夢子「温泉温泉〜〜♪♪」

最初は行く気の無かった夢子だったが
いざ行けるとなるととても上機嫌だ。
ルンルン気分で着替えの入ったバッグを揺らしてる。

ルフレ「無邪気な夢子可愛い…。」

この人はいつも同じことを言ってる。





【高鳴る鼓動を高温のせいにしちゃったり。2】




一行は温泉施設に辿り着いた。
受付で予約の確認をする。
そして番号札を渡されて貸し切りにした個室へと移動する。


そこは温泉に入った後くつろげる様な広い和室の部屋が広がってる。
此処で食事もできるらしい。
庭も見える。日本庭園のような庭。
紅葉のしてない椛の木がある。
小さな池には白と赤の鯉が悠々と泳ぐ。


夢子「‥‥ここを貸し切りだなんて‥結構大変だったんじゃない?」
リンク「運が良かったとしか言えませんね。普通なら数か月待ちらしいですから。」
夢子「ふーん…まあ部外者無でくつろげるっていいね!!」

マルス「ねえ、早速温泉入ろうよ!!」
夢子「じゃあ私脱衣所行ってくるね。‥‥あ、覗いたら殴るからね?!」
ルフレ「ふふふ。そんな事しないって。」
夢子「…貴方達にはこれまで数えきれないほどの前科がありますからねー?!」
リンク「俺はそんなことしません。」
夢子「ほんと?」

ピット「夢子ーあのね、ルフレ達は夢子の…」
ルフレ「シャラップ!!!」

夢子「ルフレ達が‥何?」

ピット「うー…何でもない。」

夢子「…?じゃあ行ってくるね!!」

夢子は着替えに行ってしまった。
此処で剣士男子達も脱衣所へと向かう。
さっさと脱いで腰布1枚になって準備万端!!

ピット「僕いちばーん!!」

ピットが走って温泉に飛び込む。

マルス「ちょ、ピット君!プールじゃないんだから…!!」
ピット「ヒイイ!!あっちいいいいいいいい!!ねえ、お湯めちゃ熱いよ!?!?」
マルス「ほら、言わんこっちゃない…温泉なんだから当たり前だろ?源泉かけ湯だよ??」
アイク「軽く湯を被って身体を熱さに慣れさせてから入った方が良いぞ。」

ルフレ「夢子、まだかな?」
リンク「あ…来たかも。こちらに向かって影が…」


ガラガラガラガラ…


温泉の出入り口の扉が開かれる。
そこにはタオル一枚を身体に巻いたポニーテールの夢子が立っていた。
一同全員夢子をガン見して固まる。
素晴らしきスタイルの良さ。嫌でもその巨乳が目に入る。


夢子「そ‥‥そんなにジロジロ…見ないで…?は、恥ずかしいから…///」



ルフレ「くっ・・・・かっ・・・・クッ・・・・!!!///」
リンク「こ・・・これはっっっ・・・ぐはっ・・・!!///」
マルス「ぼぼぼ僕身体全身の血が鼻から出そうッっ!!///」

変態三銃士がわかりやすく悶える。

ピット「夢子ー!気持ちいいよ!早く一緒に入ろ★」
アイク「…ブッ。」
シュルク「うわ、アイクがマルスより先に鼻血出てる!!」
マルス「ふ、君ってばほんとむっつりだよね。この程度で…呆れちゃうよ。」
シュルク「そんな貴方も鼻血出てますよ。そして今回ばかりは僕も結構ヤバいかもしれない…」


久々の夢子のセクシーな姿に免疫が消えてた剣士男子達は次々貧血でふらつく。

夢子は顔を赤くする。

夢子「っていうか私、混浴って聞いてなかったんだけど!?!?」


剣士男子達は鼻の下を伸ばした笑顔で夢子にグッドポーズを決める。


夢子「だ、騙したのね!?!?うーわ、最低!!!」


ルフレ「騙してないよ?一緒に温泉行こうっていったじゃん。言葉通りさ。」
夢子「でも、こんな‥‥まさか皆で入るだなんて…!」
マルス「何事も経験が大事だよ(?)」
夢子「わ、私やっぱり上がる!!」
リンク「あー此処の予約取るの大変だったんですけどねー?通常なら数か月待ちなんですよー?(棒読み)」
夢子「うっ」

リンクが物凄いタイミングで意地悪してきて言葉が詰まる夢子。

夢子「…分った。でも私長くは入らないからね!?それから変な事したらほんとに叩くから!!??
        エルウインド出すからね!?ほんきだよ!?わかった!?」
ルフレ「はいはい。(あー可愛すぎる寧ろ喰らいたい)」


夢子はゆっくり温泉に浸かった。
何だかんだ言ってやっぱり気持ちいい。

夢子「ふー…何か…癒される…」

一応剣士男子達とは距離を取ってる夢子。
彼らの視線が痛いが、折角の天然温泉、堪能したい。


夢子「…ねえ、私じゃなくて周りの景色見たら?」


剣士男子達「「「「・・・。」」」」


夢子「視線が辛いんですけど。」

剣士男子達「「「・・・・・・・・。(ガン見)」」」


夢子「ほんと…貴方たちって…そんなに女性に飢えてるんの?
        貴方達モテるでしょ?私なんか見て何が楽しいの?」

剣士男子達「「「「「夢子(さん)が良い。」」」」」


夢子「…そんな揃って言わなくても…こ、困る…///」

夢子は濡れた髪を耳にかきあげる。
その姿はもう妖艶で美しい。

マルス「ああ、僕の鼻血で温泉が真っ赤に染まらない様に…」
ルフレ「英雄王の血溜まり湯なんて嫌だよ。全然栄光じゃない。」
マルス「君も鼻血出てるよ。慣れてるとか偉そうな事言いながらやってる事童貞じゃないか。」
ルフレ「何言ってんの?僕はもう何度も…」

リンク「夢子さん、この後俺と一緒に牛乳飲みましょうね。」
夢子「別に良いけど…」
リンク「何なら俺のロンロンぎゅう…」
ピット「バカバカ変態!!夢子に近寄るなーーーー!!」
アイク「俺はコーヒー牛乳派だ。」
シュルク「夢子さん、顔赤くなってきてますよ。一度水分補給しに行っては?」

夢子「そうだね‥‥ちょっと逆上せてきたかも。…貴方達のせいでもあるんだからね!?」


夢子は湯から上がった。
濡れた夢子はそれはもうセクシーで。
再び剣士男子達は鼻の下を伸ばしたり鼻血を吹き出している。

夢子「ちょっとは常識って物をを考えなさいな!?バカッ!!///」


夢子は不機嫌そうに温泉の空間から出て行った。
剣士男子達は思う。



生きててよかった。

この世界に召喚されてよかった。

マスター、ありがとう、
お母さん生んでくれてありがとうー・・・
全世界のあらゆる神にすら感謝したい気分だった。

マスターもこんな事で感謝されてるとは考えてもいないだろうが。


【いいね!!】


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