【序章 聖騎士誕生】


《会話》

《アゼル→シグルド》

(アゼル)
シグルド公子、ご無事でなによりです

(シグルド)
きみはヴェルトマー家のアゼル公子? どうしてここへ?

(アゼル)
ヴェルダンとの戦いに 少しでもお役に立ちたいと、レックスと共に駆けつけました。
ぼく達も共に戦うことをお許し下さい

(シグルド)
むろん願ってもない事だが、きみの兄上 ・・・アルヴィス卿はご承知なのか

(アゼル)
いえ・・・兄は国王側近として 近衛軍の指揮を任されています。
ぼくも王都バーハラを離れてはならぬと きつく言われておりました

(シグルド)
そうだろうな、しかしそれでは 後からおしかりを受けるのではないか

(アゼル)
言いにくいことですが ・・・ぼくは兄が恐ろしいのです。
あの人の側にいると息がつまりそうで・・・。
それに・・・できの悪い弟など あの人にとっても、 足手まといなだけですから・・・

(シグルド)
そうか・・・いろいろと訳がありそうだね。
でも私はきみが来てくれて心強いよ。
きみさえよければいつまでもいてほしい

(シグルド消える)

(アゼル)
はい!
やっぱりうわさ通りの人だな 兄とは全然ちがう・・・



《レックス→シグルド》

(レックス)
シグルド公子、久しぶりです

(シグルド)
レックス! きみも応援に来てくれたのか

(レックス)
アゼルにむりやり連れてこられましてね まったく、いい迷惑ですよ

(シグルド)
はは、相変わらず口の悪い奴だな。
でも、お父上のランゴバルト卿は この事を知っておられるのかい?

(レックス)
まさか、あなたの父上を 目の敵にしているオヤジが、シアルフィを助ける事など 許すはずがないでしょう、 俺が勝手に来たんです。
ごかいのないように言っときますが あんたの為じゃないですよ。
親友のアゼルが頼むから俺は来たんだ

(シグルド)
ふっ、これはてきびしいな ・・・でも感謝するよ、 本当にありがとう

(レックス)
・・・まあ、できるだけの事はしますよ。
ヴェルダンの蛮族なんぞに 勝手なまねはさせられませんからね



《キュアン→シグルド》

(キュアン)
シグルド、無事だったか!

(シグルド)
キュアン王子! どうしてきみが・・・

(キュアン)
ヴェルダンとの戦いときいて ほうっておけなくなった。
私も協力させてもらいたい

(シグルド)
しかし、レンスター王国は大丈夫なのか。
トラキアがねらっているときいたが?

(キュアン)
そうだ だからフィンしか連れてこれなかった。
私のランスリッターは父上にお任せした

(シグルド)
そうか・・・すまないキュアン、きみにまで迷惑をかけて

(キュアン)
何を言うんだシグルド、これは我々の約束だろう

(シグルド)
え・・・?

(キュアン)
少年の頃、我々三人・・・きみと、 ノディオン王国のエルトシャン、 そして私は、王都バーハラの士官学校で 知り合った。
そして、たがいにゆめを語りあい、 どんな時でも助け合っていこうと 誓いあったはずだ。

(シグルド)
そうだった・・・ 私も忘れてはいない・・・

(キュアン)
ヴェルダンの蛮族など われらが協力すれば すぐにでも追い払えるさ。
シグルド、忘れるなよ きみをこんな戦いで失う事など 私はぜったいに許さないぞ




《エスリン→シグルド》

(エスリン)
兄上、ご無事でしたか!!

(シグルド)
エスリンか、久しぶりだな。よくきてくれた

(エスリン)
ヴェルダンが攻め込んできたときいて もう心配で心配で・・・。
でも良かった、お元気そうで

(シグルド)
エスリンは私がヴェルダンごときに 負けるとでも思ったのか?

