診断竹谷と不破詰め合わせ
(たとえ、ここに永遠がなくても・竹谷)
ずっと一緒にいられないなんて分かっている。戦ばかりなこの世の中。今は君の隣にいられても学園を卒業したら戦に駆り出され敵同士になるかもしれない。
「…私竹谷の犬か狼になりたいな」
「えっ。お前そんな趣味合ったのか」
「違う!断じて違う!」
竹谷の操る動物になれたら一緒にいられるって思っただけだ。変な趣味はない。そう言えば竹谷は馬鹿だなーと笑い出した。私はムッとした。結構真剣に考えてたのに馬鹿って言って笑うなんて酷い。
「そんなことしなくてもずっと俺といたらいいだろ?俺は大歓迎だぜ」
そう言った竹谷の笑顔が格好よくて…。竹谷の言葉を信じれる私がいて…絆されるんだ。
(恋という呪縛と魔法・雷蔵)
手と手が触れた瞬間心臓が高鳴った。
「「あ」」
声がハモる。どちらともなく手同士の距離が離れる。
「ご、ごめんね…!」
彼、雷蔵は慌てた様子で謝る。
「ううん、こっちこそごめん」
私も謝る。離れた手の距離が寂しい。けど私たちの体の距離は近い。恥ずかしくて手を繋げないのに側にいたいって思うのはなんでだろうね?