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今、体育の授業の真っ最中。
今日の内容はリレー。
各レーンに剣士男子達が並び、女子生徒の甲高い応援の声が響く。
【どんな名医にも治せない、厄介な奇病にかかってしまいました。】
1レーン、リンク。
2レーン、ピット。
3レーン、マルス。
そして5レーン、シュルク。
各自意気込みを自分自身に言い聞かせる。
応援席には勿論夢子がいる。
夢子は5人全員を応援しているが・・・
剣士男子(((夢子にカッコイイ所見せなければ…!!)))
この剣士共、考える事は皆同じだ。(笑)
スタートのホイッスルを鳴らすの勿論ベレト先生。
ベレト「準備はいいか?いくぞ。よーい・・・・」
剣士男子達は構える。
そしてホイッスルが鳴る。
ピーーーーーーーーーーーーー!!!
5人は駆け出す。
最初は皆同じくらいの速さだったが
徐々に差が出てきた。
シュルクが1位の座を保つ。
他のメンバーもすぐ後ろをキープしている。
そしてシュルクはついよそ見をしてしまう。
応援している夢子。
ジャンプしてこちらを見て応援している。
そして・・・
体操着の中で揺れるバストがつい目に入ってしまった。
飛び跳ねる彼女はたゆんたゆんとヲッパイを揺らしてる。
まさに即死攻撃。
シュルクは顔を赤面させ、次の瞬間・・・
ドシャアアアアアアアアアア!!
シュルクは思い切り顔面から地面にこけてしまった。
そんなシュルクはお構いなしに他の剣士男子は次々ゴールしていく。
マルス「やったー!僕いちばーん!」
ピット「ああ!おまるす大人げない!」
アイク「俺いつも瞬発力ないんだな…スタートダッシュで脚がもつれる。」
リンク「っていうか…シュルク、大丈夫ですか?めっっっちゃ変なこけかたしてましたが。」
リンクの問に返事はない。
シュルクは完全に目を回して意識が飛んでいた。
ベレト「…はぁ、情けないな‥お前ら、シュルクを保健室に担いでいけ。」
夢子「先生、私も付き添って良いですか?」
ベレト「…構わないが…原因が原因だからな。逆効果かもしれんぞ。」
夢子「…?」
ベレト「まあ、気にするな。行ってこい。」
ベレトはシュルクが転んだ原因を大体察していた。
・
・
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保健室ー・・・
シュルク「うーん…」
シュルクが目を覚ました。
顔面がめちゃくちゃヒリヒリするし頭が痛い。
シュルク「ここは…」
辺りを見て直ぐに保健室だと気が付いた。
夢子「シュルク!!」
声をする方を振り向くと夢子がイスに座って隣に居た。
夢子「よかった、目が覚めたんだね!」
シュルク「…僕は一体…」
夢子「大変だったんだよ?シュルク走ってる時突然転んで…」
シュルク「走る…転ぶ…僕…
ハッ!!!」シュルクは体育の時の事を思い出して顔を再び赤くした。
直ぐに夢子に向かって猛烈な勢いで謝る。
シュルク「すいません…すいません…ああああ、ごめんなさい、ごめんなさいいいい!」
夢子「ちょ、どうしたの!?」
シュルク「ああ、ほんと情けないです…死んで詫びたいほど…」
夢子「大丈夫?やっぱり頭打ったんじゃない?」
シュルク「はぁ…夢子さん見ると、どうしても心臓がバクバクしてしまう…。」
夢子「ええ!?私!?」
シュルク「スマブラの世界に来てからはそんな事なかったのに…何故でしょうか。」
夢子「何故って言われてもなぁー・・・。」
シュルク「やっぱり、僕は貴女の事がどうしても気になるみたいです。
厄介な奇病ですよね…。」
夢子「シュルク?本当に大丈夫?」
シュルク「僕は貴女だけを見ています。
絶対に他のメンバーに負けません。」
夢子は意気込んでるシュルクに言う。
夢子「でも、今日のリレー負けてた…?」
シュルク(ズーン・・・・・)
シュルクは涙目でショックを受ける。
図星だから。
夢子「あ、なんかゴメン…」
シュルク「モナドがあれば絶対ぶっちぎりで1位ですよ…」
夢子「戦ってる時のシュルク凄い素早いもんね!」
シュルク「でも、道具とか使わないで正々堂々貴女を奪えるくらいの実力つけますから。」
夢子はシュルクの手を握った。
夢子「待ってるよ、その素敵な日!」
笑い合う二人に待っている未来はー・・・・
夢子「・・・所でその顔の傷、大丈夫?イケメンが台無しよ?」
シュルク「貴女にそう思われてるだけでもう十分平気です。」
夢子「…変なシュルクね?」
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