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今日は地元の夏まつり開催日。
勿論夢子と剣士男子達も参加予定だ。
夢子「楽しみだね、夏祭り!!今日の夕方から会場入りしようか!」
張り切る夢子。
夏祭りと言えば、女性は浴衣を着て会場に出向くのが日本の習わし。
夢子は今日の為に新しい浴衣を準備していた。
そんな夢子の無邪気な姿を見てこちらも浴衣装備のルフレは思う。
ルフレ(張り切る夢子、カワイイ。)
・・・。
最近そればっかりしか言ってない気がするが大丈夫かルフレ。
完全に彼女に脳内汚染されてる。
それも青春って奴なのだろう。
【君ってばほんと飛んで火に入る夏の虫って言葉の真逆だね。1】
夕方の6時。
涼しくなってきた夏の夕暮れ時。
夢子と剣士男子達は会場に向かっていた。
予定通り夢子は新調した浴衣を着こなす。
通りすがる男性は夢子を見て鼻の下を伸ばす。
男性1「見ろよ、あのコすっげー可愛い!!」
男性2「マジだ…あんな美人見たこと無い!!」
男性3「俺、ナンパしようかな!?」
そして通りすがりの女性たちは…
女性1「ねぇねぇ、あの人たちめっちゃ美形じゃない!?」
女性2「ほんとだ…めっちゃカッコイイ!!モデルか何かかな?!」
お馴染みのこの流れ。
夢子は笑って言う。
夢子「あはは!ほら、女の子たちの注目浴びてるよ!!皆モテモテだね?!」
ルフレ「僕は夢子以外に見られても迷惑なだけだから。」
リンク「同感です。っていうか夢子さんが他の男の視覚に入ってほしくないほどです。」
マルス「まあ、僕がイケメン過ぎて嫌でも目に入るのはわかるけど…?」
ピット「自信過剰…」
アイク「屋台で何食おうかな。何だか美味そうな匂いがあちらこちらからするんだよな‥‥。」
シュルク「それにしても暑いですね…夏の温度もですが人の熱気が凄い…。」
ルフレ「夢子、僕から離れないでね?!」
夢子「うん!」
そういうとルフレは夢子の手をぎゅっと握りしめた。
突然のルフレの行動に顔を赤くする夢子。
周りの男子から大ブーイングが起こるが、ルフレは気にしていない。
夢子は笑う。無邪気に笑う。
この笑顔を守りたいと誰もが思うだろう。
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30分歩いた後。
会場に近づくにつれて、段々人混みが出来てきた。
数歩歩くと人が肩にぶつかる感覚。
それほど人だかりが凄い。
ルフレ「凄い人だね…夢子、ちゃんと僕の手握っててね?
って、あれ…!?」
その時だった。
ルフレは自分の手からいつの間にか夢子の体温が無くなってる事に気が付く。
ルフレ「夢子!?ねえ、皆…夢子は!?
って…他の参戦者達も居ないし!?」
そう、人ごみに飲まれてルフレ達は早速バラバラにはぐれてしまったのだ。
焦るルフレ。
ルフレ「夢子みたいなカワイイ女の子が1人でいたら…絶対悪い虫が付くに決まってる!!
急いで探さないと…!?」
ルフレはすぐさま夢子を見つけようと動こうとするが
人混みの流れには逆らう事は出来ず、
ただ流されていくだけだった。
ルフレ「夢子ーーー!!!」ルフレの叫びは虚しく祭りに浮かれる人々の熱気に巻き込まれ消えていく。
一方夢子は何をしていたかというと、
出店と出店の間の隙間に避難していた。
夢子「どうしよう…ルフレ達とはぐれちゃった…。」
夢子は俯く。
まさか行ってる傍から迷子になるとは…
夢子「はぁ、情けない…。」
するとしゃがみ込む夢子の目の前に3人の男が足を止めた。
男A「オネーサン!!そんなとこで何してるのー?」
夢子「ちょっと人を見失ってしまって…(これは関わっちゃいけない奴だ‥‥)」
男B「そうなんだ!?一人だと大変でしょ?俺等が手伝ってあげるよ!!」
夢子「いや、私一人でも大丈夫ですから…どうぞお気になさらず。」
男C「っていうか俺等がオネーサンの事きになるんだよねぇ?」
夢子は察した。
この3人の男、酒臭い。多分相当アルコール摂取してる。
ドン引きな夢子。早急に追い払う。
夢子「ほんと、大丈夫ですから…放って置いてください…(あああ…ルフレ達何処!?)」
男A「こんなところで話すのもなんだから、そこの広場にでも行こうよ。」
夢子「え、ちょ…止めてください…!?」
男B「大丈夫大丈夫、ちょっとお話するだけだからさ!」
夢子「やめて…!?」
男C「いいじゃん!…暴れんなって。」
男たちは笑いながら嫌がる夢子を無理やり連れ去ってしまった。
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