフレ「何言ってるの?脳みそは元々君と同レベルだから。まあ実際は僕の方が大分賢いけど?
     …で、夢子はどうだったの?」
夢子「心配だったけど…私も今回合格点超えたよ!」
アルフレ「フフフ、よっぽどベレト先生とふたりきりの時間作りたくなかったんだね?」
夢子「別にそういうわけじゃ…ただ、最近の先生ちょっと怖い?から…」
ルフレ「ヤニカスだからニコチン不足なんじゃない?そういえば職員室のあの人の机の上、見た事ある?
    エナジードリンクの缶にタバコの灰の山…やばいよ??あれはもう社会人の闇を垣間見てるようで…」


ベレト「お前は…また殴られたいようだな??」

ルフレ「ぁっ…(白目)」

ルフレの背後にはいつの間にかベレトが立っていた。
青ざめるルフレ。
そんなルフレを見て夢子は声をあげた。


夢子「せんせ、ルフレをあまり怒らないであげて…?
      ルフレは先生の身体の事心配してこんな風に言ったんですよ。
      ね、そうでしょ?ルフレ。」
ルフレ「そ、そうそう!!僕はベレトの頭がこれ以上可笑しくならないか心配で…」
ベレト「お前らがこちらの世界でずっと良い生徒であったのなら問題はない。」
夢子「ベレト先生も怒るのは私たちの為だし。ほら、先生もルフレも仲直り!」
アルフレ「…フフフ。」
夢子「…何が可笑しいの?アルフレ。」
アルフレ「いやー…何だか君と結婚したら案外尻に敷かれそうだなって思ってさ。」
夢子「はぁ!?!?」
アルフレ「でもまあ、僕は君のよく言うドS…?だからさ、無理やりにでも君にはドMになってもらうけど。」
ルフレ「…君さ…今自分が何言ってるかわかってるの?」
アルフレ「日本でいう亭主関白…っていうのになるのかな?最も僕はそんな生易しいプレイはしないけど。
     やっぱり君の事は縛り上げてヒイヒイ言わせるのが僕のポリシーだから」
夢子「キモッ…!?」
アルフレ「ああっ、君のその顔堪らない…もっと嫌がる顔して?///」
ルフレ(コイツを今すぐ全力で殴りたい。)


ヘラヘラ笑いながら意味不明な発言をするアルフレに殺意を抱くルフレ。
夢子は頑張って話を逸らす。


夢子「あ、先生!」
ベレト「何だ?漸く俺と付き合う気になったか?」
夢子「そ、そうじゃなくて!!///」
ルフレ(この人も大概だよ。てかここにいる人皆頭のネジ緩んでるからヤバイよね…)
夢子「約束…忘れてませんよね?」
ベレト「ああ…未来のハネムーン旅行の話か」
アルフレ「先生さぁー…馬鹿なの??(黒い笑み)」
ベレト「普段のテスト0点(問題未記入)のお前に言われたくない。」
夢子「からかうのは止めてくださいね!?そうじゃなくて!!
      皆がテストで80点以上取ったら焼き肉連れて行ってくれるって…」
ベレト「…ああ、そんな事言ったような気もするが。」
マルス「ええー!?先生忘れてたの!?僕らそのために頑張ったんだよー!?」
ベレト「すまない、すっかり忘れてた。」
リンク「では、約束通り…連れて行ってくれるんですよね?焼・き・肉!!」
ピット・ブラピ「「やーきにくっ♪やーきにくっ♪」」

ベレトは結局また深いため息を付いた。
そして…頷く。


夢子「わぁぁあ!!やったね皆!!」
ピット「わーい!!久々の焼き肉だぁぁあ!!」
ブラピ「ピット、お前の分の肉も俺が全部食ってやるよ!」
ピット「むむー!?だったら僕だって君の皿から全部奪うから!?」
アイク「肉か…やっぱテンション上がるな。」
マルス「アイクは基本肉食だもんね。まあ何だかんだで僕も楽しみだけど!」
リンク「たまには外食も良いですよね。」
ルフレ「今回に限ってはお金もかからないしね?」
シュルク「それで、ベレト先生は何処の焼き肉屋に連れて行ってくれるんですか?」
ルフレ「何言ってんのシュルク。先生が連れて行ってくれるのは叙〇苑に決まって‥‥」



どさくさに紛れて高級焼き肉店に行こうとするルフレの言葉を素早く遮るベレト。




ベレト「…食べ放題だ。」


ルフレ「ハァ!?ちょっと!!!どケチすぎでしょ!?僕らこんなに頑張ったのに!!」

ベレト「…ぁあ?文句あるのか??(半ギレ)」

ルフレ「ぅ…(白目)」
ベレト「…では、今日の夜飯は皆で焼き肉だ。沢山動いてお腹を空かせておけ。」
ルフレ(食べ放題じゃベレトを破産させる計画が実行できない…)








そしてその日の午後。
夕暮れ時になった。
丁度、お腹も空いてくる時間帯。


夢子達は一度家に帰っていた。
流石に制服のまま行くのは良くないから。
シミもニオイも天敵だ。

夢子はオシャレをする。
って言っても焼き肉なのであまり明るいカラーの服は着たくはない。
もしもタレなど着いたら大惨事になる。
下半身はスカート一択。

夢子「黒のフリルブラウスにしようかな?スカートは…コルセット型にしちゃおうかな?
      ああ、でもお腹絞めたらご飯入らなくなっちゃうかな…うーんどうしよ。」

…今日も彼女は童貞を●す系の服装だ。
あらかた準備が終わったところでルフレが夢子の居る部屋のドアをノックしてきた。


ルフレ「夢子、準備は出来たかい?」
夢子「うん!もう今すぐ何処にだって行けるよ!!」


ガチャッ・・・


ルフレが部屋のドアを開けて夢子を見て悶絶する。

ルフレ「夢子…君ってば…///」
夢子「??」
ルフレ(毎度服の殺意が高すぎるんだよね…露出度低めなのに何で君はこんなにもエロイんだ…)
夢子「大丈夫ルフレ?顔赤いよ?」
ルフレ「大丈夫!(他の男子達もそうだけど、今から合流するベレトとアルフレにも十分警戒しなければ…
    あの二人はずば抜けて危険度が高い…プライベートとなると夢子に何するかわからないし。)」
夢子「よーし、それじゃあ出発進行ー!!」
ルフレ(あー…かあいい。ほんと君は僕の天使だよ夢子。)






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