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苺狩りの帰り。
非常に気まずい夢子とルフレ。
当事者のアルフレは何事もなかったかのようにスマホを弄って時より笑ってる。
ピット「夢子、苺美味しかったね!!」
ピットは何も知らずに夢子に声を掛ける。
【甘酸っぱいのは恋だけじゃないから恋みのりを食すのです。3】
夢子「あはは…そうだね、やっぱり時期だから‥甘かった‥ね。」
ピット「…??なんか夢子テンション低いね?」
夢子「そ、そう?」
ピット「僕たちが苺食べてる間ルフレとアルフレと一緒に居たように見えたけど‥‥何かあったの?
死角だったからよくわからなかったけど何かもめてるような感じ?だったけど。…大丈夫??」
夢子「そ、それは…///」
夢子はハウスでの出来事を思い出し顔を赤くする。
ピット「ねぇルフレ、夢子と何かあったのー?」
ルフレ「…。(真顔)」
ピリつく空気。
マルス「ピット君、これは触れちゃいけない空気ってヤツだよ。多分…」
ピット「ナニソレ?」
マルス「兎に角だよ、暫く詳細聞くのは控えよう。」
アイク「そうだな。しかし苺うまかったな。去年ぶりだ。」
リンク「あの苺でスイーツ作ったらきっと絶品でしょうね。」
シュルク「そういえばお土産に先生がお持ち帰り用の苺買って来たらしいですよ。
それでスイーツ作ればルフレも腕が鳴るんじゃないですか?」
ルフレ「…はぁ。そうだけど。」
マルス「大分落ち込んでるね?ほんと、一体何があったんだ…」
すると運転しながらベレトが後部座席に声を掛ける。
ベレト「夕飯だが、お前ら食えるか?」
アイク「勿論食べるぞ。(即答)」
マルス「ええ…僕もうお腹いっぱいなんだけど。アイク、よく入るね。流石」
アイク「苺みたいなデザートの分類は別腹だ。ちゃんと主食も食わないと。」
マルス「まあ君って大食漢だったね…忘れたよ…」
アルフレ「僕はもうお腹いっぱい。最高のご馳走食べたから。ねー、夢子v」
ルフレ「ッ…!!!(怒)」
ルフレは静かに怒ってる。こういう時は触れない方が良いパターン。
すると運転席と助手席の会話が始まった。
ベレト「まあとりあえずファストフード店でテイクアウトするか。
食欲のあるやつだけ頼むといい。」
アルフレ「フフフ、先生最近身体に悪い事ばかりしてるねー?タバコにジャンクな食べ物ばっか。」
ベレト「しょうがないだろ、時間が惜しい。
それにー・・・」
アルフレ「?」
ベレト「いや、何でもない。」
アルフレ「ははーん…。あれでしょ?もしも身体壊しても夢子が将来面倒見てくれるって感じ?」
ベレト「…はぁ?!」
アルフレ「先生も隅に置けないねーw」
ベレト「俺は何も言ってないんだが。被害妄想やめろ。」
アルフレ「でも少しはそんな疚しい気持ちあるんじゃないの?」
ベレト「お前はいつも人を揶揄うな。」
アルフレ「そうだ、暇だし今此処にいる野郎どもに聞いてみよっかな。
夢子の事好きな人は挙手してー??」
バッ…!!!
夢子以外の全員が手を挙げている。
機嫌が悪かったはずのルフレも。
アルフレ「今一度分かったね、ここにいる全員が満場一致夢子の事大好きって。
じゃあ改めて君たち全員がライバルだね。(にっこり)」
夢子「な…何言ってるのよ…。///」
夢子は先ほどのアルフレのキスの事を忘れて今現在の目の前の小さな争いに目を丸くする。
すると剣士男子達が思い出話をし始めた。
それは夢子と出会った時の話。
リンク「俺が一番最初に夢子さんに出会ったんですよ?」
ピット「そのあと僕らだったね?」
マルス「夢子を見た瞬間運命を感じたよ。」
アイク「何か、初めて会ったのに懐かしい感じがしたな。」
ルフレ「僕はその後か…ちょっと出遅れたね…」
シュルク「それでも僕らの事夢子さんは温かく迎えてくれた…。」
アルフレ「僕との出会いは最悪だったかな?フフフ、今は赤い糸じゃなくてもっと頑丈な赤い鎖で繋がれてるけどね。
そうなると、一番新参者はベレト先生だね?」
ベレト「その割にお前ら俺の事をこき使ってくれるよな…夢子だけならまだしも本当に迷惑なんだが。」
ルフレ「文句言いつついつも助けてくれて…一応感謝してるよ。ライバルなのは変わりないけど。」
ベレト「どうとでも言え。」
会話をしている間にドライブスルーに入る。
各自ハンバーガーを手に持つ。
ピット「夢子…」
ここで不安そうにピットが訪ねてきた。
夢子「なぁに?ピット君。」
ピット「今日、楽しかった?」
夢子「どうしたの急に。」
ピット「いや、何か色々あったみたいだから…夢子は本当に楽しめたかなって。
提案したの僕だし‥。」
夢子「楽しかったよ!最高の思い出になったもん!」
ピット「ほんと!?」
夢子「うん!!この目になってから初めての遠出で不安だったけど…色んなものを見て、美味しい苺食べて
皆と過ごせて…私とっても楽しかった!!」
ピット「うっ…ううっ…」
すると、突然ピットが泣きだした。
ピット「夢子、大好き!!」
ピットが隣の席の夢子に抱き着こうとする。
ルフレ「ちょ、どさくさに紛れて君って奴は!!夢子は僕の物なんだから!!」
後部座席がごちゃごちゃになる。
剣士男子達は今日も煩く厚かましいが…
夢子はアイスコーヒーをひとり啜っていた。
ベレト「…煩いな…事故ってもいいのか?」
アルフレ「ねぇ、先生。」
ベレト「何だ?」
アルフレ「日本では色んな法律とか規則があってやりにくいこと多々あるけどさ」
ベレト「?」
アルフレ「…法に触れなかったら何しても良いよね…?」
ベレト「…お前…また何を悪だくみしてるのか?」
アルフレ「いや、
さっきの苺の味が忘れられなくて。フフフ。」
ベレト「…警察沙汰だけは止めてくれ。」
アルフレはまた何か企んでいる様子だった。
後部座席ではまだ夢子の取り合いが続いていた。
ルフレ「だから!夢子は僕の彼女なの!」
リンク「俺の彼女でもありましたから!?」
アイク「ハンバーガーうま。」
マルス「ちょ!誰だい僕のポテトにコーラぶち溢したのは!!うう…ヒタヒタになってるじゃないかー!?」
シュルク「はあ、みんな元気だなぁ…一応移動だけでも往復6時間以上かかってるのにこんなにも騒げるなんて。」
夢子「あはは…。」
ピット「そうだ、写真撮っちゃお!えいっ!」
パシャッ
ピットが徐にスマホで写真を撮った。
それは写真というには非常に変な画像になったが
##NAME1#達の思い出になった。
ピット「来年もまた行こうね!」
夢子「そうだね!」
【甘酸っぱいのは恋だけじゃないから恋みのりを食すのです。】【完】
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