【ファイル集】(ガンサバ4)


『諜報活動マニュアル』

おはようブルース君。
今回の君のターゲットはモ ーフィアスである。
彼はアンブレラから「t-ウィルス」を強奪し、同社 所有の客船をジャックした。
客船に潜入後は、ターゲットの動向を戦略軍本部 まで速やかに報告せよ。

既知のことも多いだろうが、念のため以下のマニ ュアルを一読することを勧めておく。
それでは活躍を祈る。


GET ITEMS

初期装備は支給品のハンドガンと応急処置用の回 復アイテムのみだが、 落ちているものの中にも何か使える物があるかも しれない。

閉ざされた扉の鍵や専用の道具など重要なアイテ ムが落ちている場合もある。
何か見つけたらとにかく拾ってみることだ。
余談だが、「警戒移動」中はアイテムに気が付き やすい。


LIFE AND DEATH

敵に攻撃を受けると自分の体力は減り移動速度も 遅くなってしまう。
体力表示はダメージを受けるごとにFINE(緑)>C AUTION(橙)>DANGER(赤)と変化する。

もしダメージを受けた場合は、「ステータス画面 」で現在の体力を確認し、 回復アイテムでFINE状態をキープしておくことだ 。


POSITIONING

複数の敵と近距離で戦うとほぼ確実にダメージを 受けてしまう。
敵に囲まれたらまずは安全な距離まで移動するこ とだ。

絶えず敵との間合いを意識して、その場で撃ち続 けることは避けるべきだ。
逃げられない距離まで迫られた場合は「緊急回避 」で攻撃をかわすことも出来る。


FIRING

弾数には限りがある。
無駄弾を撃たず敵の急所を 狙い落ち着いて射撃すること。
弾が尽きてしまったら周りをくまなく探して弾を 補給する。

弾丸を多量に保管してある場所もどこかにあるは ずだ。
一度に持てる弾の数は限られるが、そこに行けば 弾切れの心配は無いだろう。




『パリ支部からのFAX』

国際営業部 ロベルト様

以下の内容を確認の上、至急船内にて部会議を開 き対策を練るよう通達する。
本日、当パリ支部より研究用の「t-ウィルス」(サ ンプル数3)が、何者かの手により強奪された。
犯人は元・本社研究開発部所属のモーフィアス・D ・デュバルと目される。

当社への個人的報復が行動の要因と考えられる為 、関連各団体には注意を喚起されたい。
また、これに関連する情報を得た場合は至急本社 へ連絡するよう要請する。

2002年9月18日 アンブレラ/パリ支部




『定期報告書No.1162『』

本社国際調査部 オニール様

長期に渡ったモーフィアスの動向報告もこれが最 後になりそうだ。
どうやら俺の行動を不審に思い始めているらしい 。
よって、この報告を最後にしばらくの間は純粋に 奴の側近としての役割を全うし、危険の回避を行 う。
そちらからの連絡も可能な限り控えてもらいたい 。

さてモーフィアスだが、フランス支社からの「t− ウィルス」強奪を実行した後、 どうやら“あの客船”へと乗り込む模様。
いや、この 報告が届く頃にはもう乗り込んでいるかもしれな い。
ここ数ヶ月、やつの行動はもはや常道を逸してい ると言ってよい。

前々から顕著だった“美なるもの”への執着もますま す激しさを増している。
最近は自らの肉体にまで整形手術を施し、年に見 合わない風貌を保っている。
言動にも不審なものが目立っている。
「この世から醜悪なものを排除し、美に満ち溢れ た王国を築く」これが最近の奴の口癖だ。

このまま奴を放置すれば、前回以上のアクシデン トを引き起こす可能性が高い。
今回の行動については、アメリカのみならず、他 国への働きかけも行なっている。
もし何か起きた場合、ラクーンシティでのアクシ デントの時のような方法で収拾することはむずか しいだろう。
本社には、手遅れにならぬよう適切な処理を行っ てもらいたいものだ。

from P.T.




