報告とか取り留めのない一言。
▼14/04/19(13:30) |
おんみつきょうだい 一人だけど独りじゃない。 一つの命が紡ぐ長い長い旅路を、ずっと共に歩めるのだと、そう思っていた。形こそ二つに別れどその根源は全く同一だと妙に確信していた。だって自分と彼はこんなにも似ているじゃないか。電子の世界に積み上げられた演算結果が生み出した"心"という物質で、泣きたくなる程の愛おしさを抱いているのに、なぜ伝わらないのだろう。伝えられなかったのだろう。心があるせいですれ違った世界でなどもう生きていたくない、存在などしたくない。わだかまった思考がブレインを蝕む。半身の消滅に伴い空っぽになってしまったどこかが痛むたび何故こうも息苦しさを感じながら生を紡がねばならないのかと自問自答し、そのたび同じ結末に辿り着く。 同じ顔。違う心。違う意思。同じでありながら似ていながら、どこまでも遠い存在になってしまった大切な相手。その彼が言ったのだ。行け、と。命途切れるその瞬間まで立ち止まらず進み続けろと。自分にそれだけの価値があるかは推し量れないし、所詮は紛い物の生かもしれない。だが、この息苦しさの中で稼働し続ける命は、間違いなく彼に託されたものなのだ。 |