(エスリン)
だってシアルフィには わずかな兵士しか残っていないと きいていましたから。
兄上は昔から 向こう見ずなところがありました。
遠征中の父上に代わって わたしがお助けしなければと思って・・・

(シグルド)
ふふっ、 おまえは昔からしっかり者だった。
幼いときに亡くなられた母上に代わって 父上や私の面倒を見てくれた。
レンスター王家に嫁いで 少しは女らしくなったかと思ったが 今も少しも代わっていない。
キュアンも大変だろうな、ははは・・・

(エスリン)
兄上・・・! 私が口うるさくなったのは 兄上や父上のせいです。
二人ともだらしないから・・・

(シグルド)
はは、そうかも知れないな エスリン・・・。
おまえには感謝してるんだ
今度のことでも 本当にすまないと思ってる。
何と礼を言えばよいのか・・・

(エスリン) 兄上・・・




《シグルド⇔アルヴィス》

“アゼル生存時”

(アルヴィス)
シグルド公子、久しぶりだな

(シグルド)
アルヴィス卿!? どうしてあなたが・・・

(アルヴィス)
陛下が心配されてな、私に見てくるよう命じられた。
それと、これは陛下からくだされたものだ 、受け取ってくれ

(シグルド)
これは銀の剣! ・・・陛下がこれを私に・・・。
ああ、なんと名誉なことだ。
アルヴィス卿、陛下には シグルドが感謝していたと お伝えして下さい

(アルヴィス)
承知した、ところでシグルド。
弟のアゼルが君の軍に 加わっているときいたが本当なのか

(シグルド)
すみません、黙って来たようでしたが 追い返せなかった
できればしばらく わが軍にいてほしいのですが

(アルヴィス)
そうか・・・いや、無事ならいいんだ。
アゼルは母親こそちがうが 私にとって、たった一人の大事な弟。
できれば側にいてほしいが、 やむをえぬだろう・・・。
シグルド、アゼルの事をたのむ いろいろと教えてやってくれ。

(シグルド)
お任せ下さい この戦いが終われば私からも 戻るように説得してみます

(アルヴィス)
それをきいて安心した。
では私は王都バーハラにもどる。陛下をお守りせねばならぬからな。
シグルド、あとは頼んだぞ

(アルヴィス離脱)


“アゼル死亡時”

(アルヴィス)
シグルド公子、久しぶりだな

(シグルド)
アルヴィス卿!? ・・・・・どうしてあなたが・・・

(アルヴィス)
陛下が心配されてな 私に見てくるよう命じられた
それと、これは陛下がくだされたものだ 受け取ってくれ

(シグルド)
これは銀の剣! ・・・陛下がこれを私に。
・・・ ああ、なんと名誉なことだ
アルヴィス卿、陛下には シグルドが感謝していたとお伝えして下さい

(アルヴィス)
承知した、ところでシグルド。
弟のアゼルが、きみの軍に 加わっているときいたが無事でいるか

(シグルド)
それが・・・アゼルは・・・

(アルヴィス)
戦死したということか

(シグルド)
すみません 私の力が足りないばかりに・・・

(アルヴィス)
アゼル・・・ばかな弟だ・・・


(アルヴィス離脱)





《村1》

(おじさん)
ああ、これはよくおいで下さいました。これでこの村も救われます。
この金は村人達から集めたもの、 わずかですが戦いのお役に立てて下さい。
他の村も助ける事ができれば きっとあなた達に協力すると思いますよ。



《村2》

(おじいさん)
よくききなされ、剣は斧には強く、 斧は槍には強く、槍は剣に強い。
この組み合せを よく、かんがえて戦いなされよ。
そして、もし傷ついたら 教会へいくとよい。
少し休むだけでたちまち完治するぞ。
ただし、タダというわけにはいかぬ 1HPにつき、5ゴールド必要じゃ。



《村3》

(おばあさん)
おおっ、やっと助けにきてくれたのかえ。
もうだめかとおもっとったぞ。お礼にこのリングをそなたにやろう。
これはスピードリングと言ってな、身につけるだけですばやさがあがる 不思議なうでわなのじゃ。
ほれ、つけてごらん、これで敵の攻撃も 当たりにくくなる筈じゃよ。



《村4》

(おじいさん)
このユングヴィは、弓にたけた家柄 。
公爵家の方々は、弓神ウルの子孫じゃ。
リング公爵には双子の姉妹と その下に男の子がいたが、双子の姉の方は幼いときに 海賊にさらわれて今も行方不明だという。
エーディン様の弟君のアンドレイ様は 父君リング公爵とともに遠征中だが あまりよいうわさはきかんのぉ。
親子の関係も冷めているらしいぞ・・・。



《村5》

(おばさん)
この地を治めるシアルフィ公爵家は、代々、剣の使い手として有名なんだよ。
なにしろ、 光神バルドの血をひいておられるからね。
ヴェルダンの蛮族なんて、バイロン様の 聖剣ティルフィングさえあれば あっという間にやっつけられるのにねぇ。




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