『管理レポート』

2002年9月16日

9月16日より順次、船内の施設を改修する。今週 の予定は以下の通り。
1Fプールデッキの排水関連の清掃および一部パー ツの修繕。

なお、「ボイラー室点検ハッチ」開閉に用いるハ ンドルは、 サビが酷いため交換の予定だが、万一に備え、旧 来のものを船首1Fの倉庫に保管しておく。




『ウエイターの手紙『』

親愛なる弟よ。
家のほうはどうだ?母さんは元気か?
俺は今、豪華客船で優雅な海の旅をしている。

と言いたいところだが、残念。
俺はいま客船内で ウエイターをやってる。
それにしてもこの船は凄いぞ。
乗客は皆テレビや 新聞で見たことのある顔ぶればかりだ。
各国のVIPが集まって商取引をしているんだと仕事 仲間が言っていた。

よく知らないのだが、この船のオーナーは世界的 に有名な薬品会社だそうだ。
俺の働くすぐ側で、億という札束が舞っていると 思うとクラクラするよ。
なんだか足を踏み入れちゃいけない世界に迷い込 んじまったみたいだ。

が、そんなことにビビってなんかいられねぇ。
も っともっと金を稼がなきゃな。
ともあれ俺は何とかやっているので心配するな。
お前もがんばれよ。
追伸:母さんのこと、もうしばらく頼む。

2002年9月14日 ジョセフ・カーター




『貨物担当乗務員の日記』

2002年8月27日(火)
乗船して100日目の記念日。
とは言うものの、と りたてて書くことはない。
「豪華客船への搭乗ならば」と期待していたんだ が、 実際のところ以前乗っていた貨物船と作業内容に 変わりはないからなあ。


2002年9月4日(水)
日記を書くのは久しぶりだ。
ちょっとしたトピッ クだし書き留めておこうと思う。
今日は大きな積荷がプレゼンルームへと運びこま れていた。
ボイラー室から船を縦断したところにある「あの部屋」だ。

最近は新参の乗客も含め、人の出入りも多い。
一 体何が行われているのだろう?
俺たち船員には入室権限が与えられていない部屋 でもあり「あの部屋」への興味は尽きない。
いつか覗くことでもできないものか。


2002年9月6日(金)
相変わらず積荷は運び込まれている。
すべての積 荷はシートに覆われていて中身はわからない。
が、俺は見た。シートの切れ目からのぞく赤い印 を。
あれは確か生化学兵器を示すものだ。

人の出入りも相変わらずだが、なぜか廊下を歩く 顔ぶれに往路と復路で違いがある。
俺たちの知らないルートがあるのだろうか。


2002年9月7日(土)
「なぜ廊下ばかり眺めてる」と上司に怒られちま った。
しばらくは自重しなくちゃな。お仕事、お仕事。




『研究レポート #220329』

品評会用に特別に調整されたいわば「エリート」 ともいえる生体。
従来の製品に比べ、動きが素早く、攻撃力に優れ る。
新開発のウィルスにより調整された実験的な生体 。

巨大な腕部を用いて対象を攻撃する。
敏捷で攻撃 力に優れるが、 肉体の永続的維持については不完全で、その外観 は半ば崩れつつある。

背中表皮の形成されていない部分から、 重要な器官が剥き出しになるという致命的な欠陥 も報告されており、 肉体崩壊を防ぐ更なる改良が期待される。

【極秘事項】 一般研究員以下のファイルの閲覧を禁ず。

「t-ウィルス」及びその抗体である「G-ウィルス」 を遺伝子レベルで融合、 電気的な特性を持たせることに成功した。
が、試作品である「091」の経過をみるに、いまだ 不完全な部分も多い。

今回新たに生成されたv.0.9.2では、当初の目標で あった高圧電流の発生がようやく認められた。
このバージョンを投与された被験者は電磁的なバ リアを形成し、 物理的な攻撃をはじき返すことが可能になると推 測される。
確認の為にも、条件に適合する被験者が見つかり 次第人体実験を行う事とする。




『更迭通知書』

研究開発部 モーフィアス・D・デュバル殿

1998年5月11日、ラクーンシティで発生したアク シデントにおいて、 調査の結果、貴兄の統括する開発部門における「 重大な過失」が認められた。

同部門の責任者として、上記案件における危機回 避を怠ったものとして、 本日付けで貴兄に対し更迭を命ずるものとする。

入社時に貴兄がサインした契約書の内容はいまだ 有効であり、 同社でもの活動内容などについては、今後とも一 切の口外を禁ずる。
なお、退職に伴う給与等の支払いについては、こ れも契約書面の「更迭の際の処遇」に順ずるもの とする。

1998年8月20日 アンブレラ人事部




『航海日誌『』

2002年9月20日(金)
スペンサーレイン号が航海に出て、明日でちょう と4ヶ月目を迎える。
ここまで安全に航海を続けられたことを誇りに思 う。
船のオーナーであるアンブレラの担当者からも労 いの言葉をいただいた。
まだ先は長いが、明日は船員たちを集めて祝い酒 の一杯でも振舞ってやろう。


2002年9月21日(土)
何やら様子が変だ。深夜にもかかわらず物音が聞 こえる。
船員からの報告だと「特に異常はない」とのこと だが、 アンブレラ本社の研究員達が持ってきた「例のも の」が逃げ出してはいないだろうか。

万一に備え、大口径のマグナムを絶えず携帯して おくこととしよう。
これだけのVIPが一堂に会することも滅多にない。
用心するに越したことは無いだろう。


2002年9月22日(日)
救助信号を打つこともままならぬ。いったいどう したらいいのか。
何があろうと守らねばならぬ乗客、そして船員た ちまでもが、いまや屍だ。

私もいずれ仲間入りすることだろう。
武装した一 団はいまだ船内を占領している。
残された道はただ一つ。私はこの船と命運を共に する覚悟だ。




『職員の手記』

1997年6月16日
俺がこの施設に派遣されて、ひと月になる。
それにしても、このアンブレラの廃棄物処理施設 のずさんな管理体制には驚かされた。

この事故だって起きて当然だろう。
大勢の職員が 死んだ。
俺はいつまで生きられるんだ?
あいつらのように はなりたくない。
もし死が近いのなら、俺は人として死んでいきたい…。


1997年6月24日
ここの管理を任されているモーフィアスという男 には、もうウンザリだ。
生物兵器の開発に没頭するのは結構だが、社員の 健康管理にも気を使うべきだろう?
この施設はアンブレラのものじゃないのか?
それ ともあいつの私有物だっていうのか?
あれから何日経ったんだろう?

もうこんな施設にはいたくない…いたくないんだ 。
でも、動かない。
体が言うことを聞かない。助け てくれ。




『生態調査レポート1』

以下はこの施設内に失敗作として廃棄された「B.O .W.(Bio Organic Weapon )」 に起こりつつある「生態系の変化」をまとめた調 査レポートである。

4月7日
正体不明の水棲生物が、水路を中心に異常繁殖し ている。
小さな肉塊のようにも見えるが、 水路を自律的に泳ぎ、動くものがあればかまわず 寄ってくる習性がある。

体組織は非常にもろく、ちょっとした刺激でも破 裂し、体液をあたりに撒き散らす。
この体液が強力な酸性を帯びており、触れると非常に危険である。
泳ぐ姿を魚雷になぞらえて、“トーピドー・キッド” と命名した。


4月9日
“トーピドー・キッド”の母体を発見した。
ヤツらはこの母体から次々と生み出されていたの だ。

肉塊自体の寿命は非常に短いため、母体を発見し 処理すれば、 エリア内からこの生物を駆除することが可能であ ろう。


4月12日
増えすぎた“トーピドー・キッド”の駆除を思い立ち 、 母体を処理しようと水路を探索していたのだが、 母体を守るかのような肉塊たちの攻撃にあい、酷 い火傷を負ってしまった。

ヤツらは私の居住スペースの近くにまで勢力を伸 ばしてきている。
研究の支障となるため、なんとか駆除したいのだ が…。




『生態調査レポート2』

以下はこの施設内に失敗作として廃棄された「B.O .W.(Bio Organic Weapon )」 に起こりつつある「生態系の変化」をまとめた調 査レポートである。

5月18日
本日より観測地域を移動し、地下階層エリアの観 測を開始する。
このエリアは電源の供給量が少ないため、部分的 に光がほとんど得られず、 暗闇を好む生物が生息していると思われる。


5月19日
エリアの一帯に、赤く光る物体を発見。
生物の眼 のようであるが、実体は確認できない。
移動速度が異常に速く、近づくと逃げてしまうか らだ。
ぼんやりと光る眼からこの生物を“グリマー”と命名 する。


5月20日
サンプル採取のため、作業員数人に命じ“グリマー” 捕獲に向かわせたが、 逆に対象からの攻撃を受け2人の犠牲者が出た。


5月22日
再び作業員を補充して捕獲に向かわせる。
何とか 1体を仕留める事に成功した。
作業員からの報告によれば待機から攻撃に移る瞬間、 姿があらわになりスキが出来るとのこと。
死体で はあるが貴重なサンプルが得られた。


6月1日
捕獲したサンプルを観察するものの、どのような 進化を遂げ、 こんな形態に変化したのかがまったく分からない 。
既に何種類もの亜種が存在する“ハンター”の一種の ようにも見えるが、更なる研究が必要と思われる 。




『実験体αの記録』

1996年9月26日

かねてより計画されていた実験を開始する。
被験者は通称α、医学の発展に寄与するために選 別された死刑囚である。

被験者がこの施設に運ばれ、既に1ヶ月が経つが、 自身の身に何が起こるかは聞かされていないのだ ろう、脅えているようだ。
以下は、実験の経過を記するものとする。


1日目:実験開始

前頭葉に金属棒を打ち込むことで刺激を加え、被験者の痛覚を失わせる。
これは以降の実験において派生する苦痛を取り除 く人道的見地に基づくものである。


4日目:眼球の切除

眼球を取り除き、外からの刺激に対する視覚以外 の反応を調査。


14日目:筋力増加剤投与

筋力増加剤の投与により、筋繊維の異常な発達が 認められた。
処置以前に比べ体重も大幅に増加しており、各種 実験においては今後、拘束具の装着を必要とする 。


36日目:聴覚の先鋭化

先の眼球切除に伴う効果として聴覚の先鋭化が認 められた。
音のした方向、距離までを正確に把握している。


41日目:実験中止

被験者の逃亡により、実験は中断。
視覚が失われ てはいるが、筋力増加剤の投与と、 度重なる脳への処置によって凶暴化し、大変危険 な状態である。
聴覚はこれまでにも増して敏感になっていると予 想される。
捕獲の際には音を立てぬよう細心の注意が必要だ 。




『設計者によるメモ』

この海底研究所が本社より廃棄処分されてもう随 分経つ。
本社の連中は未だモーフィアスの支配下でここが 稼動していることなど知らないだろう。

新たにミサイル基地の建設も行なった。
設計に関 わったものとして、 あの事件、いわゆるバイオハザード以降、この基 地がどのように扱われるかが気がかりだ。




『研究レポート #220120』

カブトガニの持つ外骨格を、生命力の高いゴキブ リに併せ持たせた生体。
集団で行動する蟻や蜂に似た生態が確認されてい る。
「女王」と呼ばれる母体は特別な存在で飛行能力 も攻撃能力も持っていない。
何千匹もの「衛兵」を生み出し続けるだけである 。




『モーフィアスからの指令書』

いま船上にいる。計画は遂行中だ。
そちらの進行 具合はどうだ。
機器類の作動確認等キチンとしておくようここに 通達する。
現在、施設内は厳戒態勢にある。

機器類のある研究エリアに入るにはクリーンルー ム入口の音声認識パネルに 私の肉声を吹き込まなければならない。

本来なら自身で行うべきだが時間がない。
貴様に任せるのでメールで送付した音声を使用し ろ。
居住区にある端末で閲覧ができるはずだ。

作業終了後にはメールを削除することを忘れるな 。
あくまでも他の者への口外は避けるよう。

モーフィアス




『荷電粒子ライフル使用マニュアル』

「t-ウィルス」によるバイオハザードを想定して開 発された荷電粒子銃。 (Charged Particle Rifle)

ウィルス開発者が、遺伝子操作そして分子分解さ せる際に 使用していた粒子加速機を基に開発された。
高速で粒子をぶつけ分子レベルでの破壊を誘発す るため、 放電による障害なども貫通し、相手に損壊を与え ることが可能。

現状では動物実験で確認したのみだが 新種の「t+G-ウィルス」により帯電した生体への 攻撃も可能と思われる。
持ち運んでの使用も可能だが、バッテリー駆動時 には時間的な制限があるため、十分な充電が不可 欠である。




『モーフィアスの手記』

我が王国に思いを馳せて 力の象徴は、大地の下なるアフリカに 知の象徴は、ここバイオスフィアに 美の象徴は、我が心身に

美は全てを統べ、我こそがそこに君臨す 美に絶対的な価値をおく王国の設立。
私の夢はそ う遠くなく実現するだろう。

同朋と思われたアンブレラの裏切りには失望した が、利用してやるまでのこと。
やがて中国に続き、アメリカも屈服する。
潤沢な資金さえ準備できれば、あとはアフリカ奥 地での国家建設を実現に移すだけだ。

モーフィアス・D・デュバル





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