と、丁度その時だった。
夢子に悲劇が襲い掛かる。




バチンッ!!!



喫茶店の中で鈍い音が響く。





【ポップコーンは塩?バター?キャラメル?いや、弾けるのはそれじゃない。2】










ルフレ「ん?何の音…?」


ルフレは店内を見回す。
ぱっと見どこも以上は無さそうだが。

ルフレ「…まあ、いいや。それよりこれからどうしよっか?やっぱり僕は君と二人きりの空間で…」


首をかしげてルフレはコーヒーを飲みながら話し続けるが‥
ルフレはコーヒーカップの中を見て気が付いた。

何かが浮いてる・・・


ルフレ「…?ナニコレ。」

ルフレはティースプーンでそれを掬いあげた。
それは、ボタンだった。
ルフレは首をかしげる。

ルフレ「何で?さっきまで無かったのに。…ねぇ、夢子…これって何だろうn…」

ルフレは夢子に視線をやった。
すると、彼女は顔を真っ赤にして両手で胸元を隠している。


そこでルフレは、今の状況を一瞬で把握してしまった。


ルフレ「‥‥夢子…君…(ニヤリ)」

夢子「ううう〜ルフレ…み、見ないで!!///」


そう

彼女は


その大きすぎる胸でブラウスのボタンを破壊してしまったのだ。


そして破壊され飛んだボタンがルフレのコーヒーカップにホールインワン。
まさかの事態に笑いを堪えるルフレ。

ルフレ「き…君ってば…wwだから言ったじゃん、攻めすぎだって…!!
    でもまさか…ボタン飛ばすだなんて‥‥wwくっ…あはははwww」

夢子「笑わないでよ!!ああ…最悪…どうやって家に帰ろう…」
ルフレ「そうだね‥wうーんこのままって訳にはいかないよね…道中の男共にこんな夢子を晒したくないし。
    …そうだ!!ねえ、夢子。僕が新しい服買ってきてあげるよ!!」
夢子「…ほんと!?」
ルフレ「うん!任せて!!じゃあ今から洋服探してくるから、君はパフェを堪能してて!」
夢子「わかった…!!じゃあお願いね!!」


ルフレは喫茶店から出て行った。

ルフレ「さて…此処はセンスを問われるよ…夢子に惚れ直してもらうためのチャンスだ!頑張れ神軍師の僕!」







1時間後。

夢子はルフレを今か今かと待ちわびていた。
すると、大きな袋を持ったルフレが喫茶店に入ってきた。

ルフレ「お待たせ!!」
夢子「お帰り!早速だけど洋服見せてもらえる?」
ルフレ「うん、トイレでも着替えておいで?」
夢子「じゃあ行ってくるね…!


夢子は中身も確認しないままルフレから袋を受け取り早速着替えにトイレへと急いだ。
ルフレはルンルン気分でいる。


10分後・・・

喫茶店の店内がざわつき始めた。

女性客A「きゃー!あの子カワイイ!」
女性客B「今日この辺で何かイベントあるのかな?」
男性客A「うわ、すげェ///」

そしてその原因がルフレの目の前へと現れる。

ルフレ「あ!夢子!!どう?とっても可愛い服だと思わない!?君にピッタリだと思って!!
    やっぱり君は何を着ても似合うなぁ!!現代で言うとまるでフランス人形…?って奴みたいだよね!!」
夢子「…ルフレ…」
ルフレ「ん?何?」
夢子「これって…」
ルフレ「僕ねー露出度高めも好きだけど、こういう厚みのある感じも好きなんだよね!」
夢子「まさか…ロリィタ系のワンピースを買ってくるなんて…!!」
ルフレ「え、もしかして嫌だった?」
夢子「こういうのって普段着る服じゃなくない!?明らかにイベント用でしょ…!?こんなヒラヒラなジャンスカとか…」
ルフレ「僕の世界だとそういう感じは至って普通だよ?」
夢子「まあ、FEの世界じゃそうかもしれないけど…」
ルフレ「それに、夢子似合ってるよ?」
夢子「似合ってないって言われるよりはマシだけど。」
ルフレ「それじゃあデートの続きしよう?その服なら頑丈だしボタン何て飛ばないよ!」
夢子「…頑張って選んでくれたし、いっか…。」
ルフレ「それにしても夢子ほんと、何でも似合うね?ある意味才能だよ?!」
夢子「まあ、今日は私が起こしたハプニングだから黙って貴方についていく…」
ルフレ「じゃあ行こうか、これから楽しい一日が始まるよ!」

ルフレは夢子に手を伸ばす。
こうして見たら普通に王子様に見える。
…見た目は。

夢子「エスコート…お願いね?」
ルフレ「勿論!僕のお姫様♪」


その日、ルフレは童話の中のお姫様の様な夢子を連れまわし街を歩いた。
沢山人の注目を浴びた。何かのイベントと思われスマホで写真も撮られる。
女性はルフレ、男性は夢子に目を奪われる。


夢子「ルフレ…私が他の人から視線集めるの嫌とか何か言ってたくせに…
        今私達めちゃくちゃ目立ってるよ??!!」
ルフレ「下心はないんじゃない?そういうのは僕気にしないから。」
夢子「うー…///」
ルフレ「それにほら、こうしてても繋いでるし!」
夢子「私的には離してほしいんだけど…暑いし。」
ルフレ「ダメ!家に帰るまでずっとこのまま!」
夢子「はあ…」



ルフレと夢子は商店街を歩く。





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