2
リンク「う…うーん。」
再びリンクは目を開ける。
何か石鹸的なとてもいい匂いがする。
そして頭にはぷにぷにの心地よい感覚。
リンク「ハッ!!!」
リンクははっきりと目を開ける。
夢子「あ‥リンク、目覚めた?」
リンクは先ほどの姿の夢子に膝枕されていた。
その事に気づきまた意識を失いかける。貧血だ。
夢子はリンクの顔をペチペチと叩く。
夢子「ちょっと!!寝ないでよ!!??」
リンク「ハッ…」
【シャボン玉飛んだ屋根まで飛んだ屋根まで飛んで…壊れず消えない事もあるから。2】
リンクは文字通り水の滴るイイ女の夢子に問う。
リンク「夢子さん…何て恰好してるんです!?ヤバイですよ!!(俺が)///」
夢子「いや…実はかくかくしかじか…」
彼女は話した。
ひとり風呂を楽しんでいたらシャンプーが切れて
新しく買ってきた替えのシャンプーを玄関先の廊下に放置して忘れてたのだと。
リンク「そうですか…それでこんな破廉恥な…」
夢子「リンクは見なかった?シャンプーの入った袋。」
リンク「すいません、見てませんね。っていうか俺は夢子さんが帰ってくる前に
既に外出してましたからね。」
夢子「そっかー…。」
リンク「勘違いでは?」
夢子「違う!絶対玄関の方に置いたの!!もー‥‥誰なのよー…
これじゃあシャンプーもう一度できないじゃない…。」
夢子はグスグスと泣き始める。
バスローブ一枚でこの涙顔は反則過ぎる。
リンクも理性を保つのに精いっぱいだった。
リンク(落ち着け俺…!!夢子さんが幾らエロくても此処で手を出したら他のボコブリン(剣士男子)共と同レベルだ…
耐えろ…耐えて同意を得てそれから…)
それから、何かする気だった。
夢子はというと兎に角早くシャンプーをもう一度したかった。
大げさかもしれないが彼女の髪の毛は特殊なので
手入れが意外と大変なのだ。
夢子「もう…どうしたら…」
そこでリンクは閃いた。
リンク「あ、良い事思いつきました。」
夢子「え、何!?」
リンク「いいですか?夢子。…俺、わたあめと散歩言って来たじゃないですか。」
夢子「うんうん!」
リンク「今日凄く暑かったんですよね。紫外線警報レベルも凄くて。」
夢子「うんうん。」
リンク「道中わたあめが走ったりするから俺も走ったりして。」
夢子「うんうん…」
リンク「水分補給もこまめにしてたんです。そしたら汗沢山かいちゃって。」
夢子「うん…ん?」
リンク「夢子さん、一緒にお風呂入りましょう★」
夢子は話に流されそうになって言葉の意味に気づく。
夢子「って…ななな!!さらりと何言っちゃってんの!?///」
リンク「髪なら俺が洗ってあげますよ。丁度良い物持ってるんですよね。
ゾーラ族秘伝の物凄く泡のたつ石鹸を…」
夢子「ちょっとちょっと!!何でそうなるのよ!?///」
リンク「水代の節約にもなって環境にも優しくて俺は幸せで一石二鳥です。」
夢子「最後のは自分の願望だよね!?何勝手に幸せになろうとしてるの!?」
リンク「だって、夢子さんだってシャンプーしたいんでしょ?」
夢子「シャンプーはしたいけど一緒には入りません!!」
リンク「じゃあ話を変えましょう。っていうか本題を。」
夢子「え?」
リンク「そんな姿で俺の前に来て、膝枕もしてくれて。
…覚悟が出来てると言う事ですよね??」
にっこりと笑うリンク。
再び鼻血が出ている。このハイリア人、控えめにヤバイ。
まあこんな格好でいる夢子も大概悪いが。
夢子(うわあああああ‥‥!!やっぱり剣士男子は全員変態だあああああ‥‥!!)
結局こうなる。
でも夢子は今日は逃げ切るつもりでいた。
だって…
夢子(折角お風呂入って良い匂いなのに男子の汗臭いつけたくない…!!)
変な所で乙女が発動する夢子。
自分の身も心配してほしいところだ。
っていうか膝枕はOKなのか?
色々不思議に思う事もあるが‥‥
リンク「逃げないでくださいよ?っていうか逃がしませんv今は絶好のチャンスですしv」
リンクの目は獣になっていた。
もう彼女を喰らう気満々だ。
夢子は抵抗しようとした。
夢子「や‥‥やめて‥‥!!??怒るよ!?」
リンク「夢子さんに怒られるのなら本望…」
夢子「ちょ、!!!」
するとその時、再び玄関が開いた。
そしてそこに立っていたのはまさかの人物。
アルフレ「…あれー?可笑しいなぁ?何で君が此処に居るの?」
不機嫌そうにリンクを睨むアルフレだった。
そして、
手には夢子が先ほどドラッグストアで買ってきた
シャンプーの替えの入った袋を持っていた。
夢子「ああああああああああーーーーー!!!????」家の中に夢子の叫び声が轟く。
【いいね!!】[ 122/150 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]