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商店街に足を運ぶルフレと夢子。
すると、通りがかったいちご飴屋さんのオバサンから声を掛けられた。
オバサン「ちょっとそこのカップルさん!!」
【ポップコーンは塩?バター?キャラメル?いや、弾けるのはそれじゃない。3】
声を掛けられ顔を頬を赤らめる夢子。
夢子「か、かっぷ…///」
オバサン「今ドラマか何かの撮影中なのかしら?
大分前から噂が流れてたのよ!
街を絶世の美形ふたりが歩いてるってっ!」
夢子「何その噂…!?」
ルフレ「僕らは俳優でも何でもないですよ、只の高校生カップルです。」
オバサン「ええ!?お兄さん高校生なの!?大人びいてみえるわ〜!!」
夢子(…どうせ私は童顔よ…。)
オバサン「お兄さんとお姉さんほんとお似合いね!!将来はやっぱり
結婚するのかしら?」
ルフレ「勿論です!(即答)」
夢子「ちょ、ルフレ…!恥ずかしい!」
ルフレ「丁度
子供は5人くらいほしいなー?…って話してました。」
夢子(してないしてない!!何言ってるのこの人!?アホなの!?バカなの!?)
オバサン「ふふふ、ラブラブなのねーvオバサンも応援してあげるわ!v
そうだ、良かったらこのいちご飴お二人にプレゼントしちゃう!ああ、お代は要らないからね!」
ルフレ「え、いいんですか?」
オバサン「…色々大変だろうけど、頑張ってね!!
‥‥あっちのほうも!(ニヤリ)」ルフレ「はい!!‥‥
頑張ります。(ニヤリ)」そしていちご飴屋さんを離れるふたり。
夢子は顔を真っ赤にして怒る。
夢子「ななな!!!何てこと言うのよ!!!///」
ルフレ「ん?僕何かまずいこと言った?」
夢子「自覚ゼロなの!?」
ルフレ「僕は本当の事言っただけ。」
夢子「え?」
ルフレはイケメンボイスで夢子の耳元で囁いた。
ルフレ「子供は沢山いた方が賑やかで楽しいだろ…?」
夢子「ヒイッ!!///」思わず夢子の肩がびくりとあがる。
ルフレ「あははw今の君このいちご飴より赤いよw」
夢子「そうやって揶揄わないでよー!!」
ルフレ「夢子ってほんとカワイイ!!
いちご飴も美味しそうだけど、今の夢子はもっと美味s…」
夢子「ストップストップ!!もうこれ以上変な事言わないで!!」
ルフレ「何で?」
夢子「普通に恥ずかしい!!って言うかさっきから恥ずかしいセリフをそんな淡々と…」
ルフレ「じゃあ後でいっぱい囁いてあげるね?」
夢子「ルフレのせいで心音が酷いんだからね!?もうちょっと自重して!!」
ルフレ「気が向いたらねー。」
夢子「うー///」
今日一日、夢子はルフレと色んな場所をデートした。
振り回されて、口説かれて、揶揄われて、また口説かれて。
夢子は今日一日ドキドキしっぱなしだった。
そして今は夕方。
市営の公園に来た。
日中は子供たちで賑やかなこの場所も
夕暮れ時は静かだ。
ベンチに腰かけるふたり。
夢子「今頃こんな場所に来ていいの?結構家から離れてるけど。」
ルフレ「まあタクシーでも拾えばいい話だから。今の僕らには資金たんまりあるし。」
夢子「無駄遣いはしちゃよくないよ?」
ルフレ「僕は僕自身にお金かける気は更々ないんだよね。
でも、君には使ってあげたい。」
夢子「アイドルに貢いでるファンみたい…?」
ルフレ「うーんそれとはちょっと違うけどね。僕は確実に君と添い遂げるつもりでいるし。
まあライバル多いから高根の花なのは変わらないかな。」
夢子「…もう、黙って元の世界に戻ったりしない?」
ルフレ「…君望むなら、僕は永遠に君の側に居る。」
夢子「ほんと…?」
ルフレ「ああ。紋章に誓って言うよ。」
二人の影が重なる。
その時間は長いようで短くて。
ルフレ「…僕は…君を愛してる。ずっと、永遠に。」
ルフレは夢子の頬に手を当てる。
夢子は明るく笑った。
因みに…
ルフレのコーヒーカップにホールインワンしたボタンは
こっそりルフレがお守りとして隠し持っているとかいないとか。
ちょっと怖い。
【ポップコーンは塩?バター?キャラメル?いや、弾けるのはそれじゃない。。】【完】